口コミを書く
GUIDE / HOUNETSU-GOMU

放熱ゴムとは?放熱シート・熱伝導シートの種類(硬質・低硬度・シリコーンフリー・液状)と、熱伝導率・硬さ・絶縁の選び方

発熱する部品の熱を筐体やヒートシンクへ逃がす放熱ゴム(放熱シート・熱伝導シート)の4つの種類、熱伝導率と硬さの見方、絶縁破壊電圧の読み方、シロキサンへの対応を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

放熱ゴムは、発熱する部品と筐体やヒートシンクの間に入れて熱を伝えるゴム状の材料です。放熱シート・熱伝導シートとも呼びます。硬質シート・キャップ、低硬度パッド、シリコーンフリーのシート、液状ギャップフィラーの4つに分かれます。すき間の大きさ、電気を隔てる必要、シロキサンを嫌うかどうかで種類を決め、品番ごとの熱伝導率と硬さを比べます。

放熱ゴムとは

部品と放熱側の面には細かい凹凸があり、そのままではすき間に空気が残ります。空気は熱を通しにくいので、ここをゴム状の材料で埋めて熱の通り道を作ります。固まらない放熱グリスと違い、シートは切って貼るだけで使えます。

選ぶときの3つの点

選ぶときは「すき間の大きさ」「絶縁の要否」「シロキサンの可否」の3つを先に決めます。

  • すき間が狭く平らな面なら、硬質シートかキャップにします
  • 高さの違う部品をまとめて筐体へつなぐなら、低硬度パッドにします
  • 接点のある機器なら、シリコーンフリーか低分子シロキサンの低減品にします
  • 立体の面や自動塗布のラインなら、液状ギャップフィラーにします

4つの種類

硬質シート・キャップは、薄くても形が崩れにくい型です。

  • 富士高分子工業の20GHRは、厚さ0.2mmで絶縁破壊電圧6kV(AC)です
  • ヘンケルのTSP 1800は、厚さ0.23mmと0.41mmで6,000Vacです
  • 信越化学工業のTC-45Aは、部品にかぶせるキャップで肉厚0.45mmです

低硬度パッドは、つぶれて高さの違いに沿う型です。

  • 信越化学工業のTC-100CAT-20は、熱伝導率5.2W/m・Kです
  • デンカのFSL-Bは、熱伝導率4W/mKで硬度はAsker Cで25です
  • 積水ポリマテックのMANION-SCVは、炭素繊維を厚み方向にそろえて30W/(m・K)です

シリコーンフリーのシートは、シロキサンを嫌う機器に使います。

  • 北川工業のCPSHは、アクリル系で熱伝導率5.0W/m・Kです
  • タイカのCOH-N05055は、ノンシリコーンで熱伝導率5W/mKです

液状ギャップフィラーは、塗ってから固める型です。

  • タイカのDP-TC05085は、2液硬化で熱伝導率5.0W/mKです
  • モメンティブのTIA251GF-Jは、2液付加型で熱伝導率5.1W/m・Kです
  • ダウ・東レのTC-4535 CVは、室温で固まる2成分形で熱伝導率3.4W/m・Kです

数字の見方

  • 熱伝導率は測り方で数字が変わります。ASTM D5470、ISO 22007-2、熱線法のどれかを確かめて比べます
  • 硬さは尺度が品番で違います。Asker C、Shore OO、デュロメータAは同じ数字でも別の硬さです
  • 絶縁破壊電圧はkVとkV/mmが混ざっています。kV/mmは使う厚さに直して比べます

値段

載せた製品に、公式に値段を出しているものはありません。形と数量で変わるので、見積を取ります。

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