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研究・品質管理・受託分析の現場で、成分の同定と定量に使う質量分析計(LC-MS・GC-MS・MALDI-TOF)を選ぶ、分析・設備・購買の担当の方へ

質量分析計のメーカー6社比較【2026年】

質量分析計は、成分をイオンにして、
質量の違いで見分けて測る装置です。

ABOUT

質量分析計とは

比較表を見る ↓

質量分析計とは、成分をイオンにして質量の違いで分け、
何がどれだけ入っているかを調べる装置です。
前にLCやGCをつなぐLC-MS・GC-MSと、
レーザーでイオンにするMALDI-TOFがあります。
マススペクトロメーター(MS)⁠と⁠も呼びます。

製品の特長

  • 成分を質量で見分ける(同じ時間に出た成分も分けられる)
  • 試料の入れ方で選ぶ(LC・GC・MALDIのプレート)
  • 質量の読み方で精度が違う(四重極・TOF・Orbitrap)

使うメリット

  • 微量まで測れる(fgのレベルの検出下限)
  • 組成式まで決められる(高い分解能と質量精度)
  • 多成分を1回で測れる(残留農薬・PFASの一斉分析)

選ぶときに注意すること

  1. 値段は公式に出ていない。LC・GC、ソフト、据え付けまで含めて見積もる
  2. イオン源は汚れる。手入れのしかたと、止める時間を先に確かめる
  3. 真空ポンプと、窒素・ヘリウムなどのガスを用意する
  4. 水素をキャリアガスにするなら、水素センサを付ける
  5. EIで分子イオンが出ない成分は、ソフトイオン化を選べる機種にする

※仕様は各メーカーの公式の製品ページによる。種類の違いとイオン化の解説は、日本電子・島津製作所・サーモフィッシャーサイエンティフィックの公式ページによる。

LIST

質量分析計の比較表

コストは、値段を公開している製品どうしで比べています。値段を出していない製品は「要見積」。

CSV

質量分析計9製品の比較
製品・メーカーコスト製品の強み仕様公式ページ

LC-MS(四重極)

2製品
株式会社エービー・サイエックスLC-MS/MS 7500+多成分の超微量定量口コミを書く要見積

汚れやすい試料でも、高い感度を最大2倍長く保つトリプル四重極です。毎秒最大800MRMで、多成分を一度に定量できます。前側の部品はユーザーが手入れでき、止まる時間を減らせます。

種類
LC-MS(四重極)
方式
トリプル四重極
感度
fg/mLレベル
速さ
毎秒最大800MRM
特長
前側の部品をユーザーが手入れできる
記載なし
試料の入れ方・イオン化・質量範囲・分解能・質量精度・大きさ
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
株式会社島津製作所LC-MS LCMS-2050HPLCに足す最初の質量検出器口コミを書く要見積

幅260mmの本体で、HPLCの検出器と同じ感覚で質量を測れるシングル四重極です。スキャン15,000u/secと正負切替10msecで、UHPLCの細いピークも描けます。ESIとAPCIを兼ねたDUISで、低極性から高極性まで1つのイオン源で測ります。

種類
LC-MS(四重極)
方式
シングル四重極
試料の入れ方
LC(HPLC・UHPLC)
イオン化
加熱型DUIS(ESI・APCI兼用)
質量範囲
m/z 2〜2000
速さ
スキャン15,000u/sec、正負切替10msec
大きさ
幅260mm
特長
ESIキャピラリを工具なしで交換
記載なし
分解能・質量精度・⁠⁠⁠感度
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様

GC-MS(四重極・TOF)

3製品
株式会社島津製作所GC-MS GCMS-QP2050残留農薬など日常のGC-MS分析口コミを書く要見積

イオン源を使い捨てにして、洗わずに1分で替えられるGC-MSです。スキャン30,000u/secで、スキャンとSIMを1回の分析で同時にとれます。水素センサを付ければ、水素をキャリアガスに使えます。

