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GUIDE / OIL-SKIMMER

オイルスキマーとは?ベルト式・フロート式・バケット式の違いと、回収量・電源・取り付けの選び方

クーラントタンクや洗浄槽に浮いた油を取るオイルスキマー(浮上油回収装置)の仕組み、ベルト式・フロート吸引式・チェーン・バケット式の違い、回収量・電源・取り付けの選び方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

オイルスキマーは、タンクの液面に浮いた油やスカムを取り除く装置で、浮上油回収装置とも呼びます。方式はベルト式・フロート吸引式・チェーン・バケット式の3つです。工作機械1台のタンクならベルト式、大きなピットや洗浄槽ならフロート吸引式、スカムや浮いたスラッジが多い液ならバケット式が合います。値段を公式に出しているメーカーは無いので、液の種類とタンクの大きさを伝えて見積もりを取ります。

オイルスキマーとは

オイルスキマーは、液面に浮いた油を取り除く装置です。ワールドケミカルは、回収の方法にフロート式・ベルト式・円盤式などがあると説明しています。

水溶性クーラントに作動油や潤滑油が混ざって液面に浮くと、液が腐って臭いが出ます。ブンリは、混ざった油とスカムを取ることで、液の腐敗と臭いを防ぐとしています。

比較ページには、日本の会社が自社で作るオイルスキマーを、各社の代表の型式で載せています。

3つの方式

ベルト式

  • 液に浸したベルトを回し、付いた油をかき取ります
  • ゼット工業は、ベルトが液面に触れていれば回収量が変わらず、液面の上下に強いと書いています
  • サワダ精密のUT-40Hは、回収量が3L/h(油100%時)で、消費電力は10Wです
  • 小楠金属工業所のBelsep Proは、ベルトを斜めに張った作りで、回収能力は約7.5L/hです

フロート吸引式

  • 液面に浮かべたフロートから表面の油を吸い、ポンプで送って水と油に分けます
  • 大成技研のSP-M150は、ダイヤフラムポンプで送り、容量150Lの油分離層で分けます
  • ワールドケミカルのGYP型は、二重のフロートが液面の上下に合わせて動き、水中ポンプで回収と移送を1台でこなします
  • ジャパンセパレーターのぴゅあminiは、本体の中で油を濃くし、95%以上が油の状態で出します

チェーン・バケット式

  • チェーンで回すバケットや磁石で、液面の油とスカムをすくいます
  • ブンリのCBS-100は610cc/hr、プロペラで油を寄せるCBP-100は980cc/hrの回収能力です
  • ブンリは、ベルト方式より消耗品が少ないとしています
  • 小楠金属工業所のMagnosep Proは磁石を内蔵し、浮いた磁性体のスラッジを約600g/hの能力で油といっしょに取ります

選ぶときに見るところ

選ぶときは「どの液に使うか」「タンクの大きさ」「電源と取り付け」の3つを先に決めます。

液の種類と温度

  • 水溶性クーラントなら、どの方式も使えます
  • 部品洗浄機のアルカリ洗浄液には、大成技研のSP-M150やキソーのSK2・5シリーズが使えます
  • 液温の範囲は、サワダ精密のUT-40Hが0〜40℃、ぴゅあminiが5〜60℃です
  • ゼット工業のクーラント用の小型は、高温の液に向きません

タンクの大きさと場所

  • 工作機械1台のタンクには、ふちに付ける小型のベルト式や、上に置くぴゅあminiが合います
  • 集中クーラントのピットや排水処理の槽には、フロートで吸って送るGYP型が合います
  • 雨水の入る屋外の排水槽には、ゼット工業のステンレス製が使え、深さは最大5.4mまで合わせられます

電源と取り付け

  • サワダ精密のUT-40HはAC100V、小楠金属工業所の2機種は三相200Vです
  • ワールドケミカルの移動式はエアー駆動なので、電気工事をしなくて済みます
  • ぴゅあminiはAC100〜220VのほかDC24Vでも動きます
  • ゼット工業のベルト式はボルト2本で付き、ぴゅあminiはタンクに穴を開けずに付けられます

気をつけること

  • 回収量の書き方はメーカーで違います。ブンリは自社の実験データ、小楠金属工業所は使用条件で変わると書いていて、同じ条件の数字ではありません
  • 液面に浮いた油を取る装置なので、タンクの底に沈んだ油は取れません
  • 切粉やスラッジの多い液は、ストレーナやフィルターを合わせて使います
  • ベルト式はベルトが消耗します。キソーは長寿命の特殊樹脂ベルトを使い、サワダ精密はベルトを簡単に替えられる作りにしています
  • ワールドケミカルはデモ機を貸し出しているので、手持ちのタンクで試してから決められます
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