口コミを書く
GUIDE / MELTING-POINT-APPARATUS

融点測定器とは?製薬・化学・食品で使う融点測定器の種類(浴液加熱式・顕微鏡観察式・金属ブロック式)と、日本薬局方・温度範囲・同時測定数の選び方

試料の融ける温度を読む融点測定器の3つの種類、日本薬局方の融点測定法 第1法に合う機種、測定温度範囲と昇温速度、毛細管の同時測定数、目視と自動検出の違い、校正のしかたを、メーカーの公式資料からまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

融点測定器は、試料を少しずつ温めて、融ける温度を読み取る測定器です。融点測定装置とも呼びます。温め方と見方で、浴液で温める浴液加熱式・顕微鏡で見る顕微鏡観察式・金属ブロックで温める金属ブロック式の3つに分かれます。選ぶときは「従う試験法」「同時に測る数」「目視か自動か」の3つを先に決めます。

融点測定器とは

融点測定器は、毛細管などに入れた試料を少しずつ温め、融け始めから融け終わりまでの温度を読む測定器です。製薬・化学・食品の受け入れ試験や品質管理、合成した化合物の確認に使います。

比較ページには、メーカーが自社で作るか、日本法人が自社グループの製品として売る融点測定器を、代表の機種の単位で載せています。示差走査熱量計(DSC)⁠な⁠ど⁠の熱分析装置、商社や販売店が売る他社製品は載せていません。

3つの種類

  • 浴液加熱式は、毛細管と温度計をシリコーンオイルなどの浴液に入れて温めます。例は宮本理研工業の MPA-70 ⁠⁠です
  • 顕微鏡観察式は、粉体の試料を顕微鏡で見ながら温め、融けた所の温度を読みます。例はジェイ・サイエンス・ラボの RFS-10A ⁠⁠です
  • 金属ブロック式は、電気で温める金属ブロックの穴に毛細管を差して測ります。例は日本ビュッヒの M-560 と M-565 ⁠⁠です

日本薬局方に合わせるとき

  • 宮本理研工業の MPA-70 は、日本薬局方の一般試験法2.60 融点測定法の第1法に合わせて作られています
  • MPA-70 は、仮想融点温度を入れると自動で昇温し、その約1℃手前でブザーが鳴ります
  • 日本ビュッヒの M-560 と M-565 は、日本薬局方・USP・欧州薬局方への対応を案内しています

温度範囲と昇温速度

  • 日本ビュッヒの M-560 と M-565 は、室温より10℃高い所から400℃まで測れます
  • 昇温速度は0.1℃/分から20℃/分までの間で選べ、0.5℃/分で温めたときの融点の繰り返し性は±0.1℃です
  • 350℃から50℃まで約13分で冷えるので、次の測定までの待ちも見ておきます
  • 宮本理研工業とジェイ・サイエンス・ラボは、温度範囲を文字の仕様で出していないので、メーカーに確かめます

目視と自動検出

  • 日本ビュッヒの M-560 は、2.5倍の拡大鏡で見て人が融けた所を決めます
  • M-565 は、ビデオカメラで融けた所を自動で見つけ、測定の様子を録画して見直せます
  • どちらも融点の毛細管を3本同時に測れ、沸点の毛細管も1本差せます

校正と記録

  • 温度の正しさは、融点の分かった標準品を測って確かめます。日本ビュッヒは校正用に4種類、確認用に3種類の標準のキットを出しています
  • 日本ビュッヒは、標準試薬を使った IQ/OQ と、GLP/GMP に合わせたプリンター出力を案内しています
  • 宮本理研工業の MPA-70 は、USP 規格のプログラム作成とバリデーションを有償のオプションで受けています

値段

  • 掲載した4製品は、どれも値段を公式に出していません。付けるものと校正の書類で変わるので、見積もりで比べます
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