口コミを書く

CPU・パワー半導体・電源・インバーターの熱をヒートシンクへ逃がす放熱グリス(熱伝導グリース)を選ぶ、設計・生産技術・設備・購買の担当の方へ

放熱グリスのメーカー6社比較【2026年】

放熱グリスは、発熱する部品とヒートシンクの間に塗り、
すき間の空気を追い出して熱を伝えるグリースです。

ABOUT

放熱グリスとは

比較表を見る ↓

放熱グリスとは、発熱する部品とヒートシンクの間に塗り、
すき間の空気を追い出して熱を伝えるグリースです。
熱伝導グリース・放熱用オイルコンパウンド・サーマルグリスとも呼びます。
塗ったあとも固まらないので、
部品を外して塗り直せます。

製品の特長

  • 部品になじむ(グリース状で、押しつぶすと薄く広がる)
  • 固まらない(硬化の工程がいらず、塗り直せる)
  • 種類で選べる(シリコーン系・非シリコーン系・低流動型)

使うメリット

  • 部品の温度を下げられる(すき間の空気を追い出す)
  • 薄く塗れる(薄いほど熱抵抗が小さい)
  • 機械で塗れる(ディスペンサー・スクリーン印刷)

選ぶときに注意すること

  1. 接着しない。部品はねじやクリップで押さえる
  2. 厚く塗りすぎると、かえって熱が伝わりにくい
  3. 温度の上げ下げをくり返す所は、耐ポンプアウトの品を選ぶ
  4. 接点のある機器は、低分子シロキサンの少ない品か非シリコーン系にする
  5. 熱伝導率は測り方で値が変わる。同じメーカーの中で比べる

※仕様と価格は各メーカーの公式の製品ページ・カタログ・データシートによる(数値は規格値ではない代表値。価格はサンハヤト公式オンラインショップの税込価格)。

LIST

放熱グリスの比較表

放熱グリス11製品の比較
製品・メーカーコスト製品の強み仕様公式ページ

シリコーン系

6製品
サンハヤト株式会社放熱用シリコーン SCH-20CPUや電源の部品とヒートシンクの間口コミを書く1,386円税込・公式通販

公式通販で20g入りを1,386円(税込)で買える放熱用シリコーンです。CPUとヒートシンクの間に薄く塗って使い、使える温度は-50〜200℃です。低分子シロキサンを減らしてあり、接点の不具合を起こしにくくしています。

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル、フィラー
熱伝導率
0.84W/m・K
ちょう度
290
使用温度範囲
-50〜200℃
荷姿
20g
比重
2.45
特長
低分子シロキサン低減品(接点障害対策品)
記載なし
粘度
公式ページへ詳細・仕様
サンハヤト株式会社耐熱放熱用シリコーン SCH-30300℃まで上がる部品の放熱口コミを書く1,826円税込・公式通販

300℃の環境でも使える、耐熱の放熱用シリコーンです。使える温度は-30〜300℃です。公式通販の12g入りは1,826円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す⁠。

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル、フィラー
熱伝導率
0.84W/m・K
ちょう度
330
使用温度範囲
-30〜300℃
荷姿
12g
比重
2.34
特長
300℃の環境で使える耐熱品
記載なし
粘度
公式ページへ詳細・仕様
信越化学工業株式会社放熱用オイルコンパウンド G-747パワートランジスタの一般的な放熱口コミを書く要見積

シリコーンオイルに熱伝導性の充填剤を混ぜた、一般用の放熱オイルコンパウンドです。熱伝導率は0.90W/m・Kで、樹脂で封止したパワートランジスタの放熱に向きます。使える温度は-50〜150℃です。

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル、熱伝導性充填剤
熱伝導率
0.90W/m・K
粘度
50Pa・s
ちょう度
328
使用温度範囲
-50〜150℃
比重
2.65
特長
樹脂封止型パワートランジスタの放熱用
記載なし
荷姿
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)
信越化学工業株式会社放熱用オイルコンパウンド G-775冷熱をくり返す部位の高信頼の放熱口コミを書く要見積

熱伝導率3.6W/m・Kで、粘度が高く、塗った所からずれにくい高信頼性タイプです。温度の上げ下げでグリースが押し出されるポンプアウトに強く、長く使う機器に向きます。使える温度は-40〜150℃です。

