口コミを書く
GUIDE / SHINDOU-SHIKENKI

振動試験機とは?製品の耐久評価・輸送試験に使う振動試験機(加振機)の種類(動電型・油圧サーボ型・電気サーボモータ型・振幅設定型)と、加振力・変位・価格の選び方

製品や部品に振動をかけて確かめる振動試験機(加振機・振動試験装置)の4つの方式、動電型と油圧式の違い、加振力と最大変位と搭載質量の見方、輸送試験と3軸同時の試験、置き場所と電源、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

振動試験機は、製品や部品に決めた振動をかけて、壊れないか・ゆるまないかを確かめる試験装置です。加振機・振動試験装置とも呼びます。揺らす仕組みで、コイルと磁石の動電型・油圧の油圧サーボ型・サーボモータとボールねじの電気サーボモータ型・振幅を決めて揺らす振幅設定型に分かれます。選ぶときは「何kgを載せるか」「何Hzまで揺らすか」「どれだけ大きく動かすか」の3つを先に決めます。

振動試験機とは

振動試験機は、製品や部品を振動台に載せて、決めた振動をかける試験装置です。自動車部品・電子機器の規格試験から、梱包品の輸送試験、地震の揺れの再現まで使います。揺らす機械の部分(加振機・振動発生機)と、それを動かす電源・制御器でできています。

方式の違い

  • 動電型は、磁石の中のコイルに交流電流を流して揺らします。出る力は電流に比例し、高い周波数まで出せます。種類がいちばん多い方式です
  • 油圧サーボ型は、油圧とサーボ弁で揺らします。大きな力を出しやすく、鷺宮製作所のAVH101は±70kNで上下に揺らします
  • 電気サーボモータ型は、ACサーボモータとボールねじで揺らします。ボールねじの長さで大きな変位をとりやすく、輸送の揺れの再現に向きます
  • 振幅設定型は、振幅と周波数を決めて揺らし続けます。アイデックスの機種は周波数10〜67Hzで、梱包品や電子機器の試験に使います

振研の解説では、加振力50kN以上の大型になると油圧式は動電型より安くなります。そのかわり油圧式はランニングコストと保守の費用が高くなります。

選び方

加振力と搭載質量

載せる品物と治具、振動台の動く部分を合わせた質量に、出したい加速度を掛けた力が必要です。重い品物を載せるほど、出せる加速度は下がります。

  • エミックのF-6K/51は、加振力6.0kN・最大搭載質量200kgです
  • IMVのm120-CEは、加振力1,200N・最大搭載質量120kgで、小さな本体にまとめています
  • 旭製作所のWaveMaker05は、加振力49Nで、300gまでの小さな試験片を揺らします

振動数と最大変位

高い周波数の試験と、大きく動かす試験では向く機種が違います。

  • 振研のG-6150-3HB-032は、ランダムで2,000Hzまで出せます
  • 旭製作所のHVM-70200は、動電型で水平に200mm p-pまで動かせます
  • 国際計測器のVTS-10ES-3は、5〜200Hzで最大変位50mm p-pです

揺らす向き

上下だけの機種と、水平や3軸同時に揺らせる機種があります。

  • 振研のG-6150-3HB-032は、水平二方向と垂直一方向を同時にかけます
  • 国際計測器のVTS-10ES-3と、アイデックスのBF-50UTは3軸同時に揺らします
  • 鷺宮製作所のAVH101と、アイデックスのBF-45UA-Eは上下だけです

輸送試験に使うとき

トラックの荷台の揺れは、国際計測器の計測で4秒間に最大2.8Gが出ています。輸送試験では、大きな変位と3軸の揺れを再現できるかを見ます。

  • エミックのFT-02K/100は、ランダム時に100mm p-pまで動きます
  • IMVのJシリーズは、ASTM・ISTAなど海外の輸送試験規格の大変位試験に使えます
  • アイデックスのBF-50UTは、50kgまでの梱包品を3軸同時に揺らします

置き場所と電源

  • 旭製作所のWaveMaker05は、100Vのコンセントで動きます
  • エミックのFT-02K/100は、3相AC200Vです
  • 振研のG-6150-3HB-032は、所要電力が33kVAです

大きな装置ほど、電源の工事と送風機の置き場所を先に決めます。温度・湿度と組み合わせるなら、IMVのJシリーズのように恒温恒湿槽と直接つなげる機種を選びます。

値段

値段を公式に出しているのは、旭製作所のWaveMaker05の73.3万円〜だけです。ほかの機種は、加振力・振動台の大きさ・制御器の組み合わせで決まるので見積もりです。年に数回しか使わないなら、IMVのレンタルやエミックの受託試験で条件を決めてから買うかを決めます。

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