種類
GC-MS(四重極・TOF)
方式
シングル四重極
試料の入れ方
GC
イオン化
DuraEaseイオン源(使い捨て)
速さ
スキャン30,000u/sec
特長
水素センサ(⁠オプション⁠)⁠で⁠水⁠素キャリアガスを使える
記載なし
質量範囲・分解能・質量精度・感度・大きさ
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
日本電子株式会社GC-TOFMS JMS-T2000GC未知成分の組成式を決める定性分析口コミを書く要見積

分解能30,000・質量精度1ppmで、組成式まで決められるGC-TOFMSです。FI・PI・CIのソフトイオン化を足せば、EIで分子イオンが出ない成分も分子量を確かめられます。質量範囲はm/z 6,000以上で、オリゴマーも測れます。

種類
GC-MS(四重極・TOF)
方式
直交加速飛行時間型(TOF)
試料の入れ方
GC
イオン化
EI、FI・PI・CIも可
質量範囲
m/z 6,000以上
分解能
30,000
質量精度
1ppm
感度
IDL 18.7fg
速さ
50Hz
記載なし
大きさ・⁠⁠⁠特長
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
LECOジャパン合同会社GC-TOFMS Pegasus BTXノンターゲット分析・GC×GC口コミを書く要見積

全質量範囲のスペクトルを毎秒最大500枚とれる、机に置けるGC-TOFMSです。ターゲットを測りながら全成分のデータも残るので、あとから未知の成分を探せます。IDLは4fg未満で、GC×GCにもつなげます。

種類
GC-MS(四重極・TOF)
方式
飛行時間型(TOF)
試料の入れ方
GC、GC×GC
イオン化
EI(StayCleanイオンソース)
質量範囲
m/z 10〜1500
分解能
1,100超(m/z 219)
感度
IDL 4fg未満
速さ
1〜500スペクトル/⁠⁠⁠秒
特長
ダイナミックレンジ5桁
記載なし
質量精度・大きさ
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様

高分解能LC-MS(QTOF・Orbitrap)

2製品
サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社LC-MS Orbitrap Exploris 120残留農薬などの高分解能スクリーニング口コミを書く要見積

m/z 200で分解能120,000を出すOrbitrapで、妨害イオンと目的のイオンを分けて測ります。内部較正イオンを自動で出すEASY-ICで、5日以上サブppmの質量精度を保てます。スキャンは最大22Hzです。

種類
高分解能LC-MS(QTOF・Orbitrap)
方式
四重極+Orbitrap
イオン化
H-ESI II、APCI・APPIも可
質量範囲
m/z 40〜3000
分解能
最大120,000(m/z 200)
質量精度
サブppm
速さ
最大22Hz
特長
極性を切り替えても分解能を戻す手間がない
記載なし
試料の入れ方・感度・大きさ
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
ブルカージャパン株式会社LC-QTOF timsTOF Pro 2プロテオミクス・メタボロミクス口コミを書く要見積

質量に加えて、イオンの移動度でも分けて測るQTOFです。PASEFでMS/MSを100Hz以上で回し、少ない試料でもタンパク質や代謝物を深く拾えます。デュアルTIMSのイオンの容量は3倍です。

種類
高分解能LC-MS(QTOF・Orbitrap)
方式
TIMS+QTOF
試料の入れ方
LC(nanoElute)
速さ
MS/MS 100Hz以上(PASEF)
特長
イオンモビリティで分ける
記載なし
イオン化・質量範囲・分解能・質量精度・感度・大きさ
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様

MALDI-TOF

2製品
日本電子株式会社MALDI-TOFMS JMS-S3000ポリマー・低分子の精密質量口コミを書く要見積

イオンをらせん状に17m飛ばし、MALDI-TOFで分解能75,000・質量精度1ppmを出す装置です。m/z 4から120,000まで測れ、大きなポリマーの末端基も見分けます。マスイメージングでも高い分解能を保ちます。

種類
MALDI-TOF
方式
らせん軌道のTOF(飛行距離17m)
試料の入れ方
ターゲットプレート
イオン化
MALDI
質量範囲
m/z 4〜120,000
分解能
75,000
質量精度
1ppm(内部標準法)
特長
リニアTOF・TOF-TOFのオプション
記載なし
感度・速さ・大きさ
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
ブルカージャパン株式会社MALDI-TOF microflex LRF机の上で回すタンパク質・ポリマー測定口コミを書く要見積

