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GUIDE / SILICA

シリカとは?樹脂・塗料用粉末の種類と粒径・純度・荷姿の選び方

工業用シリカ粉末の湿式・気相・合成球状・溶融球状の違いを整理。一次粒子径とd50・BET径、親水性と疎水性、含水品と無水品、純度・不純物・荷姿の確認点をメーカー公式資料からまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

シリカは二酸化ケイ素を主成分とする原料です。樹脂や塗料に混ぜ、粘り・艶・充填性を調整します。増粘・たれ止め、艶消し、電子材料の充填のどれに使うかを先に決め、粒子の構造と測定法、純度・不純物、荷姿をグレード単位でそろえます。

シリカとは

工業用シリカ粉末(シリカパウダー)は⁠、樹脂充填、塗料・接着剤の増粘や艶消しに使う粉末原料です。同じシリカでも、含水二酸化ケイ素、無水の気相品、多孔質品、無孔質の球状品では組成や粒子構造が違います。

シリカのメーカー比較では、自社で製造する日本法人の製品をグレード単位で並べています。包装用の乾燥剤はシリカゲルの比較⁠で扱い、分散液、結晶石英粉、シリコン・シリコーン、食品・医薬品・サプリは含めません。

製法と粒子構造の違い

  • 湿式シリカは、沈降法・ゲル法で作る粉末です。水澤化学工業のミズカシルP-526は緩い凝集構造の沈降法品、P-73は緻密な構造のゲル法品です
  • 気相シリカは、高温の気相反応で作る微粒子が凝集した粉末です。レオロシールやAEROSILは、樹脂や塗料の増粘・チキソトロピー性の調整に使います
  • 合成球状シリカは、独立した球状粒子で比べる区分です。アドマファインはVMC法の無孔質品、サンスフェアは多孔質品を含む球状粉末で、製法も細孔も同一ではありません
  • 溶融球状シリカでは、デンカの超微粒子タイプを掲載しています。各種樹脂や液状封止材への充填、流動性の調整に使います

出典:東ソー・シリカの解説、水澤化学工業、アドマテックスの製造方法⁠。

粒径は測定法をそろえる

  • トクヤマのレオロシールQS-102では、平均一次粒子径が12nmです。分散した後の凝集粒子径を表す値ではありません
  • 富士シリシア化学のSYLYSIA 310Pでは、レーザー法による平均粒子径が2.7μmです
  • デンカのSFP-20Mでは、粒度分布のd50が0.4μmです。UFP-30ではBET径が99nmで、測り方が異なります
  • アドマファインSO-E2では、レーザー解析式による粒径が0.4〜0.6μmです。メーカーは微量の微細・粗大粒子を含むと記載しており、粒径だけで粗粒の上限を決めないようにします

出典:トクヤマ、富士シリシア化学、デンカの物性表、アドマテックス⁠。

シリカの効果:艶消しと増粘で選ぶ

  • 艶消しでは、粒径・吸油量・塗膜の厚さを合わせます。SYLYSIA 350の平均粒子径は3.9μm、吸油量は320mL/100gです
  • サンスフェアH-33の粒子径は3μm、吸油量は400mL/100gで、薄膜塗料の艶消し事例があります。同社の比表面積欄は公開ページに単位がないため、比較表には転記していません
  • 増粘では、樹脂の極性と分散条件に合わせて親水性・疎水性を選びます。AEROSIL 200は親水性、R 972は疎水性の別グレードです

出典:富士シリシア化学、AGCエスアイテック、トクヤマ、日本アエロジルの製品カタログ⁠。

純度・不純物・荷姿を確認する

  • 電子材料では、純度と低α線の区分を分けます。アドマファインSO-C2のSiO₂純度は99.8%超、SO-E2は99.9%超で、SO-E2のUは0.3ppb未満です。いずれも代表値で、受入検査の保証規格とは区別します
  • デンカの物性表にあるNa・Cl・Feはイオン含有量です。全元素の含有量と混同せず、必要な分析法を伝えて規格書を取り寄せます
  • レオロシールQS-10の紙袋は5kg・10kg、SYLYSIA 310Pの入目は8kg、サンスフェアNP-100の入目は25kgです。公開価格は確認できないため、グレード・必要量・納入条件をそろえて見積もりを取ります

保管と投入

日本アエロジルは、乾燥した密閉容器で保管し、揮発性物質から離すよう案内しています。投入・計量では粉じんを抑え、換気と防じん対策を行います。表面処理品の注意事項は、グレード別のSDSで確認します。

出典:日本アエロジルの保管案内、取り扱い案内。資料の確認日は2026年10月28日です。

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