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真空管のメーカー5社比較【2026年】

真空管は、真空の管の中で電子を動かして、
電波・光・X線を出す・増やす・検出する電子部品です。

ABOUT

真空管とは

比較表を見る ↓

真空管とは、真空にした管の中で電子を飛ばして、マイクロ波を出す・電波を増幅する・弱い光を検出する・X線を出す電子部品です。
業務の装置では、マグネトロン、送信管・クライストロン・進行波管、
光電子増倍管、X線管を使います。
電子管とも呼びます。

製品の特長

  • 大きな電力をそのまま扱える(送信管は数100kWまで)
  • GHz帯の電波を出せる・増やせる(マグネトロン・クライストロン・進行波管)
  • 弱い光を大きく増やせる(R928のゲインは1.0×10の7乗)

使うメリット

  • マイクロ波で物を中から温められる(加熱・乾燥・プラズマ)
  • 遠くまで届く強い電波を出せる(レーダー・衛星通信)
  • X線で中を壊さずに見られる(非破壊検査・X線CT)

選ぶときに注意すること

  1. 高い電圧をかけて使う。専用の電源と絶縁を用意する
  2. 保守品種・保守対応のみの型は、新しい装置に使わない
  3. 管の故障に備えて、装置側でフェールセーフや冗長の設計をする
  4. マイクロ波管の一部は輸出管理の対象。海外へ出す装置は該非を確かめる

※仕様は各メーカーの公式の製品ページによる。仕組みと用途は東芝ホクト電子・NECネットワーク・センサ・キヤノン電子管デバイス・浜松ホトニクスの解説による。

LIST

真空管の比較表

コストは、値段を公開している製品どうしで比べています。値段を出していない製品は「要見積」。

CSV

真空管9製品の比較
製品・メーカーコスト製品の強み仕様公式ページ

マグネトロン⁠(発振)

3製品
東芝ホクト電子株式会社工業用マグネトロン E2712大出力のマイクロ波加熱装置口コミを書く要見積

東芝ホクト電子の工業用マグネトロンで、いちばん出力が大きい12kWの管です。陽極は水冷で、平均陽極電流は2,000mAです。高出力を求める加熱装置に向けて開発した型です。

種類
マグネトロン⁠(発振)
管の種類
連続波マグネトロン
周波数・⁠⁠⁠波長
2,450〜2,470MHz
出力
12kW(最大)
電圧
尖頭陽極電圧7.5kV
冷却
水冷・強制空冷
寸法
150×120×176mm
質量
3.2kg
主な用途
工業用加熱装置、半導体製造用のプラズマ
特長
平均陽極電流2,000mA
記載なし
利得・増幅率
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
東芝ホクト電子株式会社工業用マグネトロン E5515A新製品工業用のマイクロ波加熱・プラズマ口コミを書く要見積

2,450〜2,470MHzで連続して発振するマグネトロンで、E5515Aは最大1.5kWの空冷の管です。質量は1.0kgと軽く、同じ出力で水冷のE5515Wもあります。東芝ホクト電子が1.0〜1.5kWの産業用の需要に向けて新しく加えた型です。

種類
マグネトロン⁠(発振)
管の種類
連続波マグネトロン
周波数・⁠⁠⁠波長
2,450〜2,470MHz
出力
1.5kW(最大)
電圧
尖頭陽極電圧4.65kV
冷却
空冷
寸法
128×95×130.5mm
質量
1.0kg
主な用途
工業用加熱装置、半導体製造用のプラズマ
特長
高効率、長寿命、低スプリアス
記載なし
利得・増幅率
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
日清紡マイクロデバイス株式会社マグネトロン MAF1565N船舶用レーダーの送信口コミを書く要見積

船舶のレーダーに積むX-bandのマグネトロンで、ピーク出力は10kWです。周波数は9380〜9440MHzに固定され、新スプリアス規制に合わせています。重さは0.4kgで、自然空冷か強制空冷で使えます。

種類
マグネトロン⁠(発振)
管の種類
X-bandマグネトロン
周波数・⁠⁠⁠波長
9380〜9440MHz(固定)
出力
ピーク10kW
電圧
陽極電圧(ピーク)5.6kV
冷却
自然空冷または強制空冷
質量
0.4kg
主な用途
船舶用レーダー(マリンレーダー)
特長
デューティー比0.001、パルス幅1.25μsec
記載なし
利得・増幅率・⁠⁠⁠寸法
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様

