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電池材料・活性炭・セラミック・セメントなどの粉体を焼くロータリーキルンを選ぶ、工場の設備・生産技術・購買の担当の方へ

ロータリーキルンのメーカー7社比較【2026年】

ロータリーキルンは、回る炉心管の中で、
粉体をかき混ぜながら焼く炉です。

ABOUT

ロータリーキルンとは

比較表を見る ↓

ロータリーキルンとは、回る炉心管(レトルト・ドラム)の中で、
粉体の原料をかき混ぜながら焼く炉です。
回転炉とも呼びます。
二次電池材料・活性炭・セラミック・セメントなどを焼きます。

製品の特長

  • 粉体を流しながら続けて焼ける(サヤなどの道具材がいらない)
  • 加熱のしかたで選べる(外熱式・内熱式・試験用の小型)
  • 雰囲気を変えられる(外熱式は窒素・水素・真空も使える)

使うメリット

  • 焼きむらが出にくい(回しながらかき混ぜて温める)
  • 大量に焼ける(石灰の焼成では竪窯より大量)
  • 量産へ移しやすい(試験機も連続式で量産に近い)

選ぶときに注意すること

  1. 値段は公開されていない。処理条件を出して見積もりを取る
  2. 外熱式は、炉心管の材質で使える温度が決まる
  3. 内熱式は燃焼ガスが原料に触れる。雰囲気は大気になる
  4. 付きやすい材料は、炉心管の中のリフターや羽根を材料に合わせて決める
  5. 実機は都度設計。先にメーカーの試験炉で条件を出す

※仕様は各メーカーの公式の製品ページとカタログによる。高砂工業の値は社内試験炉の仕様。仕組みと用途はノリタケTCF・栗本鐵工所・高砂工業の解説による。

LIST

ロータリーキルンの比較表

ロータリーキルン10製品の比較
製品・メーカーコスト製品の強み仕様公式ページ

外熱式(間接加熱)

5製品
株式会社栗本鐵工所外熱式ロータリーキルン IRK-04電池材料・活性炭の連続焼成口コミを書く要見積

胴体の断面を正六角形にして、原料のすべりを減らした外熱式です。滞留時間のばらつきが小さく、焼成むらが出にくくなります。IRK-04は能力30kg/hで、駆動モータは2.2kWです。

加熱のしかた
外熱式(間接加熱)
加熱のしかた
外熱式(間接加熱)、電気・重油・ガス
処理量
30kg/h
炉心管・胴体の大きさ
D寸法450mm、正六角形断面
雰囲気
キルン内圧±0.5kPaまでシール
加熱能力
駆動モータ2.2kW
主な用途
電池材料、活性炭・カーボン・黒鉛、レアメタル、顔料
記載なし
最高温度・装置の大きさ
公式ページへ詳細・仕様
杉山重工株式会社ロータリーキルン CRK-50金属の混入を嫌う粉体の連続焼成口コミを書く要見積

粉を直接レトルトに入れて焼くので、焼成容器や治具がいりません。接粉部にセラミックを溶射や成型品で使えば、金属コンタミを嫌う材料も焼けます。CRK-50はレトルト内径318mm・全長2,460mmで、ヒーターは20kW×2です。

加熱のしかた
外熱式(間接加熱)
加熱のしかた
電熱ヒーター
炉心管・胴体の大きさ
内径318×全長2,460mm
加熱能力
ヒーター20kW×2、熱量33,560kcal/h
主な用途
金属コンタミを嫌う材料(接粉部にセラミック)
記載なし
最高温度・処理量・雰囲気・装置の大きさ
公式ページへ詳細・仕様
高砂工業株式会社電気加熱ロータリキルン1,000℃以下で雰囲気を変えて焼成口コミを書く要見積

金属発熱体の電気でドラムを温める連続式で、窒素・水素・酸素の雰囲気や真空でも処理できます。焼成温度は1,000℃以下の比較的低い温度です。社内の試験炉は加熱能力210kWで、導入の前に試験を頼めます。

