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GUIDE / ROBOT-HAND

ロボットハンドとは?電動グリッパー・エアチャック・真空・ソフトの違いと選び方

産業用ロボット・協働ロボットの先に付けるロボットハンド(グリッパー・エンドエフェクタ)の種類、把持力・ストローク・繰返し精度の読み方、エアチャックの把持力の決め方、停電やエアが止まったときの保持、値段の出し方を、各メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

ロボットハンドは、ロボットの腕の先に付けて、部品や箱をつかんだり吸い付けたりする道具です。選ぶときは「何をつかむか(形・重さ・硬さ)」「何で動かすか(電気かエアか)」「止まったときにワークを保てるか」の3つを先に決めます。大きさや硬さの違うワークを順につかむなら電動グリッパー、決まった小物を速く安くつかむならエアチャック、箱・袋・食品のように形がそろわない物なら真空グリッパーかソフトグリッパーです。

ロボットハンドとは

ロボットの手首(フランジ)に付けて、ワークをつかむ・はさむ・吸い付ける部品です。グリッパー、エンドエフェクタとも呼びます。比較ページでは、メーカーが公式サイトで仕様を出している代表の型式を並べています。

ロボット本体、吸着パッドや真空発生器だけの部品、マグネットのハンド、ツールチェンジャー、ハンドの設計・製作の受託は、このページに入れていません。

種類 動かし方 向いている作業 掲載した製品の例
電動グリッパー モーターで爪を動かす。位置・速さ・力を設定する 品種の多いワーク、柔らかい物、協働ロボット SMC LEHF、CKD FFLD、THK EG42V、アイエイアイ EC-GRB10、SCHUNK EGK 40、OnRobot RG2、シナノケンシ ARH350A
エアチャック 工場の圧縮空気でピストンを動かす 決まった形の小物を速くつかむ SMC MHZ2、コガネイ NHC1D、CKD HLC
真空・ソフトグリッパー 吸い付ける、柔らかい指で包む 箱・袋・食品・形のそろわない物 シュマルツ FQE、コンバム SGE、OnRobot Soft Gripper

位置と力を変えるなら:電動グリッパー

モーターで爪を開け閉めします。つかむ位置・速さ・力を設定で変えられるので、太さの違うワークや、強く握ると傷む物を同じハンドで扱えます。

  • 設定の数:SMCのLEHFは位置・速度・力を64点まで持てます。THKのEG42Vは多点の位置決めと把持力の設定ができます
  • 長く開く型:CKDのFFLDは両側で最大160mm開き、片側で最大500Nの把持力を出します
  • 協働ロボット向け:OnRobotのRG2はストローク110mm・グリップ力3〜40Nで、つかんだかどうかの検出と部品幅の測定を内蔵しています
  • 3本の爪:シナノケンシのARH350Aは丸い物を真ん中に寄せてつかみ、把持力50N・最大開口径143mmです
  • 電源が切れたとき:アイエイアイのEC-GRB10はセルフロック、ARH350Aはブレーキ、SCHUNKのEGK 40は永久磁石ブレーキでワークを保ちます

決まった小物を速く:エアチャック

工場の圧縮空気で爪を動かします。小さく軽いわりに力が強く、通販で値段が分かる型もあります。

  • 把持力の決め方:SMCは、ワーク重量の10〜20倍以上の把持力が出る機種を選ぶよう案内しています。ふだんの搬送の衝撃に余裕率4を見た値で、0.15kgのワークを20倍で見ると29.4N以上です
  • サイズの幅:SMCのMHZ2は外径把持の実効値が11〜254N、繰返し精度は±0.01〜±0.02mmです
  • 長いストローク:CKDのHLCは20〜70mm、ロングストロークなら60〜140mmまで開きます
  • エアが止まったとき:回路の圧力が下がると把持力も下がり、ワークを落とすおそれがあります(SMCの取扱説明書)。落とせない所は、回路の側で保持を考えます

形がそろわない物:真空グリッパー・ソフトグリッパー

  • 真空グリッパー:シュマルツのFQEは、スポンジの吸着面で大きさの違う箱や袋を吸い付けます。220×80mmの型は水平に運ぶ耐荷重が160N、保持力が175Nです。保持力は通気のないワークを全面で吸った時の値で、段ボールのように空気が抜ける物では下がります
  • ポンプ内蔵の吸着:コンバムのSGEは真空ポンプを内蔵していて、コンプレッサーなしで吸着搬送ができます。給電はM8のケーブル1本です
  • ソフトグリッパー:OnRobotのSoft Gripperは、シリコン製のツールで食品や形のそろわない品物を包みます。ツールは食器洗浄機で洗えます

仕様の読み方

  • 把持力:片側の値か両側の合計かを見ます。アイエイアイのEC-GRB10の100Nは両フィンガーの合計、CKDのFFLDの500Nは片側の値です。爪を長くすると把持力は下がります
  • ストローク:両側の値か片側の値かを見ます。THKのEG42Vは30mm(片側15mm)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 繰返し精度:同じ位置に戻るばらつきです。エアチャックでも±0.01mm級の型があります
  • ロボットの可搬質量:ハンドとワークの重さを足して、ロボットの可搬質量に収めます

値段の出し方

ロボットハンドの値段を公式に出しているメーカーはありませんでした。通販では、SMCのMHZ2-16Dが21,978円、コガネイのNHC1D-16(センサスイッチ付き)が36,278円、CKDのHLC-25CSが76,978円です(どれも税込・モノタロウ・2026年10月14日確認⁠)⁠。サイズや付属品の条件がそろっていないので、値段の高い安いの判定はしていません。電動グリッパーや真空・ソフトのグリッパーは、型式・数量・使うロボットを伝えて見積もりを取ります。

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