増幅管(送信管・クライストロン・進行波管)

3製品
NECネットワーク⁠・センサ株式会社進行波管 LD7275衛星通信の送信増幅⁠(C帯)口コミを書く要見積

衛星通信の送信で電波を増幅するC帯の進行波管で、定格出力は400W、利得は50dBです。伝導冷却で、重さは3.2kgです。NECネットワーク・センサは、TWTを電源と一体にしたMPM・HPAも作っています。

種類
増幅管(送信管・クライストロン・進行波管)
管の種類
ヘリックス型進行波管(TWT)
周波数・⁠⁠⁠波長
5.85〜6.65GHz(C帯)
出力
定格400W
利得・増幅率
50dB
冷却
伝導冷却
寸法
480×76×82mm
質量
3.2kg
主な用途
衛星通信の送信増幅
特長
効率39%
記載なし
電圧
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
キヤノン電子管デバイス株式会社送信管 7T69RB送信機・工業用の高周波発生装置口コミを書く要見積

放送・通信の送信機や工業用の高周波発生装置で使う三極管で、7T69RBは出力9kWの強制空冷の管です。最高110MHzまで使え、陽極電圧は最大8kVです。同じ系統で、水冷や蒸発冷却の大きな管もあります。

種類
増幅管(送信管・クライストロン・進行波管)
管の種類
三極管
周波数・⁠⁠⁠波長
最高110MHz
出力
9kW
利得・増幅率
増幅率21、相互コンダクタンス13mS
電圧
陽極電圧8kV(最大定格)
冷却
強制空冷
主な用途
送信機、工業用の高周波発生装置
特長
陽極損失4.5kW、ヒーター12.6V・35A
記載なし
寸法・⁠⁠⁠質量
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
日清紡マイクロデバイス株式会社クライストロン K261気象・航空管制レーダーの送信口コミを書く要見積

気象レーダーや航空管制レーダーで送信の電波を増幅するクライストロンで、ピーク出力は100kWです。9000〜10000MHzの中から、指定した周波数に合わせて作ります。強制空冷で、重さは12kgです。

種類
増幅管(送信管・クライストロン・進行波管)
管の種類
クライストロン
周波数・⁠⁠⁠波長
9000〜10000MHz
出力
ピーク100kW(typ.)
冷却
強制空冷
質量
12kg
主な用途
気象レーダー、航空管制レーダー
特長
パルス率0.004
記載なし
利得・増幅率・電圧・⁠⁠⁠寸法
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様

光電子増倍管(光検出)

1製品
浜松ホトニクス株式会社光電子増倍管 R928分光機器・医用機器の微弱光の検出口コミを書く要見積

185〜900nmと紫外から近赤外まで感じる、サイドオン型の光電子増倍管です。ゲインは1.0×10の7乗(Typ.)、上昇時間は2.2nsです。分光機器や医用機器の光検出器として作られています。

種類
光電子増倍管(光検出)
管の種類
サイドオン型光電子増倍管
周波数・⁠⁠⁠波長
感度波長185〜900nm
利得・増幅率
1.0×10の7乗(Typ.)
電圧
印加電圧1000V(最大定格1250V)
寸法
管径28mm、受光面8×24mm
主な用途
医用、分光機器用の光検出器
特長
上昇時間2.2ns、暗電流3nA(Typ.)
記載なし
出力・冷却・⁠⁠⁠質量
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様

X線管

2製品
キヤノン電子管デバイス株式会社工業用X線管 I-513X線非破壊検査装置への組み込み口コミを書く要見積

非破壊検査に使う工業用の固定陽極X線管で、I-513は最大160kV・300Wです。焦点は0.8mm、ターゲットはタングステンです。キヤノン電子管デバイスは、1915年に国内で初めてX線管を開発した会社です。

種類
X線管
管の種類
固定陽極X線管
出力
最大300W
電圧
最大160kV、最大7mA
寸法
180×59mm(長さ×⁠⁠⁠直径)
主な用途
非破壊検査
特長
焦点0.8mm、ターゲットW、Be窓1.5mm
記載なし
周波数・波長・利得・増幅率・冷却・⁠⁠⁠質量
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
浜松ホトニクス株式会社マイクロフォーカスX線源 L12161-⁠07X線CT・電子部品の非破壊検査口コミを書く要見積