加熱のしかた
外熱式(間接加熱)
加熱のしかた
電気(金属発熱体)
最高温度
最高1,000℃
雰囲気
窒素、水素、酸素などの特殊雰囲気、真空
加熱能力
210kW(社内試験炉)
記載なし
処理量・炉心管・胴体の大きさ・装置の大きさ・主な用途
公式ページへ詳細・仕様
中外炉工業株式会社多筒式ロータリーキルン水素雰囲気で粉体を量産で還元する口コミを書く要見積

細いレトルトを何本も並べて外から加熱する外熱式です。250A×5本×4,600mmのレトルトで、水素100%の雰囲気で25kg/hを800℃で処理した例があります。最高温度はレトルトの選び方で1100℃まで上げられます。

加熱のしかた
外熱式(間接加熱)
加熱のしかた
外熱式、排ガスまたは電熱でレトルトを加熱
最高温度
最高1100℃
処理量
25kg/h(水素還元の例)
炉心管・胴体の大きさ
250A×5本×長さ4,600mm(例)
雰囲気
大気、無酸化、水素100%、水蒸気
主な用途
粉体の乾燥・焙焼、酸化・還元・分解、触媒の生成・再生
記載なし
加熱能力・装置の大きさ
公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)
株式会社ノリタケTCF量産ロータリーキルン同じ粉体を大量に焼成する口コミを書く要見積

内径2,000mm・長さ16,000mmまでの大きな炉芯管で、同じ製品を大量に焼成する型です。処理量は2,000kg/hまでで、サヤなどの道具材を使わないぶん、焼成の費用を抑えられます。炉芯管は特殊合金・SUS310S・SUS304から選べます。

加熱のしかた
外熱式(間接加熱)
加熱のしかた
間接加熱、電気またはガス
最高温度
最高1100℃
処理量
〜2,000kg/h
炉心管・胴体の大きさ
内径2,000×長さ16,000mmまで
雰囲気
大気、酸素、窒素、アルゴン
装置の大きさ
長さ25,000×幅6,000×高さ8,000mm
主な用途
二次電池材料、活性炭、セラミック製品などの粉体
記載なし
加熱能力
公式ページへ詳細・仕様

内熱式(直火・内燃式)

3製品
UBEマシナリー株式会社セメント焼成用ロータリーキルンセメント・生石灰の大量焼成口コミを書く要見積

セメントクリンカーの焼成用として、UBEグループのセメント工場と海外のセメント会社に納めてきた大型のキルンです。胴体径6m以上・長さ200m弱の納入実績があります。燃焼を調整しやすく、製鉄ダストのリサイクルや難燃物の焼却にも使われています。

加熱のしかた
内熱式(直火・内燃式)
加熱のしかた
高温熱源で直接焼成
炉心管・胴体の大きさ
胴体径6m以上・長さ200m弱の納入実績
主な用途
セメントクリンカー、マグネシアクリンカー、生石灰、鉱石、産業廃棄物の焼却
記載なし
最高温度・処理量・雰囲気・加熱能力・装置の大きさ
公式ページへ詳細・仕様
新日本海重工業株式会社石灰・セメント用ロータリーキルン石灰・セメント・廃棄物の大量処理口コミを書く要見積

横向きの円筒をわずかに傾けて回し、原料を攪拌しながら燃やす大型のキルンです。石灰の焼成では竪窯より大量に焼成でき、運転の人数も少なく済みます。産業廃棄物の焼却・溶融やガス化溶融にも使えます。

加熱のしかた
内熱式(直火・内燃式)
加熱のしかた
原料を回転で攪拌しながら燃焼
主な用途
セメント・石灰・アルミナの焼成、製紙スラッジ、産業廃棄物の焼却・溶融
記載なし
最高温度・処理量・炉心管・胴体の大きさ・雰囲気・加熱能力・装置の大きさ
公式ページへ詳細・仕様
高砂工業株式会社内燃式ロータリキルン大気中で1,400℃まで焼成する口コミを書く要見積

