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避難所の備蓄と運営を担当する方へ

避難所間仕切りのメーカー10社比較【⁠2026年⁠】

避難所間仕切りは、体育館や公民館などの避難所で、世帯ごとの居場所を周りの視線から区切るための、組み立て式の囲いです。

ANSWER

避難所間仕切りを選ぶときに見る3つ

内閣府の「避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」(令和6年12月改定)は、パーティション⁠を避難所ごとに備蓄して開設時に設置することと、スフィア基準に沿って1人当たり最低3.5㎡⁠の居住スペースとすることを求めています。

  1. 11人3.5㎡⁠で広さを数える国の指針はスフィア基準に沿って1人当たり最低3.5㎡⁠を求めています。2m四方(⁠4㎡⁠)や2.1m四方(約4.4㎡⁠)⁠の1区画は、この数え方では大人1人分です。2人以上の世帯なら、区画を2つつなぐか、大きい型を選ぶ計算になります。表の「1区画の広さ」
  2. 2座って隠れるか、立って隠れるかメーカーの案内では、高さ1.4mは座った状態で間仕切りになり、1.8mは立ち上がれる高さです。体育館の2階の通路から見下ろされるなら、天井まで覆う型が要ります。一方、内閣府のガイドライン⁠は防犯のため見通しを確保するよう求めていて、高さと見通しの両方を考えて決めます。表の「高さ」
  3. 3誰が、何分で出せるか・どこにしまうか避難所を開くのは市町村の職員や住民です。組み立ての人数と時間を数字で公表しているメーカーは一部で、多くは「道具不要」とだけ書いています。収納時の大きさ・重さと、段ボールは使ったら資源ごみ、布やテントはたたんで繰り返し使うという違いも、備蓄の場所と予算を左右します。表の「組み立て」

この比較でわかったこと

  • 価格を公開しているのは10社中4社(12製品中5製品⁠)⁠。ほかは寸法と条件を伝えて見積もりを取ります。
  • 形ごとの製品数は、パネル型(段ボール・樹脂) 5・骨組みとカーテン型 2・ワンタッチ⁠型(屋根なし) 2・テント型(屋根付き) 3です。
  • 防炎の性能・加工を公式資料に書いているのは12製品中4製品、難燃加工は1製品です。段ボールの製品に、防炎の記載は見つかりませんでした。
  • 組み立ての時間を分で公表しているのは2製品(どちらもシンボ)だけで、ほかは「道具不要」「⁠ワンタッチ」などの書き方です。
SCENES

場面で選ぶ

場面を選ぶと、その形の製品だけが表に残ります。

パネル型(段ボール・樹脂)

段ボールや中空の樹脂の板を立ててつなぎ、四方を囲います。

こんな場面に

  • 座ったときの目線を隠せればよい区画
  • 数をそろえる一般の避難所
  • 使った後は処分したい備蓄
この形の5製品を表で見る

骨組みとカーテン型

アルミやスチールのパイプで骨組みを組み、仕切りの布を掛けます。

こんな場面に

  • 体育館に区画を碁盤の目に並べる
  • 世帯の人数に合わせて部屋をつなぐ
この形の2製品を表で見る

ワンタッチ⁠型(屋根なし)

輪のように巻いたスチールのベルトと生地が一体で、袋から出すと四方の囲いに広がります。

こんな場面に

  • 職員や避難者が短い時間で出す
  • 高さ違いをそろえて必要な所に屋根を足す
この形の2製品を表で見る

テント型(屋根付き)

天井まで布で覆う、屋内用の小さなテントです。

こんな場面に

  • 着替え・授乳の個室
  • 要配慮者の個室
  • 上からの視線を遮りたい避難所
この形の3製品を表で見る
LIST

避難所間仕切りの比較表

並び順:形→メーカー名の五十音順。— は公式の資料で確かめられなかった項目です(非対応という意味ではありません⁠)⁠。

防炎は、公式資料に記載がある製品が少ないため、各製品のページに載せています。

価格は公開している製品が少ないため表に入れず、上の「この比較でわかったこと⁠」⁠と各製品のページに載せています。

CSV

避難所間仕切り12製品の比較(⁠2026年10月9日に各社の公式資料で確認)
製品・メーカー1区画の広さ見る点①高さ見る点②組み立て見る点③収納・重さ公式ページ

パネル型(段ボール・樹脂)