焦点寸法が5μm(4W時)と小さい、密封型のマイクロフォーカスX線源です。管電圧は40〜150kV、最大出力は75Wで、X線CTや電子部品の非破壊検査に使います。X線管ユニットとコントロールユニットの組み合わせで、高圧ケーブルをつながずに使えます。

種類
X線管
管の種類
密封型マイクロフォーカスX線管
出力
最大75W
電圧
管電圧40〜150kV
主な用途
非破壊検査、X線CT
特長
焦点寸法5μm(⁠4W時)、X線放射角度43度
記載なし
周波数・波長・利得・増幅率・冷却・寸法・⁠⁠⁠質量
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様

マグネトロン⁠(発振)3製品

東芝ホクト電子株式会社

工業用マグネトロン E2712

大出力のマイクロ波加熱装置

東芝ホクト電子の工業用マグネトロンで、いちばん出力が大きい12kWの管です。陽極は水冷で、平均陽極電流は2,000mAです。高出力を求める加熱装置に向けて開発した型です。

コスト要見積

種類
マグネトロン⁠(発振)
管の種類
連続波マグネトロン
周波数・⁠⁠⁠波長
2,450〜2,470MHz
出力
12kW(最大)
電圧
尖頭陽極電圧7.5kV
冷却
水冷・強制空冷
寸法
150×120×176mm
質量
3.2kg
主な用途
工業用加熱装置、半導体製造用のプラズマ
特長
平均陽極電流2,000mA
記載なし
利得・増幅率
公式ページへ
東芝ホクト電子株式会社

工業用マグネトロン E5515A新製品

工業用のマイクロ波加熱・プラズマ

2,450〜2,470MHzで連続して発振するマグネトロンで、E5515Aは最大1.5kWの空冷の管です。質量は1.0kgと軽く、同じ出力で水冷のE5515Wもあります。東芝ホクト電子が1.0〜1.5kWの産業用の需要に向けて新しく加えた型です。

コスト要見積

種類
マグネトロン⁠(発振)
管の種類
連続波マグネトロン
周波数・⁠⁠⁠波長
2,450〜2,470MHz
出力
1.5kW(最大)
電圧
尖頭陽極電圧4.65kV
冷却
空冷
寸法
128×95×130.5mm
質量
1.0kg
主な用途
工業用加熱装置、半導体製造用のプラズマ
特長
高効率、長寿命、低スプリアス
記載なし
利得・増幅率
公式ページへ
日清紡マイクロデバイス株式会社

マグネトロン MAF1565N

船舶用レーダーの送信

船舶のレーダーに積むX-bandのマグネトロンで、ピーク出力は10kWです。周波数は9380〜9440MHzに固定され、新スプリアス規制に合わせています。重さは0.4kgで、自然空冷か強制空冷で使えます。

コスト要見積

種類
マグネトロン⁠(発振)
管の種類
X-bandマグネトロン
周波数・⁠⁠⁠波長
9380〜9440MHz(固定)
出力
ピーク10kW
電圧
陽極電圧(ピーク)5.6kV
冷却
自然空冷または強制空冷
質量
0.4kg
主な用途
船舶用レーダー(マリンレーダー)
特長
デューティー比0.001、パルス幅1.25μsec
記載なし
利得・増幅率・⁠⁠⁠寸法
公式ページへ

増幅管(送信管・クライストロン・進行波管)3製品

NECネットワーク⁠・センサ株式会社

進行波管 LD7275

衛星通信の送信増幅⁠(C帯)

衛星通信の送信で電波を増幅するC帯の進行波管で、定格出力は400W、利得は50dBです。伝導冷却で、重さは3.2kgです。NECネットワーク・センサは、TWTを電源と一体にしたMPM・HPAも作っています。

コスト要見積

種類
増幅管(送信管・クライストロン・進行波管)
管の種類
ヘリックス型進行波管(TWT)
周波数・⁠⁠⁠波長
5.85〜6.65GHz(C帯)
出力
定格400W
利得・増幅率
50dB
冷却
伝導冷却
寸法
480×76×82mm
質量
3.2kg
主な用途
衛星通信の送信増幅
特長
効率39%
記載なし
電圧
公式ページへ
キヤノン電子管デバイス株式会社

