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GUIDE / ASPHALT-EMULSION

アスファルト乳剤とは?道路舗装で使うアスファルト乳剤の種類(PK-1〜4・PK-P・PKM-T・PKR-T)と、プライムコート・タックコートでの選び方

道路舗装のプライムコート・タックコート・表面処理に使うアスファルト乳剤の4つの種類、プライムコートとタックコートの違い、高浸透・タイヤ付着抑制型・ゴム入り・高濃度の乳剤の使い分け、散布量と分解の確かめ方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

アスファルト乳剤は、アスファルトを乳化して、常温で扱えるようにした舗装材料です。ディストリビュータでまき、プライムコート・タックコート・表面処理に使います。規格と使い道で、PK-1〜4の一般の乳剤・高浸透のPK-P・タイヤに付きにくいPKM-T・ゴム入りのPKR-Tに分かれます。選ぶときは「どの工程でまくか」「車両がすぐ通るか」「気温が低いか」の3つを先に決めます。

アスファルト乳剤とは

アスファルト乳剤は、ふだんは半固体のアスファルトを乳化して、加熱しなくても液体で扱えるようにした舗装材料です。道路舗装では、散布専用の車両のディストリビュータでまきます。火傷や火災の危険がなく、加熱しない分だけ省エネにもなります。

比較ページには、日本の会社が自社で作るアスファルト乳剤を、各社の代表の製品の単位で載せています。常温合材、混合用や路上再生用の乳剤、スプレー缶の補修用、カラー舗装用の乳剤は載せていません。

4つの種類

  • 一般の乳剤(PK-1〜4)は、プライムコートからタックコート、表面処理まで使う基本の乳剤です。例は東亜道路工業のRSKシリーズと、NIPPOのニッポゾルです
  • 高浸透の乳剤(PK-P)は、路盤に深くしみ込むプライムコート用です。例はニチレキのペネコートEと、シンレキ工業のペネトロンEです
  • タイヤ付着抑制型(PKM-T)は、タイヤに付きにくいタックコート用です。例はニチレキのスーパータックゾール、東亜道路工業のタックファインE、NIPPOのクリアゾルです
  • ゴム入りの乳剤(PKR)は、ゴムで改質して骨材をつかむ力を高めた乳剤です。例はシンレキ工業のアスラテックRTです

プライムコートとタックコートの違い

  • プライムコートは、路盤にしみ込ませて表面を固め、上のアスファルト混合物となじませます。ニチレキのカチオゾールでは、CPE-3がプライムコート用です
  • タックコートは、舗装の層と層をくっつけます。カチオゾールでは、CPE-4がタックコート用です
  • 砂をまく手間を省きたいプライムコートには、高浸透のPK-Pを使います。ペネコートEは、通常のPK-3と比べてベタつきが少なく、養生砂をまかずに済みます

タックコートの選び方

  • 夏場や車両の多い現場は、タイヤ付着抑制型のPKM-Tを使います。NIPPOのクリアゾルは、タイヤ付着率が0.1%です
  • 早く舗設に移りたい現場は、速分解型のPKM-T-Qを使います。ニチレキのスーパータックゾールは、従来のタックコートより分解が早く、養生時間を縮められます
  • 改質合材や鋼床版には、ゴム入りのPKR-Tも使います。東亜道路工業のタックファインEは、PKR-Tと同等以上の層間接着です

冬・夜の施工と高濃度の乳剤

  • 気温が低いと分解が遅くなります。ニチレキは、冬期や夜間は加温して施工すると分解を早められると案内しています
  • 寒冷期のタックコートには、アスファルト分を多くした高濃度のPK-Hも使います。NIPPOのトリートゾルHは、蒸発残留分が65%以上です

散布量と分解の確かめ方

  • 散布量は製品ごとに決まっています。クリアゾルの標準散布量は、0.3〜0.6L/m2です
  • 車両を入れる前に、目で見て指で触り、乳剤が分解したのを確かめます。タックファインEの性能は、完全に分解したあとに出ます

値段

  • アスファルト乳剤の値段を公式に出しているメーカーはありません。ローリー車・ドラム缶・缶など荷姿と量で変わるので、最寄りの事業所に見積もりを取ります
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