机に置けるMALDI-TOFで、分解能15,000を出します。60Hzの窒素レーザーで、オリゴヌクレオチド・タンパク質・ポリマーまで測れます。ターゲットはマイクロタイタープレートの1/4の大きさで、分注ロボットの形式に合わせられます。

種類
MALDI-TOF
方式
ベンチトップ型TOF
試料の入れ方
54mm×36mmのターゲットプレート
イオン化
MALDI(60Hz窒素レーザー)
分解能
15,000
特長
グリッドレスリフレクター、AnchorChip
記載なし
質量範囲・質量精度・感度・速さ・大きさ
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様

LC-MS(四重極)2製品

株式会社エービー・サイエックス

LC-MS/MS 7500+

多成分の超微量定量

汚れやすい試料でも、高い感度を最大2倍長く保つトリプル四重極です。毎秒最大800MRMで、多成分を一度に定量できます。前側の部品はユーザーが手入れでき、止まる時間を減らせます。

コスト要見積

種類
LC-MS(四重極)
方式
トリプル四重極
感度
fg/mLレベル
速さ
毎秒最大800MRM
特長
前側の部品をユーザーが手入れできる
記載なし
試料の入れ方・イオン化・質量範囲・分解能・質量精度・大きさ
公式ページへ
株式会社島津製作所

LC-MS LCMS-2050

HPLCに足す最初の質量検出器

幅260mmの本体で、HPLCの検出器と同じ感覚で質量を測れるシングル四重極です。スキャン15,000u/secと正負切替10msecで、UHPLCの細いピークも描けます。ESIとAPCIを兼ねたDUISで、低極性から高極性まで1つのイオン源で測ります。

コスト要見積

種類
LC-MS(四重極)
方式
シングル四重極
試料の入れ方
LC(HPLC・UHPLC)
イオン化
加熱型DUIS(ESI・APCI兼用)
質量範囲
m/z 2〜2000
速さ
スキャン15,000u/sec、正負切替10msec
大きさ
幅260mm
特長
ESIキャピラリを工具なしで交換
記載なし
分解能・質量精度・⁠⁠⁠感度
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GC-MS(四重極・TOF)3製品

株式会社島津製作所

GC-MS GCMS-QP2050

残留農薬など日常のGC-MS分析

イオン源を使い捨てにして、洗わずに1分で替えられるGC-MSです。スキャン30,000u/secで、スキャンとSIMを1回の分析で同時にとれます。水素センサを付ければ、水素をキャリアガスに使えます。

コスト要見積

種類
GC-MS(四重極・TOF)
方式
シングル四重極
試料の入れ方
GC
イオン化
DuraEaseイオン源(使い捨て)
速さ
スキャン30,000u/sec
特長
水素センサ(⁠オプション⁠)⁠で⁠水⁠素キャリアガスを使える
記載なし
質量範囲・分解能・質量精度・感度・大きさ
公式ページへ
日本電子株式会社

GC-TOFMS JMS-T2000GC

未知成分の組成式を決める定性分析

分解能30,000・質量精度1ppmで、組成式まで決められるGC-TOFMSです。FI・PI・CIのソフトイオン化を足せば、EIで分子イオンが出ない成分も分子量を確かめられます。質量範囲はm/z 6,000以上で、オリゴマーも測れます。

コスト要見積

種類
GC-MS(四重極・TOF)
方式
直交加速飛行時間型(TOF)
試料の入れ方
GC
イオン化
EI、FI・PI・CIも可
質量範囲
m/z 6,000以上
分解能
30,000
質量精度
1ppm
感度
IDL 18.7fg
速さ
50Hz
記載なし
大きさ・⁠⁠⁠特長
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LECOジャパン合同会社

GC-TOFMS Pegasus BTX

ノンターゲット分析・GC×GC

全質量範囲のスペクトルを毎秒最大500枚とれる、机に置けるGC-TOFMSです。ターゲットを測りながら全成分のデータも残るので、あとから未知の成分を探せます。IDLは4fg未満で、GC×GCにもつなげます。

