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GUIDE / TEIYUUTEN-HANDA

低融点はんだとは?熱に弱い部品・基板の実装に使う低温はんだの種類(Sn-Bi・Sn-Bi-Ag・In系)と、融点・実装温度・形態・価格の選び方

183℃より低い温度で溶ける低融点はんだ(低温はんだ)の3つの種類、SAC305との融点と実装温度の違い、Sn-Bi系の弱点と耐衝撃の品番、ペースト・やに入り・線の形、保管、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

低融点はんだは、183℃より低い温度で溶けるはんだです。低温はんだとも呼びます。合金で、錫にビスマスを入れたSn-Bi系・銀を少し入れたSn-Bi-Ag系・インジウムを主にしたIn系に分かれます。選ぶときは「どの合金にするか」「どの形で使うか」「何℃で付けるか」の3つを先に決めます。

低融点はんだとは

低融点はんだは、183℃より低い温度で溶けるはんだです。内橋エステックの解説では、耐熱性の低い所のはんだ付けや、低温での省エネ接合、シール材・感温材・ヒューズ材料に使います。

ふつうの鉛フリーはんだのSAC305は、217〜219℃で溶けます。弘輝の解説では、低温はんだならリフローの温度を40〜50℃ほど下げられ、樹脂部品やPET基板、熱で反りやすいFPCにも付けられます。

比較ページには、日本の会社が自社で作る低融点はんだを、各社の代表の品番の単位で載せています。ふつうの鉛フリーのやに入りはんだ、フラックスだけの製品、高温はんだは載せていません。

3つの種類

  • Sn-Bi系:錫にビスマスを入れた中心の合金で、Sn-58Biが代表です。例は千住金属工業の MILATERA LEO-2 と L29-165HF、タムラ製作所の TLF407-LT01、日本スペリア社の TempSave B58 P610 D4 と B37 P610 D4、ニホンゲンマの SB58-COSMO-NH-T4 と SB35-COSMO-NH-T4、ニホンハンダの PF141-LT7HO ⁠⁠です
  • Sn-Bi-Ag系:Sn-Bi系に銀を少し入れた合金です。例は弘輝の T4AB58-HF360(Sn-0.4Ag-57.6Bi)、内橋エステックの 736(BiSnAg系)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • In系:インジウムを主にした軟らかい合金です。例は内橋エステックの 048(InSn系)⁠で⁠⁠⁠⁠す

融点と実装温度

  • 日本スペリア社の TempSave B58 P610 D4(Sn-58Bi)は、融点が139℃で、180℃以下で実装できます
  • 弘輝の T4AB58-HF360 は、138〜140℃で溶けます
  • 内橋エステックの 048(InSn系)は、119℃で溶けます。Sn-Bi系より低く付けたいときに使います
  • ビスマスを減らすと溶け終わりが上がります。日本スペリア社の B37 P610 D4 は139〜174℃、ニホンゲンマの SB35-COSMO-NH-T4 は138〜187℃で、本加熱は190℃まで上げます

Sn-Bi系の弱点と選び方

  • Sn-Bi系は硬くて伸びにくい合金です。落下や衝撃が心配な製品には、耐衝撃の品番を選びます
  • 日本スペリア社の B37 P610 D4 は、ビスマスを37%に減らして耐衝撃性を上げています
  • タムラ製作所の TLF407-LT01 は、新しい合金で落下衝撃に強くしています。千住金属工業の L29 は延性を上げた合金です
  • 千住金属工業のカタログでは、Sn-Bi系をふつうの鉛フリーはんだに混ぜると融点が下がります。手直しの材料も同じ系統でそろえます

形と保管

  • ソルダペーストは、印刷やディスペンサーで基板に載せてリフローで溶かします。弘輝の T4AB58-HF360 は、ディスペンス用の T4AB58-HF360D もあります
  • やに入りはんだは、こてで付ける所や手直しに使います。千住金属工業の MILATERA LEO-2 は、基板ランド部230℃から付けられます
  • 線やリボンは、内橋エステックが作っています。736 は直径0.2mmまでの線に加工できます
  • ペーストの保管は品番で違います。ニホンゲンマの SB58-COSMO-NH-T4 と SB35-COSMO-NH-T4 は、常温で運んで常温で保管できます

値段

  • このページの各社は、低融点はんだの値段を公式に出していません
  • 合金・形・粒径や線径・量を決めて、各社に見積もりを頼みます
  • 省エネの効果は各社が出しています。弘輝は消費電力量を約40%、日本スペリア社は電気使用量を20〜30%減らせるとしています
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