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GUIDE / TINPLATE

ぶりきとは?缶に使うぶりき(錫めっき鋼板)の種類(一回圧延・二回圧延・溶接缶用)と、錫付着量・板厚・調質度の選び方

食缶・飲料缶・18リットル缶・菓子缶・キャップに使うぶりき(錫めっき鋼板)の3つの種類、ティンフリースチールとの違い、錫付着量と調質度T-1〜T-5・DRの意味、板厚と板幅の範囲、保管と中身の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

ぶりきは、薄い鋼板に錫をめっきした、缶の材料になる鋼板です。錫めっき鋼板とも呼びます。圧延とめっきの違いで、一回圧延(SR)⁠・薄く硬くした二回圧延(DR)⁠・錫を減らした溶接缶用の薄錫めっきに分かれます。選ぶときは「錫をどれだけ付けるか」「どの硬さにするか」「溶接かはんだか」の3つを先に決めます。

ぶりきとは

ぶりきは、冷延鋼板の表面に錫(すず)をめっきした表面処理鋼板です。食缶・飲料缶・18リットル缶・美術缶のほか、キャップ・スプレー缶・電気材料部品にも使います。東洋鋼鈑は、板厚0.2mm・板幅900mmくらいが一般的と案内しています。

比較ページには、日本の会社が自社の錫めっきラインで作るぶりきを、品種の単位で載せています。錫を使わないティンフリースチール、ニッケルめっき鋼板、ラミネート鋼板、販売店が売る品は載せていません。

3つの種類

  • 一回圧延(SR):一回だけ冷間圧延した鋼板に錫をめっきします。例は日本製鉄のSRブリキ、JFEスチールのぶりき、東洋鋼鈑のぶりきです
  • 二回圧延(DR):二回目の冷間圧延で薄く硬くします。例は日本製鉄のDRブリキで、板厚は0.10〜0.49mmです
  • 溶接缶用の薄錫めっき:錫を溶接に足りる分まで減らします。例は東洋鋼鈑のLTSと、JFEスチールのJFE ウェルトです

ティンフリースチールとの違い

  • ティンフリースチール(TFS)は、錫を使わず電解クロム酸処理をした鋼板です
  • JFEスチールのカタログでは、TFSはめっき層を除けば溶接できますが、溶接性はぶりきに劣ります
  • 溶接やはんだ付けで缶を作るなら、ぶりきか溶接缶用の薄錫めっきを選びます

錫付着量の選び方

  • 標準の付着量は、片面2.8・5.6・8.4・11.2g/m²で、3社とも同じです
  • 少ないものは塗装して使う缶に、多いものは腐食性の強い中身の缶詰や無塗装の缶に使います
  • 表と裏で量を変える差厚めっきもできます
  • 錫の膜の厚さ(μm)は、付着量を錫の比重7.3で割って出します
  • 東洋鋼鈑のLTSは、溶接できる最小の1.3g/m²です

調質度(硬さ)の選び方

  • 一回圧延はT-1〜T-5で、数字が大きいほど硬くなります
  • 日本製鉄の資料では、T-1は深絞り缶、T-2.5とT-3は缶の胴や蓋の一般用、T-5は大型缶や内圧容器の胴に使います
  • 二回圧延はDR-7.5〜DR-10で、DR-9Mはビール・炭酸飲料缶の蓋に使います

板厚と板幅

  • 日本製鉄のSRブリキは、シート0.12〜0.60mm、コイル0.12〜0.80mm、板幅508〜1,080mmです
  • JFEスチールのぶりきは、一回圧延0.150〜0.600mm、二回圧延0.150〜0.360mm、板幅457〜1,067mmです
  • 東洋鋼鈑のコイルは0.07〜0.80mmまで作れ、フープなら板幅10〜500mmです
  • 板厚・板幅・調質度の組み合わせで作れない範囲があるので、注文の前にメーカーに確かめます

使うときの注意

  • 作ってから時間がたつほど、塗装印刷性・はんだ性・機械的性質が落ちるおそれがあります
  • 湿気で錆が出やすいので、開梱したらすぐに使います
  • アルカリ性や硫黄を含む中身は、缶の内面を塗装します
  • JFE ウェルトは、はんだ付けとDI加工には向きません

値段

  • このページに載せた製品は、どれも値段を公式に出していません
  • 錫付着量・板厚・板幅・調質度・表面仕上げ・数量を伝えて、メーカーか販売店に見積もりを取ります
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