ドラムの中でガスを燃やして原料をじかに温める内燃式です。耐火物で内張りしたドラムを使い、最高1,400℃で焼成できます。雰囲気は大気だけで、社内の試験炉はLPGガスで約150.0kWです。

加熱のしかた
内熱式(直火・内燃式)
加熱のしかた
内燃式、LPGガス(ドラム内で燃焼)
最高温度
最高1,400℃
炉心管・胴体の大きさ
耐火物内張りのドラム
雰囲気
大気
加熱能力
約150.0kW(社内試験炉)
記載なし
処理量・装置の大きさ・主な用途
公式ページへ詳細・仕様

試験用・ラボ用(小型)

2製品
杉山重工株式会社ラボ用水素ロータリーキルン MHRKL-03015水素や真空で少量の反応試験口コミを書く要見積

水素ガスや真空の中で、原料を流動させながら反応させる小型の試験機です。到達真空10Paから加圧850Paまで扱え、1バッチの試験で静置と流動のサンプルを比べられます。レトルトは直径300mm・長さ380mmで、最高900℃です。

加熱のしかた
試験用・ラボ用(小型)
加熱のしかた
電熱ヒーター15kW
最高温度
最高900℃
処理量
有効容積1.5L/バッチ
炉心管・胴体の大きさ
直径300×長さ380mm、SUS310S
雰囲気
水素・窒素・アルゴン、到達真空10Pa〜加圧850Pa
装置の大きさ
長さ1,300×幅1,200×高さ1,600mm
記載なし
加熱能力・主な用途
公式ページへ詳細・仕様
株式会社ノリタケTCFデスクトップロータリーキルンラボで連続焼成の条件を出す口コミを書く要見積

実機と同じ連続式のまま机の大きさにまとめた試験用のキルンです。処理量は0.1〜1L/hで、最高1300℃まで上げられます。量産炉に近い形で条件を出せるので、量産炉へ移しやすくなります。

加熱のしかた
試験用・ラボ用(小型)
加熱のしかた
間接加熱、電気
最高温度
最高1300℃
処理量
0.1〜1L/h
炉心管・胴体の大きさ
内径110×長さ1,100mm
雰囲気
大気、酸素、窒素、窒素+水素、アルゴンなど
装置の大きさ
幅900×長さ1,900×高さ1,600mm
主な用途
ラボの試験、少量多品種の生産
記載なし
加熱能力
公式ページへ詳細・仕様

外熱式(間接加熱)5製品

株式会社栗本鐵工所

外熱式ロータリーキルン IRK-04

電池材料・活性炭の連続焼成

胴体の断面を正六角形にして、原料のすべりを減らした外熱式です。滞留時間のばらつきが小さく、焼成むらが出にくくなります。IRK-04は能力30kg/hで、駆動モータは2.2kWです。

コスト要見積

加熱のしかた
外熱式(間接加熱)
加熱のしかた
外熱式(間接加熱)、電気・重油・ガス
処理量
30kg/h
炉心管・胴体の大きさ
D寸法450mm、正六角形断面
雰囲気
キルン内圧±0.5kPaまでシール
加熱能力
駆動モータ2.2kW
主な用途
電池材料、活性炭・カーボン・黒鉛、レアメタル、顔料
記載なし
最高温度・装置の大きさ
公式ページへ
杉山重工株式会社

ロータリーキルン CRK-50

金属の混入を嫌う粉体の連続焼成

粉を直接レトルトに入れて焼くので、焼成容器や治具がいりません。接粉部にセラミックを溶射や成型品で使えば、金属コンタミを嫌う材料も焼けます。CRK-50はレトルト内径318mm・全長2,460mmで、ヒーターは20kW×2です。