コスト要見積

種類
GC-MS(四重極・TOF)
方式
飛行時間型(TOF)
試料の入れ方
GC、GC×GC
イオン化
EI(StayCleanイオンソース)
質量範囲
m/z 10〜1500
分解能
1,100超(m/z 219)
感度
IDL 4fg未満
速さ
1〜500スペクトル/⁠⁠⁠秒
特長
ダイナミックレンジ5桁
記載なし
質量精度・大きさ
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高分解能LC-MS(QTOF・Orbitrap)2製品

サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社

LC-MS Orbitrap Exploris 120

残留農薬などの高分解能スクリーニング

m/z 200で分解能120,000を出すOrbitrapで、妨害イオンと目的のイオンを分けて測ります。内部較正イオンを自動で出すEASY-ICで、5日以上サブppmの質量精度を保てます。スキャンは最大22Hzです。

コスト要見積

種類
高分解能LC-MS(QTOF・Orbitrap)
方式
四重極+Orbitrap
イオン化
H-ESI II、APCI・APPIも可
質量範囲
m/z 40〜3000
分解能
最大120,000(m/z 200)
質量精度
サブppm
速さ
最大22Hz
特長
極性を切り替えても分解能を戻す手間がない
記載なし
試料の入れ方・感度・大きさ
公式ページへ
ブルカージャパン株式会社

LC-QTOF timsTOF Pro 2

プロテオミクス・メタボロミクス

質量に加えて、イオンの移動度でも分けて測るQTOFです。PASEFでMS/MSを100Hz以上で回し、少ない試料でもタンパク質や代謝物を深く拾えます。デュアルTIMSのイオンの容量は3倍です。

コスト要見積

種類
高分解能LC-MS(QTOF・Orbitrap)
方式
TIMS+QTOF
試料の入れ方
LC(nanoElute)
速さ
MS/MS 100Hz以上(PASEF)
特長
イオンモビリティで分ける
記載なし
イオン化・質量範囲・分解能・質量精度・感度・大きさ
公式ページへ

MALDI-TOF2製品

日本電子株式会社

MALDI-TOFMS JMS-S3000

ポリマー・低分子の精密質量

イオンをらせん状に17m飛ばし、MALDI-TOFで分解能75,000・質量精度1ppmを出す装置です。m/z 4から120,000まで測れ、大きなポリマーの末端基も見分けます。マスイメージングでも高い分解能を保ちます。

コスト要見積

種類
MALDI-TOF
方式
らせん軌道のTOF(飛行距離17m)
試料の入れ方
ターゲットプレート
イオン化
MALDI
質量範囲
m/z 4〜120,000
分解能
75,000
質量精度
1ppm(内部標準法)
特長
リニアTOF・TOF-TOFのオプション
記載なし
感度・速さ・大きさ
公式ページへ
ブルカージャパン株式会社

MALDI-TOF microflex LRF

机の上で回すタンパク質・ポリマー測定

机に置けるMALDI-TOFで、分解能15,000を出します。60Hzの窒素レーザーで、オリゴヌクレオチド・タンパク質・ポリマーまで測れます。ターゲットはマイクロタイタープレートの1/4の大きさで、分注ロボットの形式に合わせられます。

コスト要見積

種類
MALDI-TOF
方式
ベンチトップ型TOF
試料の入れ方
54mm×36mmのターゲットプレート
イオン化
MALDI(60Hz窒素レーザー)
分解能
15,000
特長
グリッドレスリフレクター、AnchorChip
記載なし
質量範囲・質量精度・感度・速さ・大きさ
公式ページへ
Q&A

質量分析計選びで、よくある疑問

購買担当の疑問質量分析計の価格は、いくら?

このページの9製品は、どれも公式サイトに値段を出していません。前につなぐLC・GC、ソフト、据え付けまで含めて、各社に見積もりを取ります。保守の契約も分けて見積もります。

設備担当の疑問LC-MSとGC-MSの違いは?