送信管 7T69RB

送信機・工業用の高周波発生装置

放送・通信の送信機や工業用の高周波発生装置で使う三極管で、7T69RBは出力9kWの強制空冷の管です。最高110MHzまで使え、陽極電圧は最大8kVです。同じ系統で、水冷や蒸発冷却の大きな管もあります。

コスト要見積

種類
増幅管(送信管・クライストロン・進行波管)
管の種類
三極管
周波数・⁠⁠⁠波長
最高110MHz
出力
9kW
利得・増幅率
増幅率21、相互コンダクタンス13mS
電圧
陽極電圧8kV(最大定格)
冷却
強制空冷
主な用途
送信機、工業用の高周波発生装置
特長
陽極損失4.5kW、ヒーター12.6V・35A
記載なし
寸法・⁠⁠⁠質量
公式ページへ
日清紡マイクロデバイス株式会社

クライストロン K261

気象・航空管制レーダーの送信

気象レーダーや航空管制レーダーで送信の電波を増幅するクライストロンで、ピーク出力は100kWです。9000〜10000MHzの中から、指定した周波数に合わせて作ります。強制空冷で、重さは12kgです。

コスト要見積

種類
増幅管(送信管・クライストロン・進行波管)
管の種類
クライストロン
周波数・⁠⁠⁠波長
9000〜10000MHz
出力
ピーク100kW(typ.)
冷却
強制空冷
質量
12kg
主な用途
気象レーダー、航空管制レーダー
特長
パルス率0.004
記載なし
利得・増幅率・電圧・⁠⁠⁠寸法
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光電子増倍管(光検出)1製品

浜松ホトニクス株式会社

光電子増倍管 R928

分光機器・医用機器の微弱光の検出

185〜900nmと紫外から近赤外まで感じる、サイドオン型の光電子増倍管です。ゲインは1.0×10の7乗(Typ.)、上昇時間は2.2nsです。分光機器や医用機器の光検出器として作られています。

コスト要見積

種類
光電子増倍管(光検出)
管の種類
サイドオン型光電子増倍管
周波数・⁠⁠⁠波長
感度波長185〜900nm
利得・増幅率
1.0×10の7乗(Typ.)
電圧
印加電圧1000V(最大定格1250V)
寸法
管径28mm、受光面8×24mm
主な用途
医用、分光機器用の光検出器
特長
上昇時間2.2ns、暗電流3nA(Typ.)
記載なし
出力・冷却・⁠⁠⁠質量
公式ページへ

X線管2製品

キヤノン電子管デバイス株式会社

工業用X線管 I-513

X線非破壊検査装置への組み込み

非破壊検査に使う工業用の固定陽極X線管で、I-513は最大160kV・300Wです。焦点は0.8mm、ターゲットはタングステンです。キヤノン電子管デバイスは、1915年に国内で初めてX線管を開発した会社です。

コスト要見積

種類
X線管
管の種類
固定陽極X線管
出力
最大300W
電圧
最大160kV、最大7mA
寸法
180×59mm(長さ×⁠⁠⁠直径)
主な用途
非破壊検査
特長
焦点0.8mm、ターゲットW、Be窓1.5mm
記載なし
周波数・波長・利得・増幅率・冷却・⁠⁠⁠質量
公式ページへ
浜松ホトニクス株式会社

マイクロフォーカスX線源 L12161-⁠07

X線CT・電子部品の非破壊検査

焦点寸法が5μm(4W時)と小さい、密封型のマイクロフォーカスX線源です。管電圧は40〜150kV、最大出力は75Wで、X線CTや電子部品の非破壊検査に使います。X線管ユニットとコントロールユニットの組み合わせで、高圧ケーブルをつながずに使えます。

コスト要見積

種類
X線管
管の種類
密封型マイクロフォーカスX線管
出力
最大75W
電圧
管電圧40〜150kV
主な用途
非破壊検査、X線CT
特長
焦点寸法5μm(⁠4W時)、X線放射角度43度
記載なし
周波数・波長・利得・増幅率・冷却・寸法・⁠⁠⁠質量
公式ページへ
Q&A

真空管選びで、よくある疑問

購買担当の疑問真空管の価格は、いくら?

