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GUIDE / SPRAY-DRYER

スプレードライヤとは?噴霧乾燥機の種類(卓上ラボ型・研究開発型・生産型)と、水分蒸発量・噴霧方式・価格の選び方

液を霧にして熱風で乾かし、粉にするスプレードライヤ(噴霧乾燥機)の仕組み、卓上ラボ型・研究開発と少量生産の中型・生産型の違い、ディスク式とノズル式、水分蒸発量と粒子径、有機溶媒の液を乾かすときの注意と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

スプレードライヤは、液を霧にして熱風の中に吹き込み、その場で乾かして粉にする装置です。噴霧乾燥機とも呼びます。大きさで、研究室の卓上ラボ型・研究開発と少量生産の中型・工場の生産型に分かれます。選ぶときは「1時間に何kg乾かすか」「粒の大きさ」「有機溶媒を使うか」の3つを先に決めます。

スプレードライヤとは

スプレードライヤは、溶液・懸濁液・スラリーなどの液を霧にして熱風の中に吹き込み、液滴のまま乾かして粉にする装置です。プリスの解説では、液体の微粒化・液滴の水分蒸発・乾燥粉体の分離回収の3つの工程からなる、連続式の工程です。

液滴は秒単位で乾くので、熱に弱い食品や医薬品の原料にも使えます。できた粉は球形で流れやすく、粒の大きさがそろいます。

比較ページには、メーカーが自社の製品として案内しているスプレードライヤを、各社の代表の型式で載せています。凍結乾燥機、電気乾燥器、造粒機、スプレークーラー、部品だけの品は載せていません。

3つの種類

  • 卓上ラボ型は、研究室で少ない試料から粉を作ります。例はビュッヒのミニスプレードライヤー S-300 と、ヤマト科学のスプレードライヤー ADL311S-A ⁠⁠です
  • 研究開発・少量生産型は、床に置く中型機です。例はプリスのスプレーボーイ SB39、大川原化工機の L-8i、GEA の MOBILE MINOR と PRODUCTION MINOR ⁠⁠⁠です
  • 生産型は、工場で粉を作り続ける大型機です。例はプリスの R160 と、大川原化工機の OC-20 ⁠⁠です

ディスク式とノズル式

  • 回るディスク(ロータリーアトマイザー)で液を飛ばす方式と、ノズルで霧にする方式があります
  • プリスは、遠心噴霧・一流体ノズル・二流体ノズル・超音波ノズルを、求める粉の性質で選び分けています
  • 大川原化工機の L-8i と OC-20 は、ディスクとノズルのどちらも付けられます
  • 卓上ラボ型は、二流体ノズルなどのノズルで霧にします

水分蒸発量と粒子径

  • 水分蒸発量は、ビュッヒの S-300 が1.0L/h、ヤマト科学の ADL311S-A が最大1,300mL/hです
  • 中型では、プリスの SB39 が3kg/h、大川原化工機の L-8i が5.5kg/h、GEA の MOBILE MINOR が0.5〜6kg/hです
  • 生産型では、プリスの R160 が22kg/h、大川原化工機の OC-20 が42kg/hです
  • 粒子径は、ビュッヒの S-300 が1〜60μm、ヤマト科学の ADL311S-A がナノ〜10μm程度、GEA の MOBILE MINOR が平均5〜80μmです
  • プリスと大川原化工機は、水分蒸発量が入口と出口の温度で変わると書いています

有機溶媒の液を乾かすとき

  • 水系の液は、大気を使うオープンサイクルで乾かします
  • 燃える有機溶媒を含む液は、窒素などの不活性ガスを回すクローズドサイクルで乾かします
  • ヤマト科学の ADL311S-A は有機溶媒回収装置 GAS410 を、ビュッヒの S-300 はイナートループ S-395 をつないで使います
  • 大川原化工機は、窒素を回す密閉型の CL/COCシリーズを出しています
  • ヤマト科学の ADL311S-A は防爆構造ではないので、燃える液をそのまま入れません

置き場所と用意するもの

  • ヤマト科学の ADL311S-A の大きさは、幅580×奥行420×高さ1,125mmです
  • 卓上ラボ型は、圧縮空気を別に用意します。ヤマト科学は吹出空気量20L/min以上の加圧装置を求めています
  • 生産型は背が高く、大川原化工機の OC-20 は W3.3m×L3.9m×H5.2mあります。置き場所と搬入路を先に見ます

値段

  • 値段を公式に出しているのは、ヤマト科学の ADL311S-A の3,135,000円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかの機種は公式に価格が出ておらず、構成を決めて見積もりを取ります
  • 粉の出来は液の性質と条件で変わるので、メーカーの試験で自社の液を試してから機種を決めます
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