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GUIDE / BOUON-ZAI

防音材とは?吸音材・遮音材・制振材の違いと、壁・天井・機械・排水管の防音材の選び方

業務用の防音材を、壁の中に詰める吸音材、天井に張る吸音天井板、鉄板やカバーに貼る制振材・遮音シート、排水管の防音材の4つに分け、吸音材と防音材の違い、燃えにくさの見方、排水管の防音を建てるときに決める理由を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

防音材は、音を吸う(吸音)・通さない(遮音)・振動を止める(制振)ことで、機械や部屋、配管から出る音を減らす建材・資材です。業務用は、壁の中や機械の囲いの内側に使う吸音材、天井に張る吸音天井板、鉄板やカバーに貼る制振材・遮音シート、排水管の防音材の4つに分かれます。選ぶときは「響きを抑えたいのか、外へ漏れる音を止めたいのか、振動でびびる音を止めたいのか⁠」を先に決めます。

防音材とは

防音材は、防音建材・防音素材とも呼ばれ、役目で3つに分かれます。

  • 吸音材:繊維やスポンジのすき間で音を弱め、部屋の響きや反射を抑えます。音を通さない力は小さい材料です
  • 遮音材:重さで音を止め、壁や板の向こうへ抜ける音を減らします。鉛のシートのように薄くて重いものがあります
  • 制振材:鉄板や樹脂の板に貼り、振動でびびる音や鳴りを止めます

東京防音は、自社の吸音材ホワイトキューオンについて「吸音材で遮音性能は有していません⁠」と案内していて、遮音材と組み合わせると防音の効果が上がるとしています。吸音材だけで外への音漏れを止めようとしないことが、いちばん大事な点です。

比較ページには、業務で使うもののうち次の4種類を載せています。仕上がった防音パネル・工事用の防音シート・壁の下地に張る遮音シートは防音パネルの比較⁠、防音ブース・防音室は防音ブースの比較⁠にあります。

4つの種類

吸音材(ウール・フォーム)

  • 壁の中や天井裏に詰める、機械を囲うカバーの内側に貼る、のように使います
  • 東京防音のホワイトキューオン ESW‑1800はポリエステル100%で、910×1820mm・50mm厚、密度30kg/m³です
  • アコースティック・アドバンスのカルモフォーム タイプBはフェノール樹脂の発泡体で、25mm厚で475g/m²。吸音に加えて遮音の働きもあると案内しています

ロックウール吸音天井板

  • 事務所・店舗・学校などの天井の仕上げに張り、部屋の響きを抑えます
  • DAIKENのダイロートンも吉野石膏のソーラトン平板も、JIS A 6301の吸音材料で、国土交通大臣の不燃材料の認定 NM‑8599 を取っています
  • 現場で塗装すると細かい孔がふさがり、吸音が落ちるおそれがあるとDAIKENは案内しています

制振材・遮音シート(貼るシート)

  • 機械の板金カバー、制御盤、室外機、ダクトなど、鉄板の振動でびびる所に貼ります
  • 高圧ガス工業のサウンドプルーフ SF‑5RNは厚さ5.5mm・1,950g/m²で、上側の不織布が音を吸い、制振樹脂をしみ込ませた下側が振動を止めます
  • シーシーアイ住設建材のダイポルギー FD‑N100は厚さ1mm・面密度1.55kg/m²の薄い制振シートです
  • 東京防音の鉛シート TA‑1000は厚さ0.3mmの純鉛で、遮音性能は1kHzで約25dBです

配管の防音材(排水管)

  • 集合住宅や事務所で、上の階の排水の音が下の部屋に聞こえるのを抑えます
  • シーシーアイ住設建材の音ナインは、塩ビ管に遮音材と吸音材を工場で巻いた防音排水管です
  • 因幡電機産業の耐火遮音カバー IRLPは、塩ビ管にかぶせて防火区画の貫通と遮音を同時に済ませます
  • 日本特殊塗料の防音くん 排水管用は、今ある露出した排水管に巻くゴムシートとフェルトのシートです

吸音材と防音材(遮音材)⁠の⁠違⁠⁠⁠⁠い

  • 響きを抑えたい(会議室・機械室の中がうるさい):吸音材や吸音天井板
  • 外へ漏れる音を止めたい(隣の部屋・敷地の外へ漏れる):遮音材や、重さのある壁・パネル
  • 鉄板がびびる・鳴る(カバー・ダクト・制御盤):制振材

実際の対策は、これを重ねて使います。機械の囲いなら、外側の板に制振材を貼り、内側に吸音材を貼ります。

断熱材でも防音になるか

繊維の断熱材は吸音もしますが、音を止める力は重さで決まるので、断熱材だけでは音漏れは止まりません。ホワイトキューオンは吸音と断熱を兼ねる材料で、熱伝導率は0.035W/m・Kです。断熱を主な目的にしたグラスウール・ロックウールの板は断熱材の比較⁠で比べています。

燃えにくさの見方

  • 天井や壁の仕上げは、内装の決まりがある部屋では不燃材料などを使います。認定番号(ダイロートン・ソーラトンはNM‑8599⁠)で確かめます
  • カバーの裏に貼る材料は、UL94の区分で見ることが多く、カルモフォーム タイプBとダイポルギー FD‑N100はV‑0、サウンドプルーフ SF‑5RNはV‑0相当です
  • ホワイトキューオンは自己消火性(融点256℃)ですが、不燃ではありません

排水管の防音は建てるときに決める

シーシーアイ住設建材は、住宅が完成した後の排水音の対策には約40万円かかり、建てるときなら部材費は塩ビ管付きで約1〜3万円(トイレの場合)と案内しています。排水管は壁や天井の中に入るので、あとから手を入れると工事が大きくなります。

排水管の音の数字は、どれもメーカーの社内試験の値です。

  • 音ナイン:裸のVU管に比べて、排水騒音が平均15dB低下
  • 耐火遮音カバー IRLP:排水音のAP値が28.3dB(塩ビ管だけは45.7dB、グラスウール⁠と遮音シートを巻く従来の処理は28.8dB)
  • 防音くん 排水管用:水音が56.7dBAから48.5dBA

測り方が違うので、数字をそのまま横に並べて比べず、同じ会社の「対策前と対策後」の差として読みます。

価格の見方

値段を公開しているのは、このページの10製品のうち2製品です。DAIKENのダイロートン トラバーチンは9mm厚で1,610円/m²(参考価格)、音ナイン VUは呼び径100の直管が7,010円/本(希望参考価格)⁠で⁠す⁠。ほかは寸法と数量を伝えて見積もりを取ります。種類も単位も違うので、このページではコストの判定(安め・平均的・高め)はしていません。

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