このページの9製品は、どれもメーカーが値段を公開していません。管の種類・周波数・出力を伝えて、各社に見積もりを取ります。保守品種と書かれた型は新しい装置には使えないので、型番を決める前に確かめます。

設備担当の疑問業務用の真空管の種類と違いは?

働きで4つに分かれます。マイクロ波を出すマグネトロン、電波を増幅する送信管・クライストロン・進行波管、弱い光を検出する光電子増倍管、X線を出すX線管です。どれも真空の中で電子を飛ばして働く電子管です。

工場長の疑問マグネトロンとは?何に使う?

直流の電力をマイクロ波に変える真空管です。東芝ホクト電子の工業用マグネトロンは2,450〜2,470MHzで、加熱・乾燥装置や半導体製造のプラズマに使います。出力はE5515Aの1.5kWから、E2712の12kWまであります。

工場長の疑問マグネトロンの冷却は空冷と水冷のどちら?

出力の小さい管は両方あり、東芝ホクト電子のE5515Aは空冷で1.0kg、水冷のE5515Wは1.2kgです。12kWのE2712は水冷です。日清紡マイクロデバイスのレーダー用MAF1565Nは、自然空冷か強制空冷です。

設備担当の疑問送信管とは?

放送・通信の送信機や工業用の高周波発生装置で、電力を扱う電子管です。キヤノン電子管デバイスの資料では、直流から数100MHzまで使い、扱う電力は数100kWにおよびます。冷やし方は強制空冷・水冷・蒸発冷却の3つです。

総務の疑問クライストロンと進行波管(TWT)の違いは?

どちらも電子の流れで電波を増幅する管です。進行波管は、らせん(ヘリックス)に沿って進む電波を40〜60dBほど増幅し、NECネットワーク・センサのLD7275は利得50dBです。クライストロンでは、日清紡マイクロデバイスのK261がピーク100kW、キヤノン電子管デバイスは508MHz・1.2MWの連続波管も作っています。

施設管理の疑問光電子増倍管(PMT)⁠と⁠⁠⁠⁠は⁠?

弱い光を電子に変えて増やし、電気の信号として取り出す真空管です。浜松ホトニクスのR928は感度波長185〜900nm、ゲインは1.0×10の7乗(Typ.)⁠で⁠す⁠。陽極と陰極の間に1000Vをかけて使うので、高圧電源と組み合わせます。

購買担当の疑問光電子増倍管のモジュールと単体の違いは?

単体は管だけで、高圧電源と回路を別に用意します。浜松ホトニクスのモジュールは、光電子増倍管と高圧電源、信号処理回路を基本に、用途に合わせてフォトンカウンティング回路やアンプを組み込んでいます。このページは管の単体を載せています。

工場長の疑問X線管の種類と選び方は?

工業用のX線管は、非破壊検査・めっきの厚み計・分析などの用途ごとに型があります。キヤノン電子管デバイスのI-513は最大160kV・300W、浜松ホトニクスのL12161-07は40〜150kV・最大75Wで、焦点は5μmです。細かい部品を拡大して見るなら、焦点の小さいマイクロフォーカスを選びます。

設備担当の疑問ガラスとセラミックのX線管の違いは?

キヤノン電子管デバイスの工業用X線管には、真空の外囲器がガラスのものとセラミックのものがあります。セラミック管は機械的な強度が強く、動かして使うX線発生器を作りやすくなります。

経営者の疑問真空管のメーカーで、シェアが大きいのは?

日清紡マイクロデバイスの公式サイトでは、船舶レーダー用のマグネトロンで世界市場で長年トップシェアと案内しています。キヤノン電子管デバイスは、1915年に国内で初めてX線管を開発した会社です。

総務の疑問オーディオ用の真空管は載っている?