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル、熱伝導性充填剤
熱伝導率
3.6W/m・K
粘度
500Pa・s
使用温度範囲
-40〜150℃
比重
3.4
特長
粘度が高く、耐ズレ性・耐ポンプアウト性に優れる
記載なし
ちょう度・荷姿
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社放熱用シリコーンオイルコンパウンド SILCOOL TIG1000一般の電子部品の放熱口コミを書く要見積

スクリーン印刷やスタンプ印刷、自動のシリンジ塗布で塗れる一般グレードです。熱伝導率は1.00W/m・Kで、使える温度の上限は170℃です。パワーデバイスなど、数の多い発熱部品の放熱に向きます。

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル
熱伝導率
1.00W/m・K
ちょう度
340
使用温度範囲
-40〜170℃
荷姿
2kg金属缶
比重
2.5
特長
自動シリンジ塗布・スクリーン印刷・スタンプ印刷に適する
記載なし
粘度
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社放熱用シリコーンオイルコンパウンド SILCOOL TIG300BXヒートシンク・ヒートスプレッダーの放熱口コミを書く要見積

油が分かれにくい熱伝導率3.0W/m・Kのシリコーンオイルコンパウンドです。150℃で24時間置いた離油度は0.0wt%で、長く使っても油がにじみにくいです。2kg缶で、量産のラインで使う量に合います。

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル
熱伝導率
3.0W/m・K
粘度
250Pa・s
ちょう度
350
使用温度範囲
-40〜150℃
荷姿
2kg缶
比重
3.00
特長
離油度0.0wt%(150℃、24h)、イオン性不純物が極めて少ない
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)

非シリコーン系

3製品
コスモ石油ルブリカンツ株式会社コスモサーマルグリース SF401パワーモジュール・CPUの放熱口コミを書く要見積

シリコーンを使わずに熱伝導率4.5W/m・Kを出す、高熱伝導の汎用品です。シリコーンの揮発分による接点の不具合を気にする機器に使えます。シリンジ・チューブ・缶の3つの荷姿があります。

種類
非シリコーン系
基油
非シリコーン
熱伝導率
4.5W/m・K
粘度
159Pa・s
ちょう度
275
使用温度範囲
-40〜150℃
荷姿
シリンジ120g、チューブ320g
比重
4.5
特長
高熱伝導、汎用
公式ページへ詳細・仕様
コスモ石油ルブリカンツ株式会社コスモサーマルグリース SF432冷熱をくり返す部品の放熱口コミを書く要見積

シリコーンを使わない放熱グリースのうち、塗った所から押し出されにくい耐ポンプアウトの品です。熱伝導率は4.3W/m・Kで、粘度は800Pa・sと硬めです。温度が上がり下がりする部品に向きます。

種類
非シリコーン系
基油
非シリコーン
熱伝導率
4.3W/m・K
粘度
800Pa・s
ちょう度
204
使用温度範囲
-40〜150℃
荷姿
シリンジ120g、チューブ320g
比重
4.3
特長
高熱伝導、耐ポンプアウト
公式ページへ詳細・仕様
ニホンハンダ株式会社熱伝導性グリース TG221C薄く塗りたいパワーデバイスの放熱口コミを書く要見積

シリコーンを含まない油で作った熱伝導性グリースで、膜厚10μm以下まで薄く塗れます。シリコーンオイル由来の低分子シロキサンを含まないので、接点の不具合を気にする機器に使えます。熱伝導率などの数値は公式ページに書かれていません。

種類
非シリコーン系
基油
ノンシリコーン高耐熱性オイル
特長
膜厚10μm以下まで薄く塗れる
記載なし
熱伝導率・粘度・ちょう度・使用温度範囲・荷姿・比重
公式ページへ詳細・仕様

低流動型(すき間を埋める)

2製品
富士高分子工業株式会社サーコン SPG-30B部品と放熱板のすき間を埋める放熱口コミを書く要見積

低流動のシリコーンコンパウンドで、すき間に合わせて形を変え、部品に密着します。熱伝導率は3.1W/m・Kで、反発する力が小さいので基板や部品に無理な力をかけません。一液の非硬化タイプなので、硬化の工程はいりません。

