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止水板とは?方式の違い・止水性能の等級・選び方

止水板(防水板⁠)⁠の仕組みと5つの方式、JIS A 4716の止水性能の等級(⁠Ws-1〜Ws-6⁠)⁠、価格の実例、選び方を、国土交通省と東京都の資料をもとにまとめました。

2026年10月7日更新

この記事の答え

止水板は、大雨のときに建物の出入口などに付けて水を防ぐ板です。選ぶときは「誰がいつ立てるか(方式)」「どこまで漏れを許せるか(等級)」「開口の大きさと保管場所⁠」⁠の3つを決めると、候補が絞れます。

止水板とは

止水板(防水板)は、建物への浸水を防ぐために出入口などに設置する、取り外しや移動ができる板です。設置に特別な工事のいらない簡易なものも含みます(⁠練馬区 止水板設置助成制度の定義⁠)⁠。

土のうとの違いは、漏れる水の量です。文化シヤッターの資料では、土のうから入る水は1㎡あたり1時間で約2,500Lとされています(栃木県のサイトに掲載された資料)⁠。止水板は、漏れる量を等級で示しています。

止水性能の等級(⁠Ws-1〜Ws-6⁠)

JIS A 4716では、1時間⁠に1㎡あたり漏れる水の量で、浸水防止の性能を6段階に分けています。数字が大きいほど漏れが少なくなります。

等級 漏水量(L/(h・㎡)) 使われる場所の例
Ws-6 1以下 電気室・ポンプ室など
Ws-5 1を超え4以下
Ws-4 4を超え10以下
Ws-3 10を超え20以下 機械室・一般の家屋など(最も一般的)
Ws-2 20を超え50以下
Ws-1 50を超え200以下 倉庫・駐車場など

出典:東京都都市整備局「止水板設置事例集」⁠、文化シヤッターの資料。

等級の書き方に注意

メーカーの資料では「⁠Ws-4相当」のように「相当⁠」⁠を付けた表記が多く、試験の条件(開口の幅や水深⁠)⁠も製品ごとに違います。比べるときは、等級と一緒に試験の条件も確かめてください。

方式は大きく5つ

国土交通省の浸水対策ガイドラインの資料⁠をもとに、メーカー図鑑では次の5つに分けています。

方式 立て方 向いている場所 気をつけること
脱着式 人が支柱や枠にパネルをはめ込む 玄関・自動扉・駐車場の出入口 取り付け方で性能が変わる。保管場所が要る
置き型 人が床に置いて連結する 戸建て・店舗の入口 完全止水でない製品が多い
起伏式(浮力で自動) 水の浮力で自動で立つ 地下駐車場・建物の外構 床の溝の清掃と点検が要る
跳ね上げ・スイング式 常設の板を人の手で閉じる 地下駐車場の出入口 開け閉めの範囲に注意。操作の講習が要る
シャッター・吊り下げ式 電動などで下ろす 工場・倉庫・地下街の大きな開口 停電時の操作方法を決めておく

ガイドラインでは、大規模な工事が難しい既存の建物には脱着式が望ましいとされています。

選び方

  1. 誰が、いつ立てるかを決める:夜間や休日に人が駆けつけられないなら、浮力で自動で立つ起伏式。人がいて立てられるなら、脱着式や置き型。
  2. 必要な等級を決める:電気室や地下の設備を守るならWs-5〜6⁠、一般の出入口ならWs-3⁠が目安です。
  3. 開口の幅と高さを測る:製品ごとに対応できる幅と高さが決まっています。幅が広い場合は、中間の支柱で連結できる製品を選びます。
  4. 保管場所と手入れを確かめる:脱着式と置き型は、ふだんしまっておく場所が要ります。止水ゴムは消耗品なので、交換の目安も確かめておきます。

価格の実例

東京都の「止水板設置事例集」(⁠2026年7月⁠)⁠に載っている実例です。材料費と施工費の合計(税込)で、設置の条件で変わります。

建物 開口の大きさ(幅×高さ) 等級 費用
戸建て(目黒区) 1,150×450mm Ws-3相当 約11万円
事業所(品川区) 1,400×550mm Ws-3相当 約18万円
集合住宅(品川区) 1,200×500mm Ws-3相当 約30万円
駐車場(船橋市) 2,855×800mm Ws-3相当 約55万円
駐車場(栃木市) 6,100×800mm Ws-3相当 約135万円
集合住宅(津島市) 3,400×695mm Ws-6相当 約300万円
事業所(久留米市) 5,400×1,500mm Ws-5相当 約500万円

設置の費用は、自治体の助成制度で一部をまかなえる場合があります。東京都では大田区・練馬区・中野区・港区などに制度があります(比較ページの補助金の欄)⁠。

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