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GUIDE / DISSOLUTION-TESTER

溶出試験機とは?パドル法・バスケット法・フロースルーセル法の違いと、ベッセル数・自動化の範囲の選び方

錠剤やカプセルの溶け方を調べる溶出試験機(溶出試験器)の4つの種類、パドル法・バスケット法・フロースルーセル法の違い、ベッセル数、準拠する薬局方、自動化の範囲、価格の調べ方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

溶出試験機は、錠剤やカプセルの成分が試験液に溶け出す様子を調べる試験機です。溶出試験器とも呼びます。パドル法・バスケット法なら恒温水槽式か恒温ジャケット式、溶けにくい薬の試験にはフロースルーセル法を選びます。人の手間を減らしたいなら、注入から洗浄まで自動で行う型もあります。

溶出試験機とは

溶出試験機は、決められた条件で試料を試験液に入れ、成分が溶け出す様子を調べる試験機です。製薬会社の品質管理や製剤開発で使います。日本薬局方の溶出試験法は、回転バスケット法・パドル法・フロースルーセル法の装置を定めています。

比較ページには、日本の会社が自社で作る溶出試験機を、各社の代表の型で載せました。

4つの種類

  • 恒温水槽式は、水で試験液を温める型です。例は富山産業の NTR-6650 と、日本分光の DT-810 ⁠⁠です
  • 恒温ジャケット式は、水槽を使わずにベッセルを温める型です。例は富山産業の NTR-6300 ⁠⁠です
  • 全自動・オンライン分析の型は、注入や分析までつなぐ型です。例は大日本精機の RT-3Std と、日本分光の DT-LC ⁠⁠です
  • フロースルーセル法は、試験液をセルに流し続ける型です。例は大日本精機の DF-7 ⁠⁠です

試験法の選び方

  • パドル法は試験液を攪拌翼で回し、バスケット法は試料を入れたかごを回します
  • NTR-6650 と DT-810 は、パドルオーバーディスク法とシリンダー法にも使えます
  • 溶けにくい薬や微量の薬は、フロースルーセル法の DF-7 で試験条件を組みます

ベッセル数の選び方

  • NTR-6650 は6ベッセル、NTR-8650 は8ベッセルです
  • NTR-6300 は6ベッセル、NTR-8300 は8ベッセルです
  • DT-810 は8ベッセルです
  • 富山産業は、8連式を補充液の保温や開発時の比較試験に向けて案内しています

自動化の範囲

  • RT-3Std は、試験液の注入からベッセルの洗浄まで自動で行い、最大10回の試験を繰り返します
  • DT-810 は、投薬から試験液採取、吸光度測定、溶出率の計算まで自動化できます
  • DT-LC は、試験液採取と HPLC への注入を1つのシステムで行います
  • NTR-6650 は、オートサンプラーをつなぐとサンプリングを自動化できます

温度と回転速度

  • 日本薬局方は、試験液の温度を37.0±0.5℃に保つと決めています
  • DT-810 の温度正確さは±0.1℃、回転数は5〜300rpm ⁠⁠です
  • NTR-6650 の温度調整正確さは±0.2℃、回転速度は1〜300rpm ⁠⁠です
  • NTR-6300 の温度調整正確さは±0.2℃、回転速度は0〜250rpm ⁠⁠です

値段

このページの3社は、公式サイトに値段を出していません。型式と周辺の装置を決めて、各社に見積りを取ります。

選ぶときの注意

  • エアー駆動の NTR-6300 は、エアー源を別に用意します
  • 大きさの記載が製品ページにない型は、置き場所を見積りのときに確かめます
  • ベッセルの中心ズレや回転軸の偏心が結果に響くので、据え付け後も機械的校正で確かめます
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