種類
低流動型(すき間を埋める)
基油
シリコーン
熱伝導率
3.1W/m・K
ちょう度
260
荷姿
30ccシリンジ、325ccカートリッジ
比重
3.2
特長
一液型の非硬化タイプ、低流動
記載なし
粘度・使用温度範囲
公式ページへ詳細・仕様
富士高分子工業株式会社サーコン SPG-70A発熱の大きい部品のすき間の放熱口コミを書く要見積

熱伝導率7.0W/m・Kの、高熱伝導の低流動コンパウンドです。厚さ0.5mmの熱抵抗は0.8℃・cm²/Wです。一液の非硬化タイプで、ディスペンサーで塗れます。

種類
低流動型(すき間を埋める)
基油
シリコーン
熱伝導率
7.0W/m・K
ちょう度
184
荷姿
30ccシリンジ、325ccカートリッジ
比重
3.2
特長
一液型の非硬化タイプ、低流動
記載なし
粘度・使用温度範囲
公式ページへ詳細・仕様

シリコーン系6製品

サンハヤト株式会社

放熱用シリコーン SCH-20

CPUや電源の部品とヒートシンクの間

公式通販で20g入りを1,386円(税込)で買える放熱用シリコーンです。CPUとヒートシンクの間に薄く塗って使い、使える温度は-50〜200℃です。低分子シロキサンを減らしてあり、接点の不具合を起こしにくくしています。

コスト1,386円税込・公式通販

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル、フィラー
熱伝導率
0.84W/m・K
ちょう度
290
使用温度範囲
-50〜200℃
荷姿
20g
比重
2.45
特長
低分子シロキサン低減品(接点障害対策品)
記載なし
粘度
公式ページへ
サンハヤト株式会社

耐熱放熱用シリコーン SCH-30

300℃まで上がる部品の放熱

300℃の環境でも使える、耐熱の放熱用シリコーンです。使える温度は-30〜300℃です。公式通販の12g入りは1,826円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す⁠。

コスト1,826円税込・公式通販

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル、フィラー
熱伝導率
0.84W/m・K
ちょう度
330
使用温度範囲
-30〜300℃
荷姿
12g
比重
2.34
特長
300℃の環境で使える耐熱品
記載なし
粘度
公式ページへ
信越化学工業株式会社

放熱用オイルコンパウンド G-747

パワートランジスタの一般的な放熱

シリコーンオイルに熱伝導性の充填剤を混ぜた、一般用の放熱オイルコンパウンドです。熱伝導率は0.90W/m・Kで、樹脂で封止したパワートランジスタの放熱に向きます。使える温度は-50〜150℃です。

コスト要見積

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル、熱伝導性充填剤
熱伝導率
0.90W/m・K
粘度
50Pa・s
ちょう度
328
使用温度範囲
-50〜150℃
比重
2.65
特長
樹脂封止型パワートランジスタの放熱用
記載なし
荷姿
公式ページへ
信越化学工業株式会社

放熱用オイルコンパウンド G-775

冷熱をくり返す部位の高信頼の放熱

熱伝導率3.6W/m・Kで、粘度が高く、塗った所からずれにくい高信頼性タイプです。温度の上げ下げでグリースが押し出されるポンプアウトに強く、長く使う機器に向きます。使える温度は-40〜150℃です。

コスト要見積

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル、熱伝導性充填剤
熱伝導率
3.6W/m・K
粘度
500Pa・s
使用温度範囲
-40〜150℃
比重
3.4
特長
粘度が高く、耐ズレ性・耐ポンプアウト性に優れる
記載なし
ちょう度・荷姿
公式ページへ
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社

放熱用シリコーンオイルコンパウンド SILCOOL TIG1000

一般の電子部品の放熱

スクリーン印刷やスタンプ印刷、自動のシリンジ塗布で塗れる一般グレードです。熱伝導率は1.00W/m・Kで、使える温度の上限は170℃です。パワーデバイスなど、数の多い発熱部品の放熱に向きます。

コスト要見積

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル
熱伝導率
1.00W/m・K
ちょう度
340
使用温度範囲
-40〜170℃
荷姿
2kg金属缶
比重
2.5
特長
自動シリンジ塗布・スクリーン印刷・スタンプ印刷に適する
記載なし
粘度
公式ページへ
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社

