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GUIDE / SHINDOUKEI

振動計とは?振動レベル計との違い・単位・種類と使い方

工場の設備点検・建設工事の振動測定・製品の評価に使う業務用の振動計の種類(振動レベル計・ポータブル振動計・振動診断器・レーザードップラー振動計⁠)⁠、加速度・速度・変位の単位と使い分け、振動規制法と計量法の検定、センサーの付け方を、官公庁の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

振動計は、機械や床・地面の揺れを加速度・速度・変位、または振動レベル(dB)⁠と⁠し⁠て測る測定器です。工事や工場の振動を法律の基準と比べるなら計量法の振動レベル計、機械の点検ならポータブル振動計、軸受の傷まで見るなら振動診断器、触れずに測るならレーザードップラー振動計を選びます。

振動計とは

振動計は、振動測定器・振動計測器とも呼ぶ測定器です。揺れの大きさを、次のどれかで表します。

  • 加速度(m/s²):速さの変わり方。衝撃のような力の大きさに比例する
  • 速度(mm/s):揺れの速さ。振動のエネルギーに関係する
  • 変位(μm・mm):揺れて動いた距離
  • 振動レベル(dB):人の体の感じ方に合わせた補正をかけた値(振動レベル計)

比較ページには、業務用の振動計を種類ごとに代表の型式で載せています。スマートフォンのアプリ、センサーだけの製品、盤や機械に付けっぱなしにする振動監視計、地震計は載せていません。

振動計の種類

振動レベル計

計量法の特定計量器で、振動規制法の測定に使います。リオンの技術解説では、測ったデータを取引や証明に使うときは、検定に合格した振動レベル計が要るとしています。

  • 振動規制法施行規則:振動の測定は、計量法第71条の条件に合格した振動レベル計で、鉛直方向に測る
  • 特定建設作業の振動の基準:敷地境界線で75デシベルを超えないこと(環境省)
  • 検定の有効期限:振動レベル計は6年(計量法施行令 別表第三)。騒音計は5年

ポータブル振動計(携帯形)

センサーを機械に当てて、加速度・速度・変位を測る手持ちの振動計です。モーター・ポンプ・ファンなど回転機械の日常点検に使います。速度の測定が JIS B 0907 に合う機種なら、振動の大きさで機械の良し悪しを判断できます。

振動診断器(FFT)

振動を周波数に分けるFFTや、軸受の傷を見つけやすいエンベロープ加速度まで見られる振動計です。どこが悪いかの見当をつけ、巡回点検の値を傾向グラフで追う設備保全に使います。

レーザードップラー振動計

レーザーを当てて、触れずに振動の速さを測ります。センサーを付けられない小さな部品や、近づけない設備に使います。

加速度・速度・変位の使い分け

リオンの技術解説では、測りたい振動の高さ(周波数)と目的で使い分けるとしています。

  • 変位:200 Hz以下の低い振動。動いた量そのものが問題になるとき
  • 速度:10 Hz~1 kHzの振動。アンバランス・ミスアライメント・ボルトの緩みの検出と、振動シビアリティ(ISO 10816、JIS B 0906)
  • 加速度:1 kHz以上の振動。軸受や歯車の傷の検出

ISO 20816-1:2016は、判定の基準を機械の供給者と使用者の合意で決め、境界の値は測る位置や機械の据え付けを考えて決めるとしています。

センサーの付け方

昭和測器のModel-1332Bの取扱説明書では、付け方で安定して測れる周波数が次のように変わります。

  • 両面テープ:約3 kHzまで
  • マグネット(鉄の面)⁠:約1 kHzまで
  • コンタクトピンで押し当てる:約500 Hzまで

同じ機械は、毎回同じ場所・同じ向き・同じ付け方で測り、前の値と比べます。

選ぶときに見ること

  • 何のために測るか:法律の測定(振動レベル計)か⁠、機械の点検(ポータブル振動計・振動診断器)か
  • 測る周波数:低い振動か、軸受の傷のような高い振動か
  • 記録と傾向管理:本体に残せる数、パソコンへの送り方
  • 外で使うか:防水・防塵⁠(IP)
  • 値段:同じ種類どうしでそろえて比べる。公開価格の無い製品は見積もりを取る

出典

  • 環境省 振動規制法の概要・パンフレット
  • e-Gov 振動規制法施行規則、計量法施行令
  • リオン 騒音計・振動レベル計の計量法と検定、振動の基礎知識、設備診断
  • 昭和測器 Model-1332B 取扱説明書
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