口コミを書く
GUIDE / AUTOSAMPLER

オートサンプラとは?HPLC・GCのオートサンプラの種類(HPLC用・GC用・ヘッドスペース・ガス)と、注入量・検体数・キャリーオーバー・価格の選び方

HPLCやGCに試料を自動で注入するオートサンプラの4つの種類、注入量の範囲、並べられる検体数、キャリーオーバー、試料の冷却、HPLC用の圧力の上限、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

オートサンプラは、並べた試料をHPLCやGCへ決めた順に自動で注入する装置です。オートインジェクタとも呼びます。つなぐ装置と入れる物で、HPLC用・GC用(液体注入)⁠・ヘッドスペース・ガスサンプラーに分かれます。選ぶときは「つなぐ装置の型式」「1回の注入量」「並べる検体の数」の3つを先に決めます。

オートサンプラとは

オートサンプラは、バイアルやマイクロプレートに入れた試料を、ニードルやシリンジで吸ってHPLCやGCへ順に入れる装置です。人の手で入れるより量がそろい、夜間や週末も止めずに分析を回せます。

比較ページには、日本法人のある会社が自社またはグループの製品として売るオートサンプラを、代表の型の単位で載せています。代理店が売る他社製品、消耗品だけの製品、クロマトグラフ本体は載せていません。

4つの種類

  • HPLC用は、ニードルで吸った試料をループやバルブでHPLCの流路へ入れます。日本分光のAS-4150・AS-4058、島津製作所のSIL-30ACMP、フロムのAS-21Sが当たります
  • GC用(液体注入)は、シリンジで液体を吸ってGCの注入口へ入れます。アジレントの7693A、サーモフィッシャーのAI/AS 1310、ゲステルのMPS roboticが当たります
  • ヘッドスペースは、温めたバイアルの上の気体だけをGCへ送ります。島津製作所のHS-20 NXが当たります
  • ガスサンプラーは、ガスの試料を検量管に取ってGCへ繰り返し送ります。ジーエルサイエンスのGS5100Sが当たります

注入量の範囲

  • 日本分光のAS-4150は、0.1〜100µL(大容量キットで1〜1000µL)
  • 大容量の日本分光AS-4058は、1〜10000µL
  • 島津製作所のSIL-30ACMPは、0.1〜50µL
  • フロムのAS-21Sは、1〜1000µL
  • GC用のアジレント7693Aは、1回のストロークで0.01〜250µL
  • サーモフィッシャーのAI/AS 1310は、0.01〜5µL

並べられる検体の数

  • 日本分光のAS-4150は、2mLバイアルで180本
  • 島津製作所のSIL-30ACMPは、384ウェルのプレートで最大2,304検体
  • 島津製作所のHS-20 NXは、90本を載せて12本を同時に温める
  • サーモフィッシャーのAS 1310は155本、AI 1310は8本
  • アジレントの7693Aは16本から始め、150本のトレイを足せる

キャリーオーバーと手入れ

  • キャリーオーバーは、前の試料が次の分析に混ざる割合です
  • 島津製作所のSIL-30ACMPは、0.0015%以下(リンスなし)
  • 日本分光のAS-4150は、0.01%以下(2µL・指定条件)
  • 島津製作所のHS-20 NXは、0.0001%未満(指定条件)
  • 測り方の条件はメーカーごとに違うので、数字だけで並べられません。ニードルの洗浄液の数や洗い方も見ます

HPLC用は圧力の上限を見る

  • 日本分光のAS-4150は70MPa、島津製作所のSIL-30ACMPは130MPa、フロムのAS-21Sは40MPaまで使えます
  • 高い圧力で流すUHPLCには、上限の高い型を選びます

値段

  • 値段を公式に出しているのはフロムで、AS-21Sが700,000円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかのメーカーは見積りです。つなぐ装置、トレイの追加、試料の温調の有無で金額が変わります
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