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加熱炉・成形機・反応釜の間接加熱に使う熱媒体油を選ぶ、設備・保全・購買の担当の方へ

熱媒体油のメーカー5社比較【2026年】

熱媒体油は、ヒーターの熱を配管で運び、
装置を間接的に温める油です。

ABOUT

熱媒体油とは

比較表を見る ↓

熱媒体油とは、ヒーターで温めて配管に回し、
その熱で加熱炉・成形機・反応釜などを間接的に温める油です。
低い圧力で高い温度が得られ、
局部加熱を防いで均一に温められます。
熱媒油・熱媒とも呼びます。

製品の特長

  • 低い圧力で高い温度が得られる(高圧の配管にしなくて済む)
  • 均一に温められる(局部加熱を防げる)
  • 温度を細かく制御できる(急に温める・冷ますこともできる)

使うメリット

  • 品番で温度を選べる(鉱油系は290℃まで、合成系は370℃まで)
  • 消防法の区分を選べる(引火点250℃以上は可燃性液体類)
  • 再生できる品番がある(綜研テクニックスのNeoSK-OIL 290)

選ぶときに注意すること

  1. 使用温度の上限を超えると、熱で分解してスラッジや炭化物が出る
  2. 高温の油を空気に触れさせない。膨張槽を窒素で封じる
  3. 他の銘柄と混ぜない。やむを得ず混ぜたら早めに全量を替える
  4. 新しい油を入れる前に装置をフラッシングする
  5. 引火点250℃以上の油も、2立方メートル以上で指定可燃物になる

※仕様は各メーカーの公式の製品資料の代表性状による(規格値ではない)。価格はどの社も公開していない。

LIST

熱媒体油の比較表

熱媒体油10製品の比較
製品・メーカーコスト製品の強み仕様公式ページ

鉱油系

5製品
出光興産株式会社ダフニーサーミックオイル32ヒーターの焼き付きを減らしたい設備口コミを書く要見積

炭化物を溶かして除く界面活性剤を入れた鉱油系の熱媒体油です。局部加熱で炭化物ができても、ヒーターへの焼き付きで熱効率が落ちにくくなります。出口温度は250℃までで、酸価が0.5mgKOH/g前後になったら更油を考えます。

種類
鉱油系
基油
鉱油
使用温度
出口温度250℃まで
引火点
220℃
粘度
40℃で30.57mm2/s、100℃で5.297mm2/s
流動点
-15.0℃
使える装置
密封、半密封
密度・比重
0.8669g/cm3
記載なし
消防法の区分・循環のしかた・荷姿
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)
ENEOS株式会社ハイサーム32密閉型の間接加熱を鉱油で回す設備口コミを書く要見積

溶剤精製した鉱油で作る、ENEOSの標準の熱媒体油です。40℃の動粘度が32.8mm2/sで、粘度の違う2種類から選べます。空気に触れる環境では使えないので、窒素などで空気を抜いてから使います。

種類
鉱油系
基油
鉱油
使用温度
油温260℃まで
引火点
222℃
粘度
40℃で32.8mm2/s、100℃で5.49mm2/s
流動点
-12.5℃
消防法の区分
第4石油類
使える装置
密閉型
密度・比重
0.875g/cm3
荷姿
200Lドラム、20L缶
記載なし
循環のしかた
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)
ENEOS株式会社ハイサームP32消防法の危険物から外したい設備口コミを書く要見積

鉱油系のまま引火点を252℃まで上げ、消防法の危険物から外した熱媒体油です。危険物の油を置く場所や量で困っている工場で効きます。ただし2立方メートル以上は指定可燃物になり、市町村条例の規制を受けます。