前で成分を分ける装置が違います。LC-MSは液体で流すLCにつなぎ、GC-MSはガスで流すGCにつないで揮発する成分を測ります。日本電子の解説では、通常のGC-MSの質量範囲はm/z 1,000ほどが上限です。

設備担当の疑問四重極とTOF・オービトラップの違いは?

四重極は決めた質量のイオンだけを通して数え、決まった成分の定量に強い方式です。TOFとOrbitrapは質量を細かく読む高分解能の方式で、組成式を決める定性やスクリーニングに使います。サーモフィッシャーのOrbitrap Exploris 120はm/z 200で分解能120,000、日本電子のJMS-T2000GCは分解能30,000です。

工場長の疑問トリプル四重極(LC-MS/MS)とシングル四重極の違いは?

トリプル四重極はMRMで目的の成分だけを選んで数え、微量の定量に使います。SCIEXの7500+は毎秒最大800MRMをモニタリングできます。シングル四重極の島津LCMS-2050は、LCの検出器と同じ感覚で設定でき、スキャン15,000u/secです。

設備担当の疑問MALDI-TOFとは?何を測る?

試料をマトリックスと混ぜてターゲットプレートに塗り、レーザーでイオンにして飛行時間で質量を測る装置です。日本電子の解説では、分子量100以下の低分子から10万を超える高分子までイオンにできます。ブルカーのmicroflex LRFは分解能15,000、日本電子のJMS-S3000は75,000です。

設備担当の疑問分解能と質量精度とは?

分解能は質量の近いイオンを分けて見る力、質量精度は測った質量が本当の値にどれだけ近いかです。質量精度が高いと、観測したイオンの組成式を1つに決められます。日本電子のJMS-T2000GCとJMS-S3000は、どちらも質量精度1ppmです。

設備担当の疑問感度(検出下限)はどれくらい?

GC-MSでは、OFNという標準の物質で装置の検出下限(IDL)を出します。日本電子のJMS-T2000GCはIDL 18.7fg、LECOのPegasus BTXは4fg未満です。SCIEXの7500+は、fg/mLのレベルの感度を出しています。

総務の疑問EIで分子イオンが出ないときは?

EIは最もハードなイオン化法で、分子イオンが全く出ないことがあります。そのときは、分子イオンが壊れにくいFI・PI・CIのようなソフトイオン化を使います。日本電子のJMS-T2000GCは、EIのほかFI・PI・CIを選べます。

施設管理の疑問GC-MSのキャリアガスに水素は使える?

使えます。島津製作所は、水素を感度と分離の点から最初に選ぶ代わりのキャリアガスとしています。GCMS-QP2050はオプションの水素センサで、漏れたら自動でスタンバイに切り替わります。LECOのPegasus BTXも、ヘリウムか水素で測れます。

施設管理の疑問質量分析計のメンテナンス(手入れ)⁠⁠⁠は⁠?

手入れの中心は、汚れたイオン源の掃除です。島津のGCMS-QP2050はイオン源が使い捨てで、1分で替えられます。LECOのPegasus BTXはStayCleanイオンソースで、ソースクリーニングをしなくて済みます。島津のLCMS-2050は、ESIキャピラリを工具なしで替えられます。

経営者の疑問質量分析計の大きさ・置き場所は?

島津のLCMS-2050は幅260mmで、今あるLCの横に置けます。ブルカーのmicroflex LRFとLECOのPegasus BTXは、机に置くベンチトップ型です。日本電子のJMS-S3000は、イオンを飛ばす距離が17mあります。

TYPES

質量分析計の種類の違い

ボタンを押すと、表がその種類の製品だけになります。

LC-MS(四重極)

液体クロマトグラフ(LC)で分けた成分を、四重極で決めた質量だけ通して数えます。シングル四重極はLCの検出器と同じ感覚で使え、トリプル四重極(LC-MS/MS)はMRMで微量の成分を選んで定量します。医薬品・食品・環境の決まった成分の定量で使う基本の型です。

向いている使い方

  • 決まった成分の定量
  • 残留農薬・PFASの一斉分析
  • HPLCに質量の情報を足す

根拠:LCの吸光度検出器(PDA検出器)と同じ感覚で設定することができます。(出典1)

