口コミを書く
GUIDE / FLOW-CYTOMETER

フローサイトメーターとは?研究・臨床検査・創薬で使うフローサイトメーターの種類(フィルター型・スペクトル型・セルソーター)と、レーザー・色数・価格の選び方

細胞を1個ずつ光で測るフローサイトメーターの3つの種類、セルアナライザーとセルソーターの違い、レーザーの本数と蛍光の色数、解析速度、研究用と臨床検査用の違い、置き場所と値段の決まり方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

フローサイトメーターは、流れる細胞に光を当てて、1個ずつ大きさや蛍光を測る装置です。FCMとも呼びます。蛍光の分け方と細胞を取り出すかどうかで、フィルター型・スペクトル型・セルソーターに分かれます。選ぶときは「何色を測りたいか」「細胞を取り出すか」「研究用か臨床検査用か」の3つを先に決めます。

フローサイトメーターとは

フローサイトメーターは、細胞などの粒子を液の流れに乗せて一列に並べ、レーザーを当ててひとつずつ測る装置です。前方散乱光で細胞の大きさ、側方散乱光で中の構造、蛍光で目印をつけた分子を見ます。研究室の免疫の解析から、臨床検査、創薬の細胞の評価まで使います。

比較ページには、自社または自社グループで作るフローサイトメーターを、各社の代表の型の単位で載せています。代理店が売る他社の製品、イメージングサイトメーター、試薬だけの品は載せていません。

3つの種類

  • フィルター型(セルアナライザー)は、蛍光を色ごとのフィルターと検出器で分けて測ります。例はシスメックスの RF-500、サーモフィッシャーの Attune NxT、BD の FACSLyric ⁠⁠⁠です
  • スペクトル型は、蛍光の波長の全体を取り、色素ごとのスペクトルの形で分けます。例はソニーの ID7000、サーモフィッシャーの Attune Xenith ⁠⁠⁠です
  • セルソーターは、測った細胞から狙ったものを分けて取り出します。例はソニーの MA900、オンチップ・バイオテクノロジーズの On-chip Sort HS、BD の FACSMelody、シンクサイトの VisionSort ⁠⁠⁠です

レーザーと色数

  • シスメックスの RF-500 は、レーザー1本で蛍光4色を測ります
  • BD の FACSLyric は、レーザーが最大3本で、蛍光は最大12色です
  • Attune NxT は、レーザーが最大4本で、蛍光は最大14色です
  • ソニーの ID7000 は、レーザーが最大7本、検出器が186個で、44色以上を測れます
  • 色数が増えるほど、色の重なりの補正かスペクトルアンミキシングが欠かせません

解析速度と流量

  • シスメックスの RF-500 は、100,000 events/s(測定条件による)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • Attune NxT は、最大35,000イベント/秒です。サンプルは最大1,000µL/minで流せます
  • On-chip Sort HS は、解析が4,000 events/sec、分取が1,000 targets/secです

セルソーターの選び方

  • ソニーの MA900 は、最大12色で測りながら4方向に分けられます。セットアップは全自動です
  • On-chip Sort は、使い捨てのマイクロ流路チップの中で分けます。純度は95%超で、流路の洗浄がいりません
  • シンクサイトの VisionSort は、標識をしないラベルフリーでも分けられ、分取は毎秒3,000イベントです
  • 液滴で分ける型は飛まつが出るので、安全キャビネットに入れて使います。ソニーのセルソーター用のキャビネットは幅約120cmです

研究用と臨床検査用

  • 研究用の機種は診断に使えません。ソニーの ID7000、シスメックスの RF-500 は公式に研究用と書いています
  • 臨床検査に使うなら、BD の FACSLyric のように医療機器の届出がある機種を選びます

置き場所と値段

  • 卓上の RF-500 は、幅350×奥行540×高さ574mmで約38kgです
  • ID7000 は、幅106×奥行71.9×高さ76cmで210kgあります。床の強さも見ておきます
  • 今回の9製品で、値段を公式のページに出している製品はありません。レーザーの本数・色数・付属品で決まるので、見積もりを取ります
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