放熱用シリコーンオイルコンパウンド SILCOOL TIG300BX

ヒートシンク・ヒートスプレッダーの放熱

油が分かれにくい熱伝導率3.0W/m・Kのシリコーンオイルコンパウンドです。150℃で24時間置いた離油度は0.0wt%で、長く使っても油がにじみにくいです。2kg缶で、量産のラインで使う量に合います。

コスト要見積

種類
シリコーン系
基油
シリコーンオイル
熱伝導率
3.0W/m・K
粘度
250Pa・s
ちょう度
350
使用温度範囲
-40〜150℃
荷姿
2kg缶
比重
3.00
特長
離油度0.0wt%(150℃、24h)、イオン性不純物が極めて少ない
公式ページへ

非シリコーン系3製品

コスモ石油ルブリカンツ株式会社

コスモサーマルグリース SF401

パワーモジュール・CPUの放熱

シリコーンを使わずに熱伝導率4.5W/m・Kを出す、高熱伝導の汎用品です。シリコーンの揮発分による接点の不具合を気にする機器に使えます。シリンジ・チューブ・缶の3つの荷姿があります。

コスト要見積

種類
非シリコーン系
基油
非シリコーン
熱伝導率
4.5W/m・K
粘度
159Pa・s
ちょう度
275
使用温度範囲
-40〜150℃
荷姿
シリンジ120g、チューブ320g
比重
4.5
特長
高熱伝導、汎用
公式ページへ
コスモ石油ルブリカンツ株式会社

コスモサーマルグリース SF432

冷熱をくり返す部品の放熱

シリコーンを使わない放熱グリースのうち、塗った所から押し出されにくい耐ポンプアウトの品です。熱伝導率は4.3W/m・Kで、粘度は800Pa・sと硬めです。温度が上がり下がりする部品に向きます。

コスト要見積

種類
非シリコーン系
基油
非シリコーン
熱伝導率
4.3W/m・K
粘度
800Pa・s
ちょう度
204
使用温度範囲
-40〜150℃
荷姿
シリンジ120g、チューブ320g
比重
4.3
特長
高熱伝導、耐ポンプアウト
公式ページへ
ニホンハンダ株式会社

熱伝導性グリース TG221C

薄く塗りたいパワーデバイスの放熱

シリコーンを含まない油で作った熱伝導性グリースで、膜厚10μm以下まで薄く塗れます。シリコーンオイル由来の低分子シロキサンを含まないので、接点の不具合を気にする機器に使えます。熱伝導率などの数値は公式ページに書かれていません。

コスト要見積

種類
非シリコーン系
基油
ノンシリコーン高耐熱性オイル
特長
膜厚10μm以下まで薄く塗れる
記載なし
熱伝導率・粘度・ちょう度・使用温度範囲・荷姿・比重
公式ページへ

低流動型(すき間を埋める)2製品

富士高分子工業株式会社

サーコン SPG-30B

部品と放熱板のすき間を埋める放熱

低流動のシリコーンコンパウンドで、すき間に合わせて形を変え、部品に密着します。熱伝導率は3.1W/m・Kで、反発する力が小さいので基板や部品に無理な力をかけません。一液の非硬化タイプなので、硬化の工程はいりません。

コスト要見積

種類
低流動型(すき間を埋める)
基油
シリコーン
熱伝導率
3.1W/m・K
ちょう度
260
荷姿
30ccシリンジ、325ccカートリッジ
比重
3.2
特長
一液型の非硬化タイプ、低流動
記載なし
粘度・使用温度範囲
公式ページへ
富士高分子工業株式会社

サーコン SPG-70A

発熱の大きい部品のすき間の放熱

熱伝導率7.0W/m・Kの、高熱伝導の低流動コンパウンドです。厚さ0.5mmの熱抵抗は0.8℃・cm²/Wです。一液の非硬化タイプで、ディスペンサーで塗れます。

コスト要見積

種類
低流動型(すき間を埋める)
基油
シリコーン
熱伝導率
7.0W/m・K
ちょう度
184
荷姿
30ccシリンジ、325ccカートリッジ
比重
3.2
特長
一液型の非硬化タイプ、低流動
記載なし
粘度・使用温度範囲
公式ページへ
Q&A

放熱グリス選びで、よくある疑問

購買担当の疑問放熱グリスの価格は、いくら?

