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GUIDE / YANIIRI-HANDA

やに入りはんだとは?基板の手はんだ・ロボットはんだ付けに使うやに入りはんだの種類(Sn-Ag-Cu・Sn-Cu・Sn-Pb)と⁠、融点・フラックス含有量・線径・価格の選び方

はんだ合金の中心にフラックスを入れたやに入りはんだ(糸はんだ)の3つの種類、鉛フリーと鉛入りの融点の違い、フラックス含有量の呼び方(F3など)、ハロゲンフリーの基準、線径とこて先の食われ、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

やに入りはんだは、はんだ合金の中心にフラックスを入れた糸状のはんだです。糸はんだ・線はんだとも呼びます。合金で、銀を入れたSn-Ag-Cu系・銀を減らすか入れないSn-Cu系・鉛を入れたSn-Pb系に分かれます。選ぶときは「鉛フリーにするか」「ハロゲンフリーにするか」「どの線径で付けるか」の3つを先に決めます。

やに入りはんだとは

やに入りはんだは、はんだ合金の中心に固形のフラックスを入れた糸状のはんだです。はんだとフラックスを同時に送れるので、こてで溶かすだけで付けられます。千住金属工業の解説では、はんだこてからレーザー加熱まで幅広い工法に使えます。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社の品番で売るやに入りはんだを、各社の代表の品番の単位で載せています。フラックスだけの製品、ソルダペースト・棒はんだ、はんだこて本体は載せていません。

3つの種類

  • 鉛フリー・銀入り(Sn-Ag-Cu系):鉛フリーの標準の合金で、SAC305(Sn-3.0Ag-0.5Cu)が代表です。例は千住金属工業の SEN M705・MACROS M705、弘輝の S3X-72M、ニホンゲンマの NP8303、内橋エステックの RSW-631-100F3、日本スペリア社の SN97C(044)、ホーザンの HS-313 ⁠⁠です
  • 鉛フリー・低銀と無銀(Sn-Cu系):銀を0.3%に減らすか、入れない合金です。例は弘輝の S03X7Ca-72M、日本スペリア社の SN100C(030)、ホーザンの HS-372 ⁠⁠です
  • 鉛入り(Sn-Pb系):錫に鉛を入れた昔からの合金です。例はニホンゲンマの HQ5-RMA(Sn-40Pb)⁠で⁠⁠⁠⁠す

融点の違い

  • ニホンゲンマの HQ5-RMA(Sn-40Pb)は⁠、183〜190℃で溶けます
  • 弘輝の S3X-72M(Sn-3.0Ag-0.5Cu)は、217〜219℃です
  • 日本スペリア社の SN100C(030)(無銀)は⁠、227℃です
  • 鉛フリーに替えるときは、こて先の温度も合わせて見直します。千住金属工業の SEN は、推奨のこて先温度が320〜400℃です

フラックス含有量とハロゲン

  • JIS Z 3283 では、フラックス含有量を1%刻みのF1〜F6で呼びます。F3は2.5%以上3.5%未満です
  • 弘輝の S3X-72M と S03X7Ca-72M は3.2%、千住金属工業の MACROS M705 は3.5mass%⁠⁠⁠です
  • 弘輝の解説では、JEITAのハロゲンフリーはF・Cl・Br・Iがそれぞれ1000ppm以下です
  • ハロゲンを入れない型は、日本スペリア社の SN97C(044) と内橋エステックの RSW-631-100F3 です。ハロゲンフリーの決め方は規格やメーカーで違うので、取引先がどの基準を求めているかを先に確かめます

線径とこて先の食われ

  • 線径は付ける所の大きさで選びます。弘輝の S3X-72M は0.3〜1.2mmの6つ、千住金属工業の SEN M705 は0.3〜1.6mmです
  • 狭いピッチの電極には極細線を使います。内橋エステックの RSW シリーズは、最小で線径0.07mmです
  • こて先の鉄めっきが溶けて減るのを食われと言います。弘輝の S03X7Ca-72M はコバルトを足して食われを抑え、ニホンゲンマの NP8303 は NP303組成と比べてこて先寿命が約4倍です

値段

  • 値段を公式に出しているのはホーザンです。HS-313(Sn-3Ag・0.8mm・400g)は25,630円(税込)、HS-372(Sn-Cu・0.6mm・100g)は3,498円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかの各社は公式に値段を出していません。合金・線径・巻量を決めて見積もりを取ります
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