載せていません。このページは、装置に組み込む業務用のマグネトロン・送信管・クライストロン・進行波管・光電子増倍管・X線管だけを比べています。

TYPES

真空管の種類の違い

ボタンを押すと、表がその種類の製品だけになります。

マグネトロン⁠(発振)

直流の電力をマイクロ波に変えて出す管です。連続して出す型は加熱・乾燥やプラズマに、短いパルスで出す型はレーダーに使います。

向いている使い方

  • マイクロ波の加熱・乾燥装置
  • 半導体製造のプラズマ
  • 船舶のレーダー

根拠:マグネトロンは、直流電力をマイクロ波に変換して発生させる真空管デバイス(磁電管)です。(出典1)

この種類の3製品を表で見る

増幅管(送信管・クライストロン・進行波管)

入ってきた電波を大きな電力に増幅する管です。送信管は数100MHzまでの放送・工業用の高周波に、クライストロンと進行波管はGHz帯のレーダー・衛星通信・加速器に使います。

向いている使い方

  • 放送・通信の送信機
  • 工業用の高周波発生装置
  • 気象レーダー・衛星通信

根拠:無線通信、放送などの送信機や工業用の高周波発生装置などに用いられる、電力を扱う電子管です。(出典8)

この種類の3製品を表で見る

光電子増倍管(光検出)

弱い光を電子に変え、管の中の電極で何段にも増やして電気の信号にする管です。分光分析・医用機器・微弱な発光の計測に使います。

向いている使い方

  • 分光光度計などの分析機器
  • 医用機器の光検出
  • 微弱な発光の計数

根拠:φ28mmサイドオン型 マルチアルカリ光電面(有効面8mmx24mm/感度波長185nm~900nm) 医用、分光機器用の光検出器(出典14)

この種類の1製品を表で見る

X線管

電子を金属のターゲットに当ててX線を出す管です。工業用は非破壊検査・厚み計・分析に使い、焦点の大きさと管電圧・出力で選びます。

向いている使い方

  • 電子部品・金属部品の非破壊検査
  • X線CT
  • めっきの厚み計・分析装置

根拠:工業用X線管は、I-と表示され、それぞれの応用分野(非破壊検査、メッキ厚み計等)に応じて各種のものが用意されております。(出典10)

この種類の2製品を表で見る
MAKERS

真空管の主なメーカー5社

真空管の主なメーカーは、次の5社です。社名を押すと、その会社のページ(ほかの製品と所在地)に移ります。

NECネットワーク⁠・センサ株式会社

衛星通信の送信で電波を増幅するC帯の進行波管で、定格出力は400W、利得は50dBです。

東京都

キヤノン電子管デバイス株式会社

放送・通信の送信機や工業用の高周波発生装置で使う三極管で、7T69RBは出力9kWの強制空冷の管です。

栃木県

東芝ホクト電子株式会社

東芝ホクト電子の工業用マグネトロンで、いちばん出力が大きい12kWの管です。

北海道

日清紡マイクロデバイス株式会社

船舶のレーダーに積むX-bandのマグネトロンで、ピーク出力は10kWです。

東京都

浜松ホトニクス株式会社

185〜900nmと紫外から近赤外まで感じる、サイドオン型の光電子増倍管です。

静岡県

この比較表のデータ:CSV・JSON(出典を明記すれば引用できます)

掲載基準と並び順

掲載基準:装置に組み込んで使う業務用の真空管(電子管)で⁠、マイクロ波を出すマグネトロン、電波を増幅する送信管・クライストロン・進行波管、弱い光を検出する光電子増倍管、X線を出すX線管を対象とします。日本の会社が自社で作り、公式サイトで今案内していて、仕様を公式で確かめられた型番を1社2製品まで載せます。オーディオ用・趣味用の真空管、代理店・輸入販売元が売る海外ブランドの真空管、太陽熱温水器の真空集熱管、蛍光表示管(VFD)、ランプ、ガス入りの放射線検出器(比例計数管など)、電子レンジ用のマグネトロン、医療用・歯科用のX線管、販売終了品・保守品種、中古品は除きます。松定プレシジョンのX線管ユニットは全シリーズが販売終了のため載せていません。光電子増倍管につなぐアンプはプリアンプ(preamplifier)の比較で扱い、ここでは管そのものを比べます。並びは種類ごとに会社の五十音順です。

並び順:種類ごとに分け、その中はメーカー名の五十音順です。おすすめ順ではなく、掲載料で順番は変えません。

真空管を作っているメーカーの方へ:掲載・訂正のご依頼(掲載は無料です)

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