コスト要見積

加熱のしかた
外熱式(間接加熱)
加熱のしかた
電熱ヒーター
炉心管・胴体の大きさ
内径318×全長2,460mm
加熱能力
ヒーター20kW×2、熱量33,560kcal/h
主な用途
金属コンタミを嫌う材料(接粉部にセラミック)
記載なし
最高温度・処理量・雰囲気・装置の大きさ
公式ページへ
高砂工業株式会社

電気加熱ロータリキルン

1,000℃以下で雰囲気を変えて焼成

金属発熱体の電気でドラムを温める連続式で、窒素・水素・酸素の雰囲気や真空でも処理できます。焼成温度は1,000℃以下の比較的低い温度です。社内の試験炉は加熱能力210kWで、導入の前に試験を頼めます。

コスト要見積

加熱のしかた
外熱式(間接加熱)
加熱のしかた
電気(金属発熱体)
最高温度
最高1,000℃
雰囲気
窒素、水素、酸素などの特殊雰囲気、真空
加熱能力
210kW(社内試験炉)
記載なし
処理量・炉心管・胴体の大きさ・装置の大きさ・主な用途
公式ページへ
中外炉工業株式会社

多筒式ロータリーキルン

水素雰囲気で粉体を量産で還元する

細いレトルトを何本も並べて外から加熱する外熱式です。250A×5本×4,600mmのレトルトで、水素100%の雰囲気で25kg/hを800℃で処理した例があります。最高温度はレトルトの選び方で1100℃まで上げられます。

コスト要見積

加熱のしかた
外熱式(間接加熱)
加熱のしかた
外熱式、排ガスまたは電熱でレトルトを加熱
最高温度
最高1100℃
処理量
25kg/h(水素還元の例)
炉心管・胴体の大きさ
250A×5本×長さ4,600mm(例)
雰囲気
大気、無酸化、水素100%、水蒸気
主な用途
粉体の乾燥・焙焼、酸化・還元・分解、触媒の生成・再生
記載なし
加熱能力・装置の大きさ
公式ページへ
株式会社ノリタケTCF

量産ロータリーキルン

同じ粉体を大量に焼成する

内径2,000mm・長さ16,000mmまでの大きな炉芯管で、同じ製品を大量に焼成する型です。処理量は2,000kg/hまでで、サヤなどの道具材を使わないぶん、焼成の費用を抑えられます。炉芯管は特殊合金・SUS310S・SUS304から選べます。

コスト要見積

加熱のしかた
外熱式(間接加熱)
加熱のしかた
間接加熱、電気またはガス
最高温度
最高1100℃
処理量
〜2,000kg/h
炉心管・胴体の大きさ
内径2,000×長さ16,000mmまで
雰囲気
大気、酸素、窒素、アルゴン
装置の大きさ
長さ25,000×幅6,000×高さ8,000mm
主な用途
二次電池材料、活性炭、セラミック製品などの粉体
記載なし
加熱能力
公式ページへ

内熱式(直火・内燃式)3製品

UBEマシナリー株式会社

セメント焼成用ロータリーキルン

セメント・生石灰の大量焼成

セメントクリンカーの焼成用として、UBEグループのセメント工場と海外のセメント会社に納めてきた大型のキルンです。胴体径6m以上・長さ200m弱の納入実績があります。燃焼を調整しやすく、製鉄ダストのリサイクルや難燃物の焼却にも使われています。

コスト要見積

加熱のしかた
内熱式(直火・内燃式)
加熱のしかた
高温熱源で直接焼成
炉心管・胴体の大きさ
胴体径6m以上・長さ200m弱の納入実績
主な用途
セメントクリンカー、マグネシアクリンカー、生石灰、鉱石、産業廃棄物の焼却
記載なし
最高温度・処理量・雰囲気・加熱能力・装置の大きさ
公式ページへ
新日本海重工業株式会社