値段を公式に出しているのはサンハヤトです。公式通販で、放熱用シリコーン SCH-20(20g)が1,386円、耐熱放熱用シリコーン SCH-30(12g)が1,826円(どちらも税込)⁠で⁠す⁠。信越化学工業・モメンティブ・コスモ石油ルブリカンツなどの業務用の缶やシリンジは、問い合わせて見積もりをとります。

設備担当の疑問放熱グリスの種類と違いは?

基油と塗り方で3つに分かれます。シリコーンオイルを基油にしたシリコーン系、シリコーンを使わない非シリコーン系、すき間を埋める低流動型です。このページでは、信越化学工業・サンハヤト・モメンティブがシリコーン系、コスモ石油ルブリカンツとニホンハンダが非シリコーン系、富士高分子工業が低流動型です。

設備担当の疑問放熱グリスの熱伝導率はどれくらい?

このページの製品では0.84〜7.0W/m・Kです。サンハヤトのSCH-20は0.84W/m・K、信越化学工業のG-775は3.6W/m・K、コスモ石油ルブリカンツのSF401は4.5W/m・K、富士高分子工業のサーコン SPG-70Aは7.0W/m・Kです。測り方がメーカーごとに違うので、数字だけで横に比べないでください。

工場長の疑問放熱グリスと放熱シートの違いは?

グリスは部品になじみ、押しつぶすと薄く広がるので、すき間の空気を追い出しやすいです。信越化学工業は、放熱オイルコンパウンドを薄く塗るほど熱抵抗を小さくできると案内しています。一方で接着しないので、ねじで留められない所には使えません。

設備担当の疑問非シリコーンの放熱グリスはなぜ使う?

シリコーンオイルから出る低分子シロキサンが、リレーやスイッチの接点の不具合のもとになるからです。コスモ石油ルブリカンツのSF401はシリコーンを使わずに熱伝導率4.5W/m・Kで、同じSFシリーズのSF601はスーパーコンピュータ「富岳」に使われています。ニホンハンダのTG221Cも、シリコーンを含まない油で作っています。

施設管理の疑問放熱グリスの耐熱温度(使用温度範囲)は?

上限は150〜300℃です。サンハヤトのSCH-30は-30〜300℃、SCH-20は-50〜200℃、モメンティブのTIG1000は-40〜170℃です。信越化学工業のG-747は-50〜150℃、コスモ石油ルブリカンツのSFシリーズは-40〜150℃です。

設備担当の疑問ポンプアウトとは?防ぐ放熱グリスは?

部品の温度の上げ下げで、グリスがすき間から押し出されて薄くなることです。信越化学工業のG-775(熱伝導率3.6W/m・K)や、コスモ石油ルブリカンツのSF432(4.3W/m・K)が、ポンプアウトに強い品です。ニホンハンダのTG320・TG340は、温度が上がると粘度も上がり、動かしているときに垂れにくくしています。

設備担当の疑問放熱グリスは薄く塗るほうがいい?厚さは?

薄いほど熱が伝わりやすくなります。ニホンハンダのTG221Cは膜厚10μm以下、TG260は約30μmまで薄くでき、コスモサーマルグリースは数10μmまで広げられます。部品の高さがそろわず0.5mm以上のすき間があるなら、富士高分子工業のサーコン SPG-30Bのような低流動型で埋めます。

工場長の疑問放熱グリスの塗り方は?量産ではどう塗る?

少ない数ならチューブやシリンジから出して、へらで薄く広げます。量産では、モメンティブのTIG1000がスクリーン印刷・スタンプ印刷・自動シリンジ塗布に使え、富士高分子工業のサーコンはディスペンサーで塗れます。荷姿は、サーコンが30ccシリンジと325ccカートリッジ、TIG1000が2kgの金属缶です。

設備担当の疑問溶剤希釈タイプの放熱グリスとは?