種類
鉱油系
基油
鉱油
使用温度
油温260℃まで
引火点
252℃
粘度
40℃で35.0mm2/s、100℃で6.39mm2/s
流動点
-12.5℃
消防法の区分
可燃性液体類
使える装置
密閉型
密度・比重
0.840g/cm3
荷姿
200Lドラム、20Lペール缶
記載なし
循環のしかた
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)
シェルルブリカンツジャパン株式会社シェル サーミヤ オイル B低粘度の鉱油系で広い温度を使う設備口コミを書く要見積

低粘度に仕上げた石油系の熱媒体油で、-10℃でも液状です。40℃の動粘度が25mm2/sと低く、油温290℃でも分解が少なくなります。空気に触れると酸化しやすいので、装置を密閉して使います。

種類
鉱油系
基油
鉱油
使用温度
油温290℃でも分解が少ない
引火点
214℃
粘度
40℃で25mm2/s、100℃で4.7mm2/s
流動点
-15.0℃
使える装置
密閉
密度・比重
0.863g/cm3
荷姿
200Lドラム
記載なし
消防法の区分・循環のしかた
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)
綜研テクニックス株式会社NeoSK-OIL L400高引火点品290℃まで鉱油で回す指定可燃物の設備口コミを書く要見積

バルク290℃まで使える、指定可燃物の鉱油系熱媒体です。引火点が263℃あり、第4類の油から切り替えると消防法の扱いが変わります。液相専用で再生はできません。

種類
鉱油系
基油
鉱油
使用温度
-10〜290℃
引火点
263℃
粘度
20℃で70mPa・s、250℃で0.9mPa・s
流動点
-10℃未満
消防法の区分
可燃性液体類
循環のしかた
液相
密度・比重
比重0.84
記載なし
使える装置・荷姿
公式ページへ詳細・仕様

合成系(液相)

3製品
出光興産株式会社ダフニーアルファサーモ32HF射出成形の金型温調機、開放系の装置口コミを書く要見積

空気に触れる開放型の装置でも使える、合成基油の熱媒体油です。引火点が262℃あり、消防法では可燃性液体類に入ります。酸化に強いので更油の間隔を延ばせ、エンジニアリングプラスチックの金型温調機に向きます。

種類
合成系(液相)
基油
合成油
使用温度
0〜250℃
引火点
262℃
粘度
40℃で35.29mm2/s、100℃で6.405mm2/s
流動点
-50℃未満
消防法の区分
可燃性液体類
使える装置
開放、半密閉、密閉
密度・比重
0.8355g/cm3
記載なし
循環のしかた・荷姿
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)
シェルルブリカンツジャパン株式会社シェル ヒートトランスファーオイル S4 X更油の間隔を延ばしたい設備口コミを書く要見積

合成油を基油にして、引火点260℃と粘度指数140を両立した熱媒体油です。冷えた状態からの始動に強く、小さめの油圧ポンプで設計できます。スラッジが少ないので、ポンプや配管の手入れも減らせます。

種類
合成系(液相)
基油
合成油
引火点
260℃
粘度
40℃で34.5mm2/s、100℃で6.4mm2/s
流動点
-25.0℃
消防法の区分
可燃性液体類
密度・比重
0.826g/cm3
荷姿
200Lドラム、20Lペール缶
記載なし
使用温度・循環のしかた・使える装置
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)
松村石油株式会社バーレルサーム400300℃を超える温度を液のまま回す設備口コミを書く要見積

バルク340℃まで液のまま循環できる、高温用の合成系熱媒体油です。境膜温度は370℃までで、消防法では第4石油類に入ります。一般の工業装置に使う鉄や非鉄金属をほとんど腐食しません。

種類
合成系(液相)
基油
合成油
使用温度
-10〜340℃、境膜370℃まで
引火点
210℃
粘度
40℃で18mm2/s、100℃で3.1mm2/s
流動点
-20℃以下
消防法の区分
第4石油類
循環のしかた
液相
密度・比重
1.05g/cm3
記載なし
使える装置・荷姿
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)

合成系(気相・液相)