5製品
安達紙器工業株式会社DAパネル(段ボール間仕切り)テープ不要で組む高さ1.4mの段ボール口コミを書く区画はW2,000×D2,000mm高さ1,400mm工具・テープ不要(人数・時間は記載なし)梱包でW1,430×D175×H650mm・約17kg公式ページへ詳細・仕様
小松印刷グループ株式会社ダンボールウォール出入口幅90cm・高さ1.2mの段ボール口コミを書く区画はW200×D200cm(床4㎡⁠)高さ120cm道具不要(連結パーツで組む)ケースでW124×H64×D14cm・本体9kg公式ページへ詳細・仕様
株式会社タケナカダンボール暖ダンルーム 間仕切りⅡ両面撥水の段ボール(高さ140cm)口コミを書く—公式資料で確認できず高さ140cm(103cmの型もある)工具不要—公式資料で確認できず公式ページへ詳細・仕様
プチプチ株式会社QS-P 高機能簡易パーティション水とアルコール⁠に強い樹脂のパネル口コミを書く—公式資料で確認できず—公式資料で確認できずテンション構造で展開する平らに折りたたんで保管公式ページへ詳細・仕様
森井紙器工業株式会社避難所用パーテーション高さ100cmと120cmから選ぶ段ボール口コミを書く区画はW200×W200cm高さ100cm・120cm道具不要(時間は人数と慣れによる)梱包で123×101.5×7cm・約10kg(120cm)公式ページへ詳細・仕様

骨組みとカーテン型

2製品
株式会社イーストアイ災害避難所用間仕切り4部屋セット(⁠PT-P4⁠)1セットで4部屋・高さ1.8mの布の囲い口コミを書く全体でW420×D420cm(4部屋分)高さ180cm—公式資料で確認できず箱2つで梱包重量15kg+21kg公式ページへ詳細・仕様
株式会社ナガエナガエ避難所間仕切り高さ2mのアルミの骨組みと防炎の布口コミを書く部屋は約2m×2m(4部屋で約4m×4m)高さ2m部品5種類を少人数で組む(時間の記載なし)箱1つ105×26×29cm・20kg(4部屋分)公式ページへ詳細・仕様カタログ(PDF)

ワンタッチ⁠型(屋根なし)

2製品
株式会社ケンユーベンリー間仕切りⅢ(⁠BMH3-2⁠)半面に屋根を付けられる高さ1.8mの囲い口コミを書く区画はW2,100×D2,100mm(約4.4㎡⁠)高さ1,500〜1,800mmワンタッチ⁠で広げる(少人数・短時間と案内)梱包でW770×H770×D100mm・6.1kg公式ページへ詳細・仕様
株式会社ニードファミリールーム(⁠WT-120・140・180)高さ1.2〜1.8mの3種・屋根を後付け口コミを書く区画はW2,100×D2,100mm高さ1,200・1,400・1,800mmワンタッチ⁠で広げる(フレームと生地が一体)収納ケースW820×D95×H780mm・約9.0kg(⁠WT-180⁠)公式ページへ詳細・仕様

テント型(屋根付き)

3製品
株式会社シンボ避難所テント BOXタイプ(⁠SKPB-2114/2118)広げて1〜2分・天井幕を巻き取れる口コミを書く部屋はW2,100×D2,100mm高さ1,400・1,800mm広げて1〜2分(⁠2名を推奨)収納で直径700×奥行140mm・7.6kg(⁠レギュラー⁠)公式ページへ詳細・仕様
株式会社シンボ避難所テント 屋根付きタイプ(PBシングル/PBハイダブル⁠)1人用もある軽い屋根付きテント口コミを書くハイダブル⁠はW2,100×D2,100mm(シングルは奥行1,100mm)高さ1,600・1,850mmポールを通して5〜7分(⁠2名を推奨)収納で660×140×140mm・約4kg(⁠ハイダブル⁠)公式ページへ詳細・仕様
株式会社ニード災害対策用プライベートルーム(⁠PB-2.1/PB-1.8⁠)天井まで囲う前室つきの個室(2.2m)口コミを書く部屋はW2,100×D2,100mm(⁠PB-1.8⁠は1,800mm角)高さ2,200mm(天井まで囲う)ワンタッチ(フレーム一体構造)梱包でW860×D860×H180mm・約11.5kg(⁠PB-2.1⁠)公式ページへ詳細・仕様

パネル型(段ボール・樹脂)5製品

骨組みとカーテン型2製品

ワンタッチ⁠型(屋根なし)2製品

テント型(屋根付き)3製品

FAQ

避難所間仕切りのよくある質問

避難所の間仕切りは、1家族にどのくらいの広さが要りますか?

内閣府の「避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」(令和6年12月改定)は、スフィア基準に沿って1人当たり最低3.5㎡⁠の居住スペースとなるようにすることを求めています。このページの製品の1区画は約2m四方(⁠4㎡⁠)⁠か2.1m四方(約4.4㎡⁠)⁠が中心で、この数え方では大人1人分です。2人なら7㎡なので、区画を2つつなぐ計算になります。製品安全協会のSG基準は、避難所用間仕切りテントの床を長辺2,700mm以下・短辺2,500mm以下とし、乳幼児も含めて2〜5名ほどが就寝できる大きさを想定しています。メーカーの収容の目安(1部屋2人など)は、3.5㎡⁠で数えた人数より多いことがあります。

避難所の間仕切りに、防炎の性能は要りますか?