石灰・セメント用ロータリーキルン

石灰・セメント・廃棄物の大量処理

横向きの円筒をわずかに傾けて回し、原料を攪拌しながら燃やす大型のキルンです。石灰の焼成では竪窯より大量に焼成でき、運転の人数も少なく済みます。産業廃棄物の焼却・溶融やガス化溶融にも使えます。

コスト要見積

加熱のしかた
内熱式(直火・内燃式)
加熱のしかた
原料を回転で攪拌しながら燃焼
主な用途
セメント・石灰・アルミナの焼成、製紙スラッジ、産業廃棄物の焼却・溶融
記載なし
最高温度・処理量・炉心管・胴体の大きさ・雰囲気・加熱能力・装置の大きさ
公式ページへ
高砂工業株式会社

内燃式ロータリキルン

大気中で1,400℃まで焼成する

ドラムの中でガスを燃やして原料をじかに温める内燃式です。耐火物で内張りしたドラムを使い、最高1,400℃で焼成できます。雰囲気は大気だけで、社内の試験炉はLPGガスで約150.0kWです。

コスト要見積

加熱のしかた
内熱式(直火・内燃式)
加熱のしかた
内燃式、LPGガス(ドラム内で燃焼)
最高温度
最高1,400℃
炉心管・胴体の大きさ
耐火物内張りのドラム
雰囲気
大気
加熱能力
約150.0kW(社内試験炉)
記載なし
処理量・装置の大きさ・主な用途
公式ページへ

試験用・ラボ用(小型)2製品

杉山重工株式会社

ラボ用水素ロータリーキルン MHRKL-03015

水素や真空で少量の反応試験

水素ガスや真空の中で、原料を流動させながら反応させる小型の試験機です。到達真空10Paから加圧850Paまで扱え、1バッチの試験で静置と流動のサンプルを比べられます。レトルトは直径300mm・長さ380mmで、最高900℃です。

コスト要見積

加熱のしかた
試験用・ラボ用(小型)
加熱のしかた
電熱ヒーター15kW
最高温度
最高900℃
処理量
有効容積1.5L/バッチ
炉心管・胴体の大きさ
直径300×長さ380mm、SUS310S
雰囲気
水素・窒素・アルゴン、到達真空10Pa〜加圧850Pa
装置の大きさ
長さ1,300×幅1,200×高さ1,600mm
記載なし
加熱能力・主な用途
公式ページへ
株式会社ノリタケTCF

デスクトップロータリーキルン

ラボで連続焼成の条件を出す

実機と同じ連続式のまま机の大きさにまとめた試験用のキルンです。処理量は0.1〜1L/hで、最高1300℃まで上げられます。量産炉に近い形で条件を出せるので、量産炉へ移しやすくなります。

コスト要見積

加熱のしかた
試験用・ラボ用(小型)
加熱のしかた
間接加熱、電気
最高温度
最高1300℃
処理量
0.1〜1L/h
炉心管・胴体の大きさ
内径110×長さ1,100mm
雰囲気
大気、酸素、窒素、窒素+水素、アルゴンなど
装置の大きさ
幅900×長さ1,900×高さ1,600mm
主な用途
ラボの試験、少量多品種の生産
記載なし
加熱能力
公式ページへ
Q&A

ロータリーキルン選びで、よくある疑問

購買担当の疑問ロータリーキルンの価格は、いくら?

値段を公式に出しているメーカーはありません。各社とも材料と処理量を聞いて都度設計するので、見積もりで決まります。杉山重工は、テストの結果をもとに実生産機を設計・製作します。

設備担当の疑問ロータリーキルンの種類は?

加熱のしかたで、炉心管を外から温める外熱式と、ドラムの中で燃やす内熱式に分かれます。ほかに、条件出しに使う試験用の小型があります。このページの外熱式は5製品、内熱式は3製品、試験用は2製品です。

設備担当の疑問外熱式と内熱式の違いは?

