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GUIDE / PREPARATIVE-HPLC

分取HPLCとは?リサイクル・グラジエント・プロセスの種類と選び方

混ざった試料から目的の成分を分けて取り出す分取HPLC(分取液体クロマトグラフ)について、3つの種類、流量とカラム内径、検出器、フラクションコレクターの選び方をまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

分取HPLCは、混ざった試料から目的の成分を分けて取り出すための液体クロマトグラフです。選ぶときは「カラムの内径」「検出のしかた」「集める本数」の3つを先に決めます。

分取HPLCとは

分取HPLCは、合成物や天然物の中から目的の成分だけを分け、液として集める装置です。分取液体クロマトグラフ、分取LCとも呼びます。分析用のHPLCが成分の量を測るのに対し、分取HPLCは分けた液を次の工程で使います。

比較ページには、メーカーが自社の製品として売る分取HPLCを、公式資料の値で並べました。

3つの種類

  • リサイクル型:カラムを出た液をもう一度カラムへ戻します。例は日本分析工業のLaboACE LC-5060 Plus IIとLC-8600です。
  • グラジエント型:溶媒の比率を変えて分け、検出器の信号で集めます。例は島津のNexera Prep LC-20AP、日本分光のEXTREMA PU-4087です。
  • プロセス型:内径の大きなカラムで生産の量を精製します。例はワイエムシィのK-Prep EX03KGです。

流量とカラムの内径

  • アジレントの1260 Infinity IIは、内径30.0mmまでで最大50mL/minです。
  • ジーエルサイエンスのPU916Bは、内径20〜50mmで150mL/minまでです。
  • ワイエムシィのK-Prep LAB300Gは、内径30〜100mmで300mL/minまでです。
  • 日本分析工業のLC-8600は、内径100・150mmで600mL/minまでです。
  • ワイエムシィのK-Prep EX03KGは、内径150mm以上で3,000mL/minまでです。

リサイクルを使うとき

リサイクルは、あと少しで分かれる2つの成分に効きます。同じカラムに何度も通すので、長いカラムを使うのと同じ分離になり、回している間は溶媒を使いません。

  • 日本分析工業は、全機種に標準で載せています。
  • 日本分光は、RCY-4000とFV-4000-06でリサイクル分取を組めます。
  • 島津のNexera Prepは、規模に合わせたリサイクルの構成を用意しています。

検出器とフラクションコレクター

紫外に吸収のある成分なら、紫外可視の検出器で足ります。吸収の無い成分には、示差屈折計やELSD、MSを使います。

  • 島津のNexera Prepは、最大4chの検出器信号で集められます。
  • 日本分光のEXTREMAは、紫外可視・示差屈折率・PDA・蛍光・円二色性から選べます。
  • ビュッヒのPure Excellence C-950は、ELSDをオプションで足せます。
  • 島津のFRC-40は、10mm径の試験管を最大3,240本置けます。
  • アジレントの1290 Infinity IIは、モジュールあたり最大432フラクションです。

値段

装置全体の値段を公式に出している会社はありません。ジーエルサイエンスのPU916Bは、ポンプ単体で1,980,000円です。流量・検出器・集める本数で構成が変わるので、決めてから見積もりをとります。

置く前に確かめること

  • 引火する溶媒を多く使うので、置く場所と換気を先に決めます。
  • 集めた液は濃縮や乾燥をするので、エバポレーターなどを別に用意します。
  • 生産用のK-Prep EX03KGは3相AC200Vで4.0kWです。電源工事まで先に確かめます。
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