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GUIDE / SOLDERING-FLUX

はんだ付け用フラックスとは?電子基板で使うフラックスの種類(ハライド入り・ハロゲンフリー・高粘度)と⁠、分類・固形分・洗浄・価格の選び方

電子基板のはんだ付けで酸化膜を取り、はんだのぬれをよくするフラックス(ポストフラックス・液状フラックス)⁠の⁠働⁠き⁠、3つの種類、ROL0・ROL1などの分類、ハロゲンフリーの基準、固形分と残さ、洗浄の要否、消防法の扱い、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

はんだ付け用フラックスは、金属の表面の酸化膜を取り、はんだのぬれをよくする薬剤です。フロー用の液状のものはポストフラックスとも呼びます。活性剤(ハライド)の入り方と形で、ハライド入りの液状・ハロゲンフリーの液状・高粘度の3つに分かれます。選ぶときは「ハロゲンフリーの指定があるか」「残さをどこまで減らしたいか」「フローか手はんだか手直しか」の3つを先に決めます。

はんだ付け用フラックスとは

フラックスは、はんだ付けする金属の表面の酸化膜を取り、加熱中に母材やはんだが酸化し直すのを防ぐ薬剤です。弘輝の解説では、酸化膜の取り方が足りないと、ぬれない(不濡れ)・⁠は⁠じ⁠く(ハジキ)⁠と⁠い⁠っ⁠た不良が起きます。

千住金属工業の製品ページでは、フロー用の液状フラックスは、ロジンや活性成分を溶剤で溶かして液状にしたものです。スプレー・浸漬・はけ塗り・発泡で基板に塗ります。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社の品番で売るフラックスを、品番の単位で載せています。はんだ合金の入ったソルダーペーストとやに入りはんだ、ろう付け用・溶接用のフラックス、フラックス洗浄剤は載せていません。

3つの種類

  • ハライド入り(液状)は⁠、活性剤のハライドを少し入れて酸化膜を取る力を強めた型です。例は千住金属工業の ESR-1100M、タムラ製作所の EC-19S-8、弘輝の JS-E-15L、日本スペリア社の NS-F850、ホーザンの H-722-500、サンハヤトの HK-L1500 ⁠⁠です
  • ハロゲンフリー(液状)は⁠、ハロゲンを入れずに作った型です。例は千住金属工業の ES-Z-15、弘輝の JS-EU-31、日本スペリア社の NS-F901、ホーザンの H-728 ⁠⁠です
  • 高粘度(ジェル・ペースト状)は⁠、流れにくく、表面実装部品の手直しに使う型です。例はサンハヤトの SMD-F25 ⁠⁠です

ROL0・ROL1などの分類

  • IPCの J-STD-004B による分類で、各社が品番ごとに書いています
  • 最後が0の型はハライドを入れない型です。弘輝の JS-EU-31 は ORL0 で、ハライド含有量は0%です
  • 日本スペリア社の NS-F901 は ROM0 で、ハライド含有量は0.00mass%⁠⁠⁠です
  • 弘輝の JS-E-15L は ROL1 で、ハライド含有量は0.063%です

ハロゲンフリーの基準

  • 弘輝の解説では、JEITAのハロゲンフリーは、F・Cl・Br・I がそれぞれ1000ppm以下です
  • IPCの低ハロゲンは、Cl と Br の合計が1000ppm未満です
  • 定義はメーカーで少しずつ違うので、取引先がどの規格を求めているかを先に確かめます

固形分と残さ

  • 固形分の少ない型は、残さが少なく仕上がりがきれいです
  • 弘輝の JS-EU-31 は、固形分2.7%の有機酸系です
  • タムラ製作所の EC-19S-8 は15%、日本スペリア社の NS-F850 は16.0mass%、サンハヤトの HK-L1500 は15.4%です

洗浄はいるか

  • 弘輝の解説では、無洗浄タイプでも、絶縁信頼性と腐食防止は基本的に確保されています
  • 検査ピンの当たり・外観検査・コーティング剤を使うときは、残さの洗浄を考えます
  • 千住金属工業の 405F のように腐食性の高い型は、洗ったあとよくすすぎ、乾かします

消防法と値段

  • アルコールなどの溶剤を使うものは危険物です。サンハヤトの HK-L1500 は第4類第1石油類で、引火点は11.7℃です
  • タムラ製作所の VOF-21S-1 は、VOCを大きく減らした非危険物のフラックスです
  • 値段を出しているのはホーザンとサンハヤトです。ホーザンの H-722-500(500mL)は2,068円(税込)、サンハヤトの HK-L1500(14kg缶)は86,900円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかの会社は値段を出していないので、見積もりを取ります
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