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GUIDE / SHOUHOUZAI

消泡剤とは?工業用の種類(シリコーン系・鉱物油系・ポリマー系)と⁠、用途・添加量・保管の選び方

排水処理・塗料・インキ・食品・紙の工程で泡を消す工業用の消泡剤(デフォーマー)の働き、シリコーン系・鉱物油や油脂の系・ポリマーやポリエーテルの系の違い、食品用の決まり、添加量と保管の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

消泡剤は、液体にできる泡を、少しの量で消す薬剤です。デフォーマー・抑泡剤とも呼びます。成分で、シリコーン系・鉱物油や油脂の系・ポリマーやポリエーテルの系に分かれます。選ぶときは「どの工程の泡か(排水・食品・塗料・紙)」「シリコーンを入れてよいか」「水系か溶剤系か」の3つを先に決めます。

消泡剤とは

消泡剤は、排水処理槽、発酵タンク、塗料やインキ、紙の製造などの工程で、泡があふれたり、塗膜に欠陥を作ったりするのを防ぐために加える薬剤です。サンノプコの解説では、消泡剤は発泡液より表面張力の低い物質が主成分で、その低い表面張力で泡の膜を突き破って壊します。

働きは3つに分かれます。

  • 破泡は、立った泡にあとから加えて、すぐ消す働きです
  • 抑泡は、前もって液に入れておき、泡立ちを抑える働きです
  • 脱泡は、液の中の細かい泡をまとめて大きくし、早く浮かせて抜く働きです

比較ページには、自社で作る会社か、日本法人が自社グループの製品として売る会社の消泡剤を、品番の単位で載せています。商社・代理店が売る他社製品、家庭用だけの品、泡を機械で消す消泡装置は載せていません。

3つの種類

  • シリコーン系は、表面張力がとても低いので少しの量でよく効き、熱や薬品にも強い種類です。信越化学工業の解説では、ほとんどの場合1〜200ppmの添加で足ります。例は信越化学工業のKM-73やKM-72F、共栄社化学のアクアレン 8021N、BYKのBYK-024です
  • 鉱物油・油脂系は、鉱物油や植物油に金属石鹸などの消泡成分を混ぜた種類で、表面の泡をすぐ消します。日新化学研究所の解説では熱に強く値段も安いぶん、効きは長続きしにくく、油が浮きます。例はBYK-035、サンノプコのSN デフォーマー 1230V、日新化学研究所のビスフォーム K-301です
  • ポリマー・ポリエーテル系は、アクリルやビニルエーテルの重合物、ポリエーテルなど、シリコーンを使わない種類です。溶剤系塗料の脱泡や焼付のときのワキ防止に使います。例は共栄社化学のフローレン AC-300、楠本化成のディスパロン OX-880、サンノプコのSN デフォーマー 395です

日新化学研究所の解説では、一般にオイルタイプは破泡性、活性剤タイプは抑泡性、エマルションタイプは脱気性に優れています。1つの種類で消えないときは、ほかの種類を一緒に使うこともあります。

用途ごとの選び方

  • 排水処理なら、信越化学工業のKM-73のような排水・一般工業用のエマルジョン型を水で薄めて使います。添加の設備を置きたくないなら、日新化学研究所のビスフォーム BVのような吊り下げて使う固形の消泡剤もあります
  • 食品や発酵の工程なら、食品添加物として認められた品番を選びます。信越化学工業の解説では、食品添加物の消泡剤として食品衛生法の規格基準に適合するのは食品用のシリコーン消泡剤だけです。KM-72Fは保存料を使っていない品番です
  • 塗料やインキでは、泡を消せるかと、ハジキを出さないかの両方を見ます。シリコーンを避けたい水系の建築塗料にはSN デフォーマー 395、溶剤系の塗料にはフローレン AC-300やディスパロン OX-880を使います
  • 紙の抄紙工程では、サンノプコの解説によると、脱泡性に優れる高級アルコール系と、抑泡性に優れるポリエーテル系が主に使われます

添加量と使い方

  • フローレン AC-300の添加量は、0.5〜1.5%です
  • ディスパロン OX-880の添加量は、0.2〜1.0%です
  • BYK-035の添加量は、0.1〜0.5%で、例外として最大0.8%まで使えます
  • SN デフォーマー 395は、水で薄めずに原液で、塗料に対して0.3〜1.0質量%を加えます
  • BYKは、いちばん良い量は実際に試して決めるよう案内しています

気をつけること

  • 活性剤タイプは、液の温度が消泡剤の曇点より低いと、逆に泡立ちを助長することがあります
  • エマルション型は、長く置くと増粘したり分離したりして効きが落ちるので、直射日光の当たらない屋内にしまいます
  • BYK-035は温度に敏感なので、50℃以下で保管します。分離や濁りが出たら、使う前によくかき混ぜます
  • 油の多いオイルタイプは、排水に使うと油が浮き、河川で問題になることがあります

値段

  • 値段を公式に出しているのは、日新化学研究所のビスフォーム BVです。100g×9個に吊り下げネットが付いて、14,850円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかのメーカーは値段を出していないので、量と用途を伝えて見積もりを取ります
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