2製品
綜研テクニックス株式会社NeoSK-OIL 290気相も使い、再生して使い続ける設備口コミを書く要見積

アルキルジフェニールが主成分で、液相でも気相でも-30〜360℃で使える合成系の熱媒体です。再生して再使用できるので、量の多いプラントで効きます。環境に出ない密閉系の設備で使います。

種類
合成系(気相・液相)
基油
合成油
使用温度
-30〜360℃
引火点
140℃
粘度
0℃で22mPa・s、300℃で0.22mPa・s
流動点
-30℃未満
消防法の区分
第4類第3石油類
循環のしかた
液相、気相
密度・比重
比重0.98
記載なし
使える装置・荷姿
公式ページへ詳細・仕様
松村石油株式会社バーレルサーム330気相も使う370℃までの高温設備口コミを書く要見積

沸点範囲が狭く、気相でも液相でも循環できる合成系熱媒体油です。バルク370℃、境膜400℃まで使えます。凝固点が12℃なので、冬に止める設備では固まらないように保温します。

種類
合成系(気相・液相)
基油
合成油
使用温度
12〜370℃、境膜400℃まで
引火点
124℃
粘度
40℃で2.5mm2/s、100℃で0.98mm2/s
流動点
凝固点12℃
消防法の区分
可燃性液体類
循環のしかた
気相、液相
密度・比重
1.07g/cm3
記載なし
使える装置・荷姿
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)

鉱油系5製品

出光興産株式会社

ダフニーサーミックオイル32

ヒーターの焼き付きを減らしたい設備

炭化物を溶かして除く界面活性剤を入れた鉱油系の熱媒体油です。局部加熱で炭化物ができても、ヒーターへの焼き付きで熱効率が落ちにくくなります。出口温度は250℃までで、酸価が0.5mgKOH/g前後になったら更油を考えます。

コスト要見積

種類
鉱油系
基油
鉱油
使用温度
出口温度250℃まで
引火点
220℃
粘度
40℃で30.57mm2/s、100℃で5.297mm2/s
流動点
-15.0℃
使える装置
密封、半密封
密度・比重
0.8669g/cm3
記載なし
消防法の区分・循環のしかた・荷姿
公式ページへ
ENEOS株式会社

ハイサーム32

密閉型の間接加熱を鉱油で回す設備

溶剤精製した鉱油で作る、ENEOSの標準の熱媒体油です。40℃の動粘度が32.8mm2/sで、粘度の違う2種類から選べます。空気に触れる環境では使えないので、窒素などで空気を抜いてから使います。

コスト要見積

種類
鉱油系
基油
鉱油
使用温度
油温260℃まで
引火点
222℃
粘度
40℃で32.8mm2/s、100℃で5.49mm2/s
流動点
-12.5℃
消防法の区分
第4石油類
使える装置
密閉型
密度・比重
0.875g/cm3
荷姿
200Lドラム、20L缶
記載なし
循環のしかた
公式ページへ
ENEOS株式会社

ハイサームP32

消防法の危険物から外したい設備

鉱油系のまま引火点を252℃まで上げ、消防法の危険物から外した熱媒体油です。危険物の油を置く場所や量で困っている工場で効きます。ただし2立方メートル以上は指定可燃物になり、市町村条例の規制を受けます。

コスト要見積

種類
鉱油系
基油
鉱油
使用温度
油温260℃まで
引火点
252℃
粘度
40℃で35.0mm2/s、100℃で6.39mm2/s
流動点
-12.5℃
消防法の区分
可燃性液体類
使える装置
密閉型
密度・比重
0.840g/cm3
荷姿
200Lドラム、20Lペール缶
記載なし
循環のしかた
公式ページへ
シェルルブリカンツジャパン株式会社

シェル サーミヤ オイル B

低粘度の鉱油系で広い温度を使う設備

低粘度に仕上げた石油系の熱媒体油で、-10℃でも液状です。40℃の動粘度が25mm2/sと低く、油温290℃でも分解が少なくなります。空気に触れると酸化しやすいので、装置を密閉して使います。

