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GUIDE / MACRO-LENS

マクロレンズとは?工場の検査で使う産業用マクロレンズの種類(固定倍率・ズーム・テレセントリック)と⁠、倍率・WD・分解能の選び方

小さな部品を近い距離から大きく写して検査する産業用(FA用)マクロレンズの3つの種類、テレセントリックレンズやCCTVレンズとの違い、光学倍率と視野の決め方、作動距離(WD)・分解能・撮像素子の大きさの見方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

マクロレンズは、小さな部品を近い距離から大きく写して検査する、FA用のレンズです。倍率の決め方で、倍率が決まった固定倍率の型・ズームで倍率を変える型・寸法を測るテレセントリックの型に分かれます。選ぶときは「どれくらいの視野を写すか(光学倍率)⁠」「レンズの先から部品までどれだけ離すか(WD)⁠」「寸法を測るか」の3つを先に決めます。

マクロレンズとは

マクロレンズは、カメラに付けて、小さな部品を近い距離から大きく写すレンズです。ヴイ・エス・テクノロジーの解説では、被写体までの距離(WD)が100mm前後の近い撮影に合わせて設計したレンズで、テレセントリックレンズより小さく、電子基板の検査などに広く使われています。

比較ページには、日本法人のある会社が自社で作る産業用のマクロレンズを、各社の代表の型の単位で載せています。一眼カメラ用の交換レンズ、顕微鏡の対物レンズ、接写リングだけの品は載せていません。

3つの種類

  • 固定倍率マクロレンズは、倍率が決まっていて、可動部が少なく小さく軽い型です。ミュートロンの LS10C、モリテックスの ML-MC7538HR-1012、ヴイ・エス・テクノロジーの VS-MC1-60 が例です
  • マクロズームレンズは、1本で倍率を変えられる型です。ミュートロンの HMZ0745、ヴイ・エス・テクノロジーの VSZ-0745、清和光学製作所の MSZ-0745-DET、杉藤の TS-93030、ケンコー・トキナーの KCM-Z2 が例です
  • テレセントリックレンズは、WDが少し変わっても像の大きさが変わらない型です。モリテックスの MML1-HR130VI-35F、興和オプトロニクスの LM1122TC、エドモンド・オプティクス・ジャパンの CompactTL、ケンコー・トキナーの KCM-1-110MP5 が例です

テレセントリックレンズ・CCTVレンズとの違い

  • テレセントリックレンズは、主光線がレンズの光軸と平行です。像の大きさがWDで変わらないので、寸法を測る検査に向きます。そのかわり、視野が広いほどレンズが大きく高価になります
  • コネクタのピンを真上から写すと、ふつうのマクロレンズでは画面の両端でピンの側面が見えます。テレセントリックなら真上から見た像になり、ピンの倒れを見つけやすくなります
  • CCTVレンズ(一般のFAレンズ)は無限遠までピントが合う作りです。近くで使うと周辺の歪みが大きく、寸法を測るのには向きません

光学倍率と視野の決め方

  • 光学倍率は、見たい視野を何倍にしてカメラに映すかの値です
  • 視野は、撮像素子の大きさを光学倍率で割って出します。等倍のレンズなら、撮像素子と同じ大きさの範囲が映ります
  • 倍率を上げるほど細かく見えますが、被写界深度は浅くなります

WDと撮像素子の大きさ

  • このページの製品のWDは、VS-MC1-60 の60.1mmから、MML1-HR130VI-35F の130mmまであります
  • ミュートロンの HMZ0745 は、専用のコンバーターを付けるとWD37〜329mmまで変えられます
  • マクロレンズは決まったWDの範囲でしかピントが合いません。取り付け位置を正確に決めます
  • 2/3型までの製品が多いので、カメラの撮像素子の大きさを先に確かめます。ミュートロンの LS10C は4/3型まで使えます

分解能と値段

  • 物体側の分解能は、数字が小さいほど細かく見えます。杉藤の TS-93030 は最大倍率で1.92μm、ミュートロンの HMZ0745 は2.87μmです
  • 値段を公式に出しているのは、杉藤の TS-93030 の858,000円(税込)と⁠、エドモンド・オプティクス・ジャパンの CompactTL 63-733 の44,250円です。ほかの製品は見積もりで決まります
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