外熱式は炉心管を外から温めるので、燃焼ガスが原料に触れず、窒素や水素の雰囲気で焼けます。内熱式はドラムの中で燃やして原料をじかに温め、高い温度で大量に焼けます。高砂工業の内燃式ロータリキルンは最高1,400℃で、雰囲気は大気です。

工場長の疑問ロータリーキルンの温度は何℃まで上がる?

外熱式は、中外炉工業の多筒式とノリタケTCFの量産ロータリーキルンが最高1100℃、高砂工業の電気加熱ロータリキルンが最高1,000℃です。内熱式の高砂工業の内燃式ロータリキルンは最高1,400℃、ラボ用のノリタケTCFのデスクトップロータリーキルンは最高1300℃です。

設備担当の疑問処理量と大きさは?

栗本鐵工所の外熱式は、IRK-02の7kg/hからIRK-07の150kg/hまで標準の型式があります。ノリタケTCFの量産ロータリーキルンは2,000kg/hまでで、炉心管は内径2,000×長さ16,000mmまでです。UBEマシナリーには胴体径6m以上・長さ200m弱のキルンの納入実績があります。

設備担当の疑問水素や窒素の雰囲気、真空で使える?

外熱式なら使えます。中外炉工業は水素100%の雰囲気に対応し、栗本鐵工所はキルン内圧±0.5kPaまでシールします。杉山重工のMHRKL-03015は到達真空10Paから加圧850Paまで扱えます。

工場長の疑問電池材料や活性炭の焼成に使える?

使えます。栗本鐵工所はCo・Ni・Li系の電池材料と活性炭・カーボン・黒鉛を活用事例に挙げています。ノリタケTCFも、二次電池材料や活性炭、セラミック製品などの粉体の焼成を主な用途にしています。

総務の疑問試験用・ラボ用の小型ロータリーキルンはある?

あります。ノリタケTCFのデスクトップロータリーキルンは処理量0.1〜1L/hで、炉心管は内径110×長さ1,100mmです。杉山重工のMHRKL-03015は有効容積1.5L/バッチで、水素や真空の中で試せます。

購買担当の疑問買う前にテストできる?

できます。中外炉工業はロータリーキルンテスト装置を持ち、外熱炉は最高1,000℃・3ゾーンです。高砂工業も社内の試験炉で試験を受け付けています。実機は試験の結果をもとに設計します。

施設管理の疑問金属の混入(コンタミ)を防ぐには?

原料が触れる部分に金属を使わない型を選びます。杉山重工のCRK-50は接粉部にセラミックを使え、金属コンタミを嫌う材料を焼けます。ノリタケTCFのデスクトップロータリーキルンはセラミックの炉心管です。

経営者の疑問セメントや石灰を焼く大型のキルンは?

UBEマシナリーはセメントクリンカー・生石灰・マグネシアクリンカーの焼成用を、UBEグループのセメント工場などに納めています。新日本海重工業はセメント・石灰・アルミナの焼成や産業廃棄物の焼却に使うキルンを作っています。どちらもドラムの中で燃やす内熱式です。

TYPES

ロータリーキルンの加熱のしかたの違い

外熱式(間接加熱)

回る炉心管を外から電気やガスで温め、中の粉体に熱を伝える型です。燃焼ガスが原料に触れないので、窒素や水素などの雰囲気を保てます。電池材料や触媒のように雰囲気を決めて焼く材料に使います。

向いている使い方

  • 電池材料・触媒の焼成
  • 窒素・水素の雰囲気で還元する
  • 金属コンタミを嫌う粉体

根拠:本機は熱源に電気、重油、ガスを使用した間接加熱式のロータリーキルンです。(出典2)

この加熱のしかたの5製品を表で見る

内熱式(直火・内燃式)

ドラムの中でガスや燃料を燃やし、原料をじかに温める型です。耐火物で内張りしたドラムで、高い温度で大量に焼けます。雰囲気は大気で、セメント・石灰・廃棄物の焼却などに使います。

