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GUIDE / LATENT-HEAT-STORAGE

潜熱蓄熱材とは?種類(定温輸送用・ボード・カプセル・マイクロカプセル)と相変化温度の選び方

溶けて固まるときの熱を使う潜熱蓄熱材(PCM)の4つの種類、相変化温度、パラフィン系と無機塩系の違い、保冷剤との違いと選び方をまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

潜熱蓄熱材は、溶けて固まるときの熱を使い、決まった温度で熱をためて出す材料です。PCM(相変化材料)⁠と⁠も呼びます。選ぶときは「保ちたい温度」「使う場面と形」「主成分」の3つを先に決めます。公式に価格を載せている品は今回の8製品にはなく、見積もりで比べます。

潜熱蓄熱材とは

物は溶けるときに熱を吸い、固まるときに熱を出します。この間は温度があまり変わりません。潜熱蓄熱材はこの働きを使い、決まった温度の近くで熱をためて出します。ヤノ技研の表では、15℃から25℃に上げたときの蓄熱量はエネバンク充填剤が190kJ/kg、水が42kJ/kg、コンクリートが9kJ/kgです。

比較ページには、日本の会社が自社で作る、0℃より高い温度で働く潜熱蓄熱材を載せています。0℃以下で使う蓄冷剤は保冷剤の比較で扱います。

4つの種類

  • 定温輸送用は、断熱容器と組み合わせて運ぶ物の温度を保ちます。例はカネカのパッサーモ F20 と P40 ⁠⁠⁠です
  • 建材用ボードは、床や窓まわりの熱をためます。例はネギシのエナジーボードPSと、三木理研工業のリケンボードです
  • 空調・温室用カプセルは、薄い樹脂の容器に蓄熱材を入れた形です。例はヤノ技研のエネバンクです
  • マイクロカプセルは、繊維や樹脂に混ぜて使う原料です。例は三木理研工業の潜熱蓄熱マイクロカプセルです

相変化温度の選び方

  • パッサーモ F20 の融点は約20℃、P40 の融点は約40℃です
  • エナジーボードPSの相変化温度は、EB-25AL15 が25℃、EB-19PP25PV が19℃です
  • エネバンクの相変化温度は、EB18 が18℃、EB48 が48℃です
  • 温室用のエネバンクは、ヒーターの設定温度より3〜7℃高いものを選ぶと案内されています

主成分の違い

  • 三木理研工業は、ノルマルパラフィンを融点-5℃〜42℃を中心に使っています
  • ネギシの硫酸ナトリウムのPCMは、約10〜32℃の範囲で作れます
  • ネギシの酢酸ナトリウムのPCMは、約40〜57℃の範囲で作れます
  • ヤノ技研のエネバンクは、無機化合物が主材です

使うときに気をつけること

  • 融点より高く、凝固点より低くならないと、相変化が起きず働きません
  • 融点20度以下のノルマルパラフィンは危険物に分類されます。ゲルにすると非危険物になります
  • 蓄熱量は測った温度範囲で変わるので、条件をそろえて比べます
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