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GUIDE / BOUSUI-SHEET

防水シートとは?シート防水の種類・工法・屋上とベランダの選び方

屋上・バルコニーのシート防水(塩ビシート・加硫ゴムシート・改質アスファルトシート)⁠と⁠、外壁下地の透湿防水シート、比べる相手のウレタン塗膜防水の違いを、JIS・国土交通省の公共建築工事標準仕様書・長期修繕計画作成ガイドラインをもとにまとめました。

2026年10月13日更新

この記事の答え

防水シートは、屋上やバルコニーの床に張って雨水を止めるシートです。屋上のシート防水は「塩ビ」「加硫ゴム」「改質アスファルト」の3つが中心で、外壁の下地に張る透湿防水シートは別の物です。「下地は何か」「人が歩くか」「火を使えるか」の3つを先に決めると、方式が絞れます。

防水シートとは

建物の防水シートは、工場から巻いた形(ロール)で届くシートを、屋上やバルコニーの床に張って防水層を作る材料です。工場で厚さをそろえて作ったシートを張るので、現場で塗って膜を作る塗膜防水とは作り方が違います。

  • 合成高分子系ルーフィングシート(塩ビ・加硫ゴムなど)⁠は⁠ JIS A 6008 が「主として各種建築物の防水に用いる」⁠シ⁠ー⁠ト⁠と⁠し⁠て決めています
  • 改質アスファルトシートは JIS A 6013、塗る防水材(ウレタンなど)⁠は⁠ JIS A 6021 ⁠⁠です
  • 外壁の下地に張る透湿防水シートは JIS A 6111 で、屋上の防水シートとは役目が違います

シート防水の種類

塩ビシート防水

塩化ビニル樹脂のシートを、接着剤で張るか、固定金具で留めて張ります。シートどうしの重なりは、熱風で溶かすか溶剤で溶かしてつなぎます。

ゴムシート防水(加硫ゴム系)

加硫ゴムのシートを接着剤で張るか、固定金具で留めて張ります。

  • 同じ仕様書は、接着工法の加硫ゴムシートを1.2mm、固定金具で留める工法を1.5mmとしています
  • 重ね幅は100mm以上で、仕上げの塗料を塗ります
  • TPO(オレフィン系)のシートも、熱で溶かしてつなぐ合成高分子系のシートです

改質アスファルトシート防水

アスファルトにゴムや樹脂を混ぜた厚いシートです。裏をバーナーであぶって溶かして張るトーチ工法と、裏の粘着層で張る常温粘着工法があります。

  • 仕様書は、1層で仕上げるときは露出単層防水用の4.0mm以上、2層にするときは2.5mm以上と3.0mm以上のシートを重ねるとしています
  • 常温粘着工法は火を使わないので、火気を嫌う現場の改修でも使えます

透湿防水シート(外壁・屋根の下地)

外壁の通気構法や屋根の下地に張るシートです。外からの雨は通さず、壁の中の湿気は外へ逃がします。屋上の床に張る防水シートとは別の物です。

ウレタン塗膜防水(比べる相手)

液状のウレタンを塗り重ねて、つなぎ目のない膜を作ります。シートを張りにくい細かい形の屋上や、配管の多い所で使います。仕様書には、通気緩衝シートを張る絶縁工法(X-1)⁠と⁠、下地に直接塗る密着工法(X-2)があります。

選ぶときに決めること

  1. 下地:コンクリート・ALC・既存の防水層のどれか。ALCの下地には、固定金具で留める工法は使えません(公共建築工事標準仕様書)
  2. 人が歩くか:設備の点検だけなら非歩行、人が出入りする屋上やバルコニーは軽歩行の仕様にします
  3. 火を使えるか:トーチ工法は火を使います。使えない現場は、常温粘着工法・接着工法・固定金具で留める工法にします
  4. 改修か新築か:改修では、古い防水層を撤去するか、上から重ねるかで工法が変わります
  5. 風:固定金具で留める工法は、建築基準法の風圧力に合った留め方を特記で決めます

改修の周期

国土交通省の長期修繕計画作成ガイドライン⁠の修繕周期の例では、屋上防水(露出)は12〜15年で補修・修繕、24〜30年で撤去・新設としています。マンションの例ですが、工場やビルの計画を立てるときにも使えます。

値段の見方

メーカーの多くは、材料と工事をまとめた「設計価格」を1㎡あたりで出しています。材料だけの値段と比べないよう、価格表の「材工共」「材料」の別を見ます。比較表のコストは、同じ方式で値段を公開している製品どうしで比べています。

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