コスト要見積

種類
鉱油系
基油
鉱油
使用温度
油温290℃でも分解が少ない
引火点
214℃
粘度
40℃で25mm2/s、100℃で4.7mm2/s
流動点
-15.0℃
使える装置
密閉
密度・比重
0.863g/cm3
荷姿
200Lドラム
記載なし
消防法の区分・循環のしかた
公式ページへ
綜研テクニックス株式会社

NeoSK-OIL L400高引火点品

290℃まで鉱油で回す指定可燃物の設備

バルク290℃まで使える、指定可燃物の鉱油系熱媒体です。引火点が263℃あり、第4類の油から切り替えると消防法の扱いが変わります。液相専用で再生はできません。

コスト要見積

種類
鉱油系
基油
鉱油
使用温度
-10〜290℃
引火点
263℃
粘度
20℃で70mPa・s、250℃で0.9mPa・s
流動点
-10℃未満
消防法の区分
可燃性液体類
循環のしかた
液相
密度・比重
比重0.84
記載なし
使える装置・荷姿
公式ページへ

合成系(液相)3製品

出光興産株式会社

ダフニーアルファサーモ32HF

射出成形の金型温調機、開放系の装置

空気に触れる開放型の装置でも使える、合成基油の熱媒体油です。引火点が262℃あり、消防法では可燃性液体類に入ります。酸化に強いので更油の間隔を延ばせ、エンジニアリングプラスチックの金型温調機に向きます。

コスト要見積

種類
合成系(液相)
基油
合成油
使用温度
0〜250℃
引火点
262℃
粘度
40℃で35.29mm2/s、100℃で6.405mm2/s
流動点
-50℃未満
消防法の区分
可燃性液体類
使える装置
開放、半密閉、密閉
密度・比重
0.8355g/cm3
記載なし
循環のしかた・荷姿
公式ページへ
シェルルブリカンツジャパン株式会社

シェル ヒートトランスファーオイル S4 X

更油の間隔を延ばしたい設備

合成油を基油にして、引火点260℃と粘度指数140を両立した熱媒体油です。冷えた状態からの始動に強く、小さめの油圧ポンプで設計できます。スラッジが少ないので、ポンプや配管の手入れも減らせます。

コスト要見積

種類
合成系(液相)
基油
合成油
引火点
260℃
粘度
40℃で34.5mm2/s、100℃で6.4mm2/s
流動点
-25.0℃
消防法の区分
可燃性液体類
密度・比重
0.826g/cm3
荷姿
200Lドラム、20Lペール缶
記載なし
使用温度・循環のしかた・使える装置
公式ページへ
松村石油株式会社

バーレルサーム400

300℃を超える温度を液のまま回す設備

バルク340℃まで液のまま循環できる、高温用の合成系熱媒体油です。境膜温度は370℃までで、消防法では第4石油類に入ります。一般の工業装置に使う鉄や非鉄金属をほとんど腐食しません。

コスト要見積

種類
合成系(液相)
基油
合成油
使用温度
-10〜340℃、境膜370℃まで
引火点
210℃
粘度
40℃で18mm2/s、100℃で3.1mm2/s
流動点
-20℃以下
消防法の区分
第4石油類
循環のしかた
液相
密度・比重
1.05g/cm3
記載なし
使える装置・荷姿
公式ページへ

合成系(気相・液相)2製品

綜研テクニックス株式会社

NeoSK-OIL 290

気相も使い、再生して使い続ける設備

アルキルジフェニールが主成分で、液相でも気相でも-30〜360℃で使える合成系の熱媒体です。再生して再使用できるので、量の多いプラントで効きます。環境に出ない密閉系の設備で使います。