溶剤でうすめて塗りやすくした放熱グリスで、塗ったあとに溶剤が飛んで硬めのグリースになります。信越化学工業のG-776はイソパラフィン系の溶剤でうすめた低粘度の品で、溶剤が飛んだあとの熱伝導率は1.3W/m・Kです。薄く広げたい所に使います。

TYPES

放熱グリスの種類の違い

シリコーン系

シリコーンオイルを基油に、熱を伝える充填剤を混ぜた型です。使える温度が広く、CPUからパワー半導体まで使えます。薄く塗るほど熱抵抗が下がります。

向いている使い方

  • CPU・パワートランジスタとヒートシンクの間
  • 使う温度の幅が広い
  • 量産のラインで塗る

根拠:いずれもシリコーンオイルを基油に、熱伝導性充填剤を配合したオイルコンパウンドで、(出典2)

この種類の6製品を表で見る

非シリコーン系

シリコーンを使わない油を基油にした型です。シリコーンから出る低分子シロキサンが無いので、リレーやスイッチの接点の不具合を気にする機器に使います。

向いている使い方

  • 接点のある機器の中
  • 低分子シロキサンを嫌う工程
  • 光学部品の近く

根拠:シリコーンオイル由来の低分子シロキサンを含有していないので、接点障害の心配がありません。(出典14)

この種類の3製品を表で見る

低流動型(すき間を埋める)

流れにくい硬めのコンパウンドで、部品と放熱板のすき間を埋める型です。固まらないので硬化の工程はいりません。シートより部品にかかる力が小さく済みます。

向いている使い方

  • 部品の高さがそろわない基板
  • 放熱板とのすき間が広い
  • ディスペンサーで塗る

根拠:低流動タイプの熱伝導性シリコーンコンパウンド品です。1液非硬化タイプと2液混合硬化タイプがございます。(出典4)

この種類の2製品を表で見る
MAKERS

放熱グリスの主なメーカー6社

コスモ石油ルブリカンツ株式会社

シリコーンを使わずに熱伝導率4.5W/m・Kを出す、高熱伝導の汎用品です。

東京都

サンハヤト株式会社

公式通販で20g入りを1,386円(税込)で買える放熱用シリコーンです。

東京都

信越化学工業株式会社

シリコーンオイルに熱伝導性の充填剤を混ぜた、一般用の放熱オイルコンパウンドです。

東京都

ニホンハンダ株式会社

シリコーンを含まない油で作った熱伝導性グリースで、膜厚10μm以下まで薄く塗れます。

東京都

富士高分子工業株式会社

低流動のシリコーンコンパウンドで、すき間に合わせて形を変え、部品に密着します。

愛知県

出典
  1. 信越化学工業 グリース・オイルコンパウンド
  2. 信越化学工業 シリコーングリース・オイルコンパウンド カタログ
  3. 信越化学工業 放熱用シリコーン カタログ
  4. 富士高分子工業 熱伝導製品 コンパウンドタイプ
  5. 富士高分子工業 サーコン SPG-30B
  6. 富士高分子工業 サーコン SPG-70A
  7. サンハヤト 放熱用シリコーン SCH-20
  8. サンハヤト 耐熱放熱用シリコーン SCH-30
  9. モメンティブ 放熱材(放熱用シリコーン)
  10. モメンティブ SILCOOL TIG300BX データシート
  11. モメンティブ SILCOOL TIG1000 データシート
  12. コスモ石油ルブリカンツ 放熱グリース
  13. コスモ石油ルブリカンツ コスモルブの放熱剤
  14. ニホンハンダ 熱伝導性グリース TGシリーズ
掲載基準

CPU・パワー半導体・電源・インバーター・LEDなどの発熱する部品とヒートシンクの間に塗る、非硬化の放熱グリス(熱伝導グリース・放熱用オイルコンパウンド・熱伝導性コンパウンド)で、メーカーが自社で作り、日本の会社の公式サイトで今案内していて、仕様を公式資料の文字で確かめられた製品。各社の代表の型番を1社1〜2製品載せています。塗ったあとに固まる硬化型(ギャップフィラー・放熱接着剤・ポッティング剤)、シート状の放熱材、機械の潤滑に使うグリース(グリースの比較で扱う)は除いています。フェローテックの高熱伝導性オイルコンパウンド G747 は、信越化学工業の G-747 と比重・使用温度範囲が同じで製造元を確かめられないため、スリーボンドは公式の放熱剤が硬化型だけのため、ダウ・東レは公式サイトが取得を拒み日本語の製品ページを確かめられなかったため、載せていません。アイネックスなどパソコン自作向けの小売品、輸入品を売る商社の製品、中古品も除いています。

放熱グリスを作っているメーカーの方へ:掲載・訂正のご依頼(掲載は無料です)

CITE

引用

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