口コミを書く
GUIDE / KAISUI-TANSUIKA-SOUCHI

海水淡水化装置とは?離島・船舶・災害時に使う海水淡水化装置(造水装置)の種類(RO式・蒸発式・可搬型)と、造水量・回収率・電源の選び方

海水から真水を造る海水淡水化装置(造水装置)の3つの種類、RO式と蒸発式の違い、造水量と回収率の見方、災害時や工事現場で使う可搬型の電源、船舶用造水装置の熱源、前処理と価格の考え方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

海水淡水化装置は、海水から塩分を除き、飲み水や工業用水に使える真水を造る装置です。造水装置・海淡装置とも呼びます。膜でこし分けるRO式、熱で蒸発させる蒸発式、運んで使える可搬型に分かれます。選ぶときは「1日に何m³要るか」「熱源か電気か」「据え付けるか運ぶか」の3つを先に決めます。

海水淡水化装置とは

海水淡水化装置は、海水から塩分を除いて真水を造る装置です。水道の無い離島の施設、船の飲み水とボイラ給水、工場の用水、災害時の飲み水の備えに使います。

比較ページには、日本の会社か外資の日本法人が自社または自社グループで作る海水淡水化装置を、型式の単位で載せています。膜などの部材だけ、レンタル、一件ずつ設計する大型の淡水化プラントは載せていません。

3つの種類

  • RO式(定置型)は、高圧ポンプで海水に圧力をかけ、逆浸透膜に通して真水だけを取り出します。熱が要らず、電気で動きます。水処理エースの SO-FI-500RX と SO-40P-16NN、ササクラのアクアペットがこの型です
  • 蒸発式は、海水を真空の中で蒸発させ、蒸気を冷やして真水にします。船ではエンジン冷却水の廃熱を使います。ササクラの Xシリーズと、アルファ・ラバルの AQUA Blue がこの型です
  • 可搬型は、RO式を小さくまとめて運べるようにした型です。Waqua の MYZ E-60、アクア技研の GMSW-300、エイアイティのハイドロピュア SW-300A がこの型です

RO式と蒸発式の違い

  • 廃熱のある船なら蒸発式、熱源が無い所ならRO式を選びます
  • アルファ・ラバルの解説では、RO式は25°C未満で水温が下がると効率が落ちます。蒸発式の AQUA Blue は、塩分濃度2ppm以下の清水を造ります
  • 廃熱の少ない船には、ササクラの真空蒸気圧縮式(電気だけで動き、40〜60トン/日)もあります

造水量と回収率

  • WaquaのMYZ E-60は、海水から約50〜60L/hを造ります。淡水を原水にすると約2倍です
  • アクア技研のGMSW-300は、330L/h(水温25℃)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 水処理エースのSO-40P-16NNは16.0m³/日、SO-FI-500RXは500.0m³/日です。SO-FI-RXシリーズは250〜2,000m³/日を標準機にしています
  • 回収率は、取った海水のうち真水になる割合です。SO-FI-500RXは37.0%、MYZ E-60は海水で30%、SW-300Aは30〜50%です

電源と熱源

  • 停電中でも使うなら、エンジンで動く型を選びます。GMSW-300は4サイクルエンジン駆動で、SW-300Aにはガソリンエンジン式の SW300AG があります
  • コンセントで動かすなら、MYZ E-60は単相100Vです
  • 船舶用の蒸発式は、エンジン冷却水の廃熱を使います。ササクラの Xシリーズは1日10〜50tを造り、蒸気でも造水できます

前処理と価格

  • RO式は、砂や濁りで膜が詰まらないように前処理を組み合わせます。水処理エースは、海水用の急速砂ろ過装置とチェックフィルターを用意しています
  • このページの8製品は、どれも公式に値段を出していません。造水量・前処理・置く場所で金額が変わるので、各社に見積もりを取ります。SO-FI-500RXの電気量は2.68kWh/m³で、動かす費用も比べられます
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