コスト要見積

種類
合成系(気相・液相)
基油
合成油
使用温度
-30〜360℃
引火点
140℃
粘度
0℃で22mPa・s、300℃で0.22mPa・s
流動点
-30℃未満
消防法の区分
第4類第3石油類
循環のしかた
液相、気相
密度・比重
比重0.98
記載なし
使える装置・荷姿
公式ページへ
松村石油株式会社

バーレルサーム330

気相も使う370℃までの高温設備

沸点範囲が狭く、気相でも液相でも循環できる合成系熱媒体油です。バルク370℃、境膜400℃まで使えます。凝固点が12℃なので、冬に止める設備では固まらないように保温します。

コスト要見積

種類
合成系(気相・液相)
基油
合成油
使用温度
12〜370℃、境膜400℃まで
引火点
124℃
粘度
40℃で2.5mm2/s、100℃で0.98mm2/s
流動点
凝固点12℃
消防法の区分
可燃性液体類
循環のしかた
気相、液相
密度・比重
1.07g/cm3
記載なし
使える装置・荷姿
公式ページへ
Q&A

熱媒体油選びで、よくある疑問

購買担当の疑問熱媒体油の価格は、いくら?

今回の5社はどこも価格を公開していません。油の種類と荷姿、量で変わるので、ハイサーム32の200Lドラムや20L缶のように荷姿を決めて各社に見積もりをとります。

設備担当の疑問鉱油系と合成系の違いは?

使える温度の高さが大きな違いです。鉱油系は、ハイサーム32が油温260℃まで、NeoSK-OIL L400高引火点品が290℃までです。合成系は、バーレルサーム400が340℃、バーレルサーム330が370℃まで使えます。

設備担当の疑問熱媒体油の使用温度は、どう選ぶ?

油温の上限だけでなく、ヒーターの壁に触れる境膜の温度まで見ます。バーレルサーム400はバルク340℃で境膜370℃、バーレルサーム330はバルク370℃で境膜400℃です。ダフニーサーミックオイル32は出口温度250℃までです。

工場長の疑問引火点250℃以上の熱媒体油と消防法は?

引火点250℃以上は危険物から外れ、可燃性液体類に入ります。ハイサームP32は252℃、シェル ヒートトランスファーオイル S4 Xは260℃、ダフニーアルファサーモ32HFは262℃です。ただし2立方メートル以上で指定可燃物になり、市町村条例の規制を受けます。

施設管理の疑問危険物の油と同じ場所に置ける?

同時に貯蔵するなら、危険物と可燃性液体類をそれぞれまとめ、1m以上の間隔を置きます。ENEOSがハイサームPの資料に書いている決まりです。

設備担当の疑問開放型の装置でも使える熱媒体油は?

ダフニーアルファサーモ32HFは、開放・半密閉・密閉のどれにも使えます。ハイサーム32とハイサームP32は空気に触れる環境では使えません。開放型の装置なら、資料で使える装置の形を先に確かめます。

設備担当の疑問気相で使える熱媒体油は?

バーレルサーム330とNeoSK-OIL 290は、液相でも気相でも循環できます。NeoSK-OIL 290は-30〜360℃、バーレルサーム330はバルク370℃までです。凝固点が12℃のバーレルサーム330は、止めたときに固まらないように保温します。

工場長の疑問熱媒体油の寿命と交換時期は?

資料に決まった年数は書かれておらず、劣化を測って決めます。出光興産はダフニーサーミックオイルの更油を、酸価0.5mgKOH/g前後で考えるように書いています。綜研テクニックスは劣化試験を無償で行っています。

設備担当の疑問熱媒体油が劣化する原因は?

熱劣化、酸化劣化、異物混入の3種類です。酸化劣化は熱劣化より早く進み、粘度が増して、できた有機酸が水と合わさると設備を腐食させます。膨張槽を窒素で封じて、熱い油を空気に触れさせないようにします。

施設管理の疑問熱媒体油を替えるときの手入れは?