内閣府の取組指針は防火対策として、避難所で使う毛布・シーツ等に、状況に応じて燃えにくい素材(不燃性・難燃性のある製品、防炎品など⁠)⁠を使うよう書いています。製品安全協会のSG基準は、幕体を通常型と防炎型に分け、防炎型でも全く燃えないわけではないと取扱説明書に書くよう求めています。このページでは、ナガエが仕切り布を防炎仕様、ニードのプライベートルーム⁠が防炎性能 区分3以上、シンボが防炎加工、ケンユーが難燃加工と公式に書いています。段ボールの製品は、確かめた範囲で防炎の記載はありませんでした。

組み立てには、何人で何分かかりますか?

数字で公表しているのはシンボだけで、BOXタイプは袋から出して広げるまで1〜2分(屋根のファスナー接続にさらに3分ほど⁠)⁠、屋根付きタイプは5〜7分ほどで、どちらも2名で行うよう勧めています。ほかのメーカーは「道具不要」「少人数で」「⁠ワンタッチで」などの書き方で、人数と時間の数値はありませんでした。SG基準は、移動・設営・収納を何名で行うかを取扱説明書に書くよう求めています。内閣府の取組指針は、平時から地域住民も含めて設置の訓練をしておくよう求めていて、訓練で実際の時間を測っておくのが確実です。

段ボールの間仕切りと、布やテントの間仕切りは、どう選びますか?

使い終わったあとと、しまう場所で分かれます。段ボールのパネルは、森井紙器工業のように使用後に段ボール資源として回収・リサイクルできるとする製品があり、避難所を閉じたら処分できます。保管は直射日光・高温多湿・結露を避けた屋内が望ましいとしています。布の囲いやテントはたたんで収める作りで、ケンユーは設営・収納を繰り返して使えるとし、ナガエは部品の追加供給と修理に応じています。背の高さ(段ボールは1〜1.4m、布は1.8m以上が多い)と、防炎の記載の有無も違います。

自治体は、どのくらいの数を備えていますか?

例として、文京区は令和2年度に避難所用パーテーション(幅2,100×奥行2,100×高さ1,400mm)1,720張と福祉避難所用515張を買い入れ、避難所34か所などに配りました。港区は令和6年度に、福祉避難所24施設(受入可能1,609人⁠)⁠のために間仕切りテント493張を1張35,000円(消費税は別⁠)⁠で購入しています。内閣府の取組指針は、行き渡らない場合は高齢者・障害者・女性などの優先する人に先に提供し、足りない分は民間事業者との協定などで速やかに調達するよう求めています。

SGマークの付いた間仕切りとは、何ですか?

一般財団法人製品安全協会が定めた「避難所用間仕切りテントのSG基準」(CPSA 0148⁠)⁠に合格した製品です。基準は、支柱をワイヤー型とポール型、幕体を密閉型・天面あり床面なし型・床面あり天面なし型・側面のみ型に分け、工具を使わずに組立・収納できること、表札と郵便受けに当たるものがあること、繰り返し組み立てられる強度などを定めています。制定の経緯として、入札で価格が優先され、強度がない・生地が透けるなどの品質問題が起きていたことが挙げられています。このページの製品の公式ページで、SGマークの取得を書いているものは確かめられませんでした。

非常用トイレや防災倉庫とは、どう組み合わせて備えますか?

内閣府の取組指針は、携帯トイレ・簡易トイレ・パーティション・簡易ベッド・毛布などを、災害が起きたら直ちに出せるよう避難所や物資拠点に確保するよう求めています。間仕切りは数が多くかさばるので、収納時の寸法から置き場所を先に決めます。トイレの備蓄は非常用トイレ⁠、屋外に置く備蓄の倉庫は防災倉庫⁠のページで比べています。詳しくは避難所間仕切りの解説⁠にまとめています。

この比較表のデータ:CSV・JSON(出典を明記すれば引用できます)

掲載基準と並び順

掲載基準:避難所の屋内で世帯ごとの空間を区切る間仕切り(段ボール・樹脂のパネル、骨組みとカーテン、ワンタッチ式の布の囲い、屋根付きの間仕切りテント)で、自社で製造しているか、自社の製品として販売していることが公式サイトで確かめられ、現在案内されているもの。販売終了品、公式の製品ページが見つからない製品、製造者を公式で確かめられない通販品、NPOが協定で提供する間仕切り、ペット用・トイレ用・更衣用の小さなテントと、段ボール製のベッドに付いた目隠しは除いています。

並び順:形ごとに分け、その中はメーカー名の五十音順です。おすすめ順ではなく、掲載料で順番は変えません。

避難所間仕切りを作っているメーカーの方へ:掲載・訂正のご依頼(掲載は無料です)