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GUIDE / THICKENER

増粘剤とは?塗料・接着剤・化粧品・食品に使う増粘剤の種類(ウレタン・アクリル・セルロース・アマイド)と、固形分・粘度・添加量・荷姿の選び方

液に少し加えて粘りとタレにくさを付ける増粘剤の4つの種類、水系と溶剤系の使い分け、HECとCMCの違い、粘度の数値の見方、添加量と荷姿を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

増粘剤は、塗料・接着剤・化粧品・食品などに少し加えて、粘りとタレにくさを付ける添加剤です。粘弾性調整剤とも呼びます。主成分で、ウレタン・ノニオン系、アクリル系、セルロース系、溶剤系アマイドの4つに分かれます。選ぶときは「水系か溶剤系か」「欲しい粘りの型」「粉末か液状か」の3つを先に決めます。

増粘剤とは

増粘剤は、液に少しの量を加えて粘りを付け、塗料のタレや顔料の沈降を防ぐ添加剤です。塗料・インキ・接着剤・ラテックスのほか、化粧品・食品・セメント系の建材にも使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作る増粘剤を、品番の単位で載せています。輸入販売元・総代理店が売る品と、キサンタンガムなどガム類だけの品は載せていません。

4つの種類

  • ウレタン・ノニオン系は、樹脂の粒と結び付いて穏やかに粘りを出します。例はサンノプコのSNシックナー621Nと、ADEKAのアデカノールUH-420です
  • アクリル系は、長い鎖の絡み合いで粘りを出し、チクソ性が強めです。例はSNシックナー640、共栄社化学のチクゾールK-1000、東亞合成のB-300K、住友精化のAQUPEC HV-805EGです
  • セルロース系は、セルロースを水に溶けるようにした粉末です。例は住友精化のHEC AW-15F、第一工業製薬のセロゲンBSH-12、ダイセルミライズのHECダイセルSP900、信越化学工業のメトローズ90SH-4000、日本製紙のサンローズF350HCです
  • 溶剤系アマイドは、溶剤の中でふくらんでタレと沈降を防ぎます。例は共栄社化学のフローノンRCM-220と、楠本化成のディスパロン6900-20Xです

水系と溶剤系の使い分け

  • 溶剤系の塗料には、脂肪酸アマイドのペーストを使います。フローノンRCM-220は弱溶剤塗料向けです
  • 水系の塗料・ラテックスには、ウレタン・ノニオン系、アクリル系、セルロース系を使います
  • アルカリ増粘型のアクリル系は、系に入れてからアルカリで中和すると粘りが出ます

HECとCMCの違い

  • HECは非イオン性で、広いpH域で粘度が安定します
  • CMCは陰イオン性で、増粘のほか吸水・保水にも効きます
  • HPMCのメトローズは非イオン性で、セメントモルタルや漆喰に使う品種があります

粘度の数値の見方

  • HEC AW-15Fの粘度は、2%水溶液で8,000〜15,000mPa·sです
  • セロゲンBSH-12の粘度は、1%水溶液で6,000〜8,000mPa·sです
  • AQUPEC HV-805EGの粘度は、0.2%で15,000〜30,000mPa·sです
  • 濃度・温度・測り方が品番ごとに違うので、数字の大小だけで強さを決めません

添加量と荷姿

  • チクゾールK-1000とフローノンRCM-220の添加量は、どちらも1.0〜3.0%です
  • ディスパロン6900-20Xの標準添加量は、増粘・タレ止めで1.0〜5.0%です
  • SNシックナー621Nは、18kg缶と190kgドラムがあります
  • セロゲンBSH-12は、20kg袋で届きます

使うときの注意

  • 粉末は少しずつ溶かします。一度に入れるとままこになりやすくなります
  • アマイド系は、加熱しすぎや分散のかけすぎで効き目が落ちます
  • 載せた品番に公開価格はありません。品番・荷姿・年間の使用量を伝えて見積もりを取ります
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