新しい油を入れる前に装置をフラッシングします。シェルは他の銘柄と混ぜるのをできるだけ避け、混ぜたら早めに全量を替えるように書いています。ダフニーサーミックオイルは、炭化物が多く焼き付いた装置に入れると剥がれて詰まることがあるので、先にフラッシングします。

TYPES

熱媒体油の種類の違い

鉱油系

精製した鉱油を基油にする熱媒体油です。250〜290℃までの設備で広く使います。高温で空気に触れると酸化しやすいので、装置を密閉して使います。

向いている使い方

  • 成形機やアスファルトプラントの加熱
  • 使う温度が250℃前後まで
  • 第4石油類か指定可燃物かで選びたい

根拠:ハイサームは、高度に溶剤精製された鉱油を基油に使用した熱媒体油です。(出典1)

この種類の5製品を表で見る

合成系(液相)

合成油を基油にして、液のまま循環する熱媒体油です。酸化や熱に強く、更油の間隔を延ばせます。品番によって開放型の装置に使えるものや、340℃まで使えるものがあります。

向いている使い方

  • 射出成形の金型温調機や開放型の装置
  • 300℃を超える温度を液で回す
  • 更油の手間を減らしたい

根拠:境膜温度 370℃まで液相循環で使用できます。(出典8)

この種類の3製品を表で見る

合成系(気相・液相)

沸点範囲が狭く、蒸気にしても液のままでも循環できる合成系の熱媒体油です。360〜370℃まで使えます。引火点が低めなので、消防法の区分と設備の密閉を先に確かめます。

向いている使い方

  • 気相で回す設備
  • 360℃を超える高温のプラント
  • 再生して使い続けたい

根拠:最高境膜温度360℃以上の高温域まで気相又は液相循環使用できる(出典9)

この種類の2製品を表で見る
MAKERS

熱媒体油の主なメーカー5社

出光興産株式会社

炭化物を溶かして除く界面活性剤を入れた鉱油系の熱媒体油です。

東京都

ENEOS株式会社

溶剤精製した鉱油で作る、ENEOSの標準の熱媒体油です。

東京都

綜研テクニックス株式会社

バルク290℃まで使える、指定可燃物の鉱油系熱媒体です。

東京都

松村石油株式会社

バルク340℃まで液のまま循環できる、高温用の合成系熱媒体油です。

大阪府

出典
  1. ENEOS ハイサーム
  2. ENEOS ハイサームP
  3. 出光興産 ダフニーサーミックオイル
  4. 出光興産 ダフニーアルファサーモ32HF
  5. シェル ヒートトランスファーオイル S4 X
  6. シェル サーミヤ オイル B
  7. 松村石油 熱媒体油
  8. 松村石油 バーレルサーム300・400
  9. 松村石油 バーレルサームPA・330・430
  10. 綜研テクニックス 熱媒体 製品紹介
  11. 綜研テクニックス NeoSK-OIL L400高引火点品
  12. 綜研テクニックス NeoSK-OIL 290
  13. 綜研テクニックス 熱媒体 よくあるご質問
掲載基準

加熱炉・成形機・反応釜などの間接加熱に使う熱媒体油のうち、日本の会社か海外メーカーの日本法人が自社ブランドで売り、公式の日本語資料で今案内していて、仕様を確かめられた製品です。各社の代表の品番を1社2製品まで載せています。コスモ石油ルブリカンツのコスモサーモは公式の一覧に品名とグレードだけで仕様の数字が無く、モービルサームは公式サイトが取得を拒み仕様を確かめられず、フックスジャパンは食品向けブランドのCASSIDAを含め、日本語の公式サイトで熱媒体油の品番を確かめられず、今回は載せていません。綜研テクニックスが扱うDOWTHERM Aは米国ダウの製品なので載せていません。不凍液や水系のブライン、シリコーン油、溶融塩、潤滑油一般、熱媒ボイラーなどの装置、中古品は除いています。

熱媒体油を作っているメーカーの方へ:掲載・訂正のご依頼(掲載は無料です)

CITE

引用

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