向いている使い方

  • セメント・石灰の大量焼成
  • 大気中で高温に焼く
  • 産業廃棄物の焼却

根拠:ドラム内で燃焼させて連続的に処理を行う炉です。(出典3)

この加熱のしかたの3製品を表で見る

試験用・ラボ用(小型)

研究室や試作で、少量の粉体の焼成条件を出す小型の型です。電気で外から温め、雰囲気や真空も選べます。量産のキルンと同じ動きで試せるので、量産へ移しやすくなります。

向いている使い方

  • 新しい材料の条件出し
  • 少量多品種の生産
  • 水素・真空での反応試験

根拠:実機に近い連続式のため量産炉へのスケールUPが容易(出典7)

この加熱のしかたの2製品を表で見る
MAKERS

ロータリーキルンの主なメーカー7社

UBEマシナリー株式会社

セメントクリンカーの焼成用として、UBEグループのセメント工場と海外のセメント会社に納めてきた大型のキルンです。

山口県

株式会社栗本鐵工所

胴体の断面を正六角形にして、原料のすべりを減らした外熱式です。

大阪府

新日本海重工業株式会社

横向きの円筒をわずかに傾けて回し、原料を攪拌しながら燃やす大型のキルンです。

富山県

杉山重工株式会社

粉を直接レトルトに入れて焼くので、焼成容器や治具がいりません。

愛知県

高砂工業株式会社

金属発熱体の電気でドラムを温める連続式で、窒素・水素・酸素の雰囲気や真空でも処理できます。

岐阜県

中外炉工業株式会社

細いレトルトを何本も並べて外から加熱する外熱式です。

大阪府

株式会社ノリタケTCF

内径2,000mm・長さ16,000mmまでの大きな炉芯管で、同じ製品を大量に焼成する型です。

愛知県

出典
  1. ノリタケTCF ロータリーキルン
  2. 栗本鐵工所 連続・バッチ外熱式ロータリーキルン
  3. 高砂工業 工業炉(ロータリキルン)
  4. 中外炉工業 ロータリーキルン(単筒式・多筒式)
  5. 中外炉工業 外熱式ロータリーキルン カタログ
  6. ノリタケTCF 量産ロータリーキルン
  7. ノリタケTCF デスクトップロータリーキルン
  8. 杉山重工 ロータリーキルン
  9. 杉山重工 ラボ用多目的水素ロータリーキルン
  10. UBEマシナリー ロータリーキルン
  11. 新日本海重工業 ロータリーキルン
掲載基準

工場や研究所で、粉体や粒の原料を回転する炉心管(レトルト・ドラム)の中で動かしながら焼成・乾燥・還元するロータリーキルンに限ります。炉心管を外から温める外熱式、ドラムの中で燃やす内熱式、ラボで条件を出す試験用の小型を載せ、1社1〜2製品に絞りました。メーカーが自社で設計・製作し、公式サイトやカタログで今案内しているもので、日本法人のある会社だけです。ノリタケのロータリーキルンは、グループの株式会社ノリタケTCFが作っています。高砂工業の値は、公式サイトにある社内試験炉の仕様です。炉が回らない電気炉・管状炉(電気炉の比較にあります)、トンネルキルン・ローラーハースキルン・シャトルキルンなどのバッチ炉や連続炉、焼却だけを目的にした小型の焼却炉(焼却炉の比較にあります)、熱風で乾かすだけのロータリードライヤー、ヒーター単体(工業用ヒーターの比較にあります)、中古、代理店や商社が売る他社製品は除いています。シロタテップはロータリーキルンを提携メーカーが作るため、今回は載せていません。値段を公式に出している会社は無く、どれも見積もりです。

ロータリーキルンを作っているメーカーの方へ:掲載・訂正のご依頼(掲載は無料です)

CITE

引用

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