この種類の2製品を表で見る

GC-MS(四重極・TOF)

ガスクロマトグラフ(GC)で分けた揮発する成分を、イオンにして質量で測ります。四重極は日常の定量に、飛行時間型(TOF)は全質量のデータを速くとるノンターゲット分析や組成式を決める定性に向きます。通常のGC-MSの質量範囲はm/z 1,000ほどが上限です。

向いている使い方

  • 残留農薬・におい成分
  • 未知の成分の同定
  • GC×GCの分析

根拠:通常GC-MSの質量範囲はm/z 1,000 程度が上限ですが(出典3)

この種類の3製品を表で見る

高分解能LC-MS(QTOF・Orbitrap)

質量を小数点以下まで細かく読み、質量の近いイオンを分けて測ります。四重極にTOFやOrbitrapを組み、組成式の推定や、決めていない成分まで拾うスクリーニングに使います。タンパク質や代謝物を網羅して見るオミクス研究でも使います。

向いている使い方

  • 不純物・未知物質のスクリーニング
  • プロテオミクス・メタボロミクス
  • 組成式の推定

根拠:m/z 200で最大120,000という高分解能であるため、目的のイオンを妨害イオンから確実に分離し(出典7)

この種類の2製品を表で見る

MALDI-TOF

試料をマトリックスと混ぜてプレートに塗り、レーザーでイオンにして飛行時間で質量を測ります。LCやGCを通さず、プレートに並べた試料を次々に測れます。低分子からタンパク質・ポリマーのような大きな分子まで測れます。

向いている使い方

  • タンパク質・ペプチドの同定
  • ポリマーの分子量と末端基
  • 組織の切片のイメージング

根拠:分子量100以下の低分子から分子量10万を超える高分子までイオン化 が可能な、汎用性の高いイオン化法です。(出典4)

この種類の2製品を表で見る
MAKERS

質量分析計の主なメーカー6社

質量分析計の主なメーカーは、次の6社です。社名を押すと、その会社のページ(ほかの製品と所在地)に移ります。

株式会社エービー・サイエックス

汚れやすい試料でも、高い感度を最大2倍長く保つトリプル四重極です。

東京都

サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社

m/z 200で分解能120,000を出すOrbitrapで、妨害イオンと目的のイオンを分けて測ります。

東京都

株式会社島津製作所

幅260mmの本体で、HPLCの検出器と同じ感覚で質量を測れるシングル四重極です。

京都府

日本電子株式会社

分解能30,000・質量精度1ppmで、組成式まで決められるGC-TOFMSです。

東京都

ブルカージャパン株式会社

質量に加えて、イオンの移動度でも分けて測るQTOFです。

神奈川県

LECOジャパン合同会社

全質量範囲のスペクトルを毎秒最大500枚とれる、机に置けるGC-TOFMSです。

東京都

この比較表のデータ:CSV・JSON(出典を明記すれば引用できます)

掲載基準と並び順

掲載基準:研究・品質管理・受託分析で成分の同定と定量に使う質量分析計の本体(四重極のLC-MS・LC-MS/MS、GC-MS、GC-TOFMS、QTOF・Orbitrapの高分解能LC-MS、MALDI-TOF)で⁠、メーカーが自社のブランドで作り、日本の会社が売っていて、公式サイトで今案内しているもの。1社1〜2製品に絞りました。質量分析計を持たないLC・GCだけの装置(クロマトグラフ⁠の比較で扱います⁠)⁠、元素を測るICP-MS、真空の残留ガスを見るガス分析計、ヘリウムリークディテクター、イオン源・カラム・ソフトだけの製品、分析の受託サービス、中古品、代理店や商社が売る他社製品は除いています。アジレント・テクノロジーと日本ウォーターズは公式の製品ページの文字がこちらから取れず、PerkinElmerのQSight 500は公式資料に仕様の数字が無いので、今回は載せていません。並びは種類ごとに会社の五十音順です。

並び順:種類ごとに分け、その中はメーカー名の五十音順です。

質量分析計を作っているメーカーの方へ:掲載・訂正のご依頼(掲載は無料です)

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