口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / RIKEIZAI

離型剤とは?樹脂やゴム、ダイカストの成形で使う、シリコーン系、フッ素系、非シリコーン系の違いと、耐熱・二次加工・塗り方の選び方

成形品を型から外しやすくする離型剤の3つの種類、シリコーン系とフッ素系の膜の厚さの違い、塗装や接着をする成形品の選び方、ダイカストや高温の金型に使える品、塗り方と金型の洗い方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

離型剤は、成形のとき、型と材料がくっつかないようにして、成形品を型から外しやすくする薬剤です。主成分で、シリコーン系・フッ素系・非シリコーン系(油脂・窒化ほう素など)に分かれます。選ぶときは「後で塗装や接着をするか」「金型が何℃になるか」「エアゾール⁠で吹くか、液を薄めてラインで塗るか」の3つを先に決めます。

離型剤とは

離型剤は、樹脂・ゴム・ウレタン・ダイカストなどの成形で、金型に塗って成形品を外しやすくする薬剤です。金型と材料のあいだに薄い膜を作り、くっつくのを防ぎます。型に塗るものを外部離型剤、材料に混ぜるものを内部離型剤と呼びます。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社ブランドで売る外部離型剤を、品番の単位で載せています。汎用のシリコーンスプレー、内部離型剤、離型フィルム、家庭用だけの品は載せていません。

3つの種類

  • シリコーン系は、シリコーンオイルが主成分です。細かい凹凸までよく広がり、ゴム・樹脂・ダイカストまで幅広く使えます。例は信越化学工業のシルキヤスト-Uと、ダイキン工業のダイフリー GW-4010 ⁠⁠です
  • フッ素系は、フッ素化合物の薄い膜で離型します。成形品に移りにくく、精密な形に向きます。例はダイキン工業のダイフリー GA-9700、イチネンケミカルズのフッ素系タイプR、フロロテクノロジーのフロロサーフ FG-5093、中京化成工業のペリコート RF-1 ⁠⁠です
  • 非シリコーン系は、シリコーンを使わない型です。植物油脂のイチネンケミカルズの植物油脂系、窒化ほう素のファインケミカルジャパンの FC-161 とオーデックのホワイティルブ・N、ダイカスト用の青木科学研究所の WFR-0 ⁠⁠です

膜の厚さの違い

  • ダイキン工業の資料では、ワックスの膜は30〜50μm、シリコーンは1〜20μm、ダイフリーは0.1〜1.0μmです
  • フロロテクノロジーのフロロサーフ FG-5093 は、離型膜の厚さが10〜20nmです
  • 膜が薄いほど、型どおりの形が出て、成形品に移る量も減ります

塗装・接着をする成形品

  • シリコーン系は成形品に移った成分が、塗装や接着をじゃますることがあります
  • イチネンケミカルズの植物油脂系は、離型後の塗装・接着・印刷にほとんど影響しません
  • 信越化学工業のシルキヤスト-Uは、ペインタブル性に優れ、離型後に塗装やメッキができます
  • 青木科学研究所の WFR-0 はノンシリコーンで、塗装や電磁シールドを気にするダイカスト品に向きます

高温の金型とダイカスト

  • ファインケミカルジャパンの FC-161 は、800℃に耐える窒化ほう素のスプレーです
  • オーデックのホワイティルブ・Nは、耐熱上限が酸化雰囲気中で900℃です
  • 青木科学研究所の WFR-0 は、推奨金型温度が130〜320℃のダイカスト用です
  • ダイキン工業のダイフリー GA-9700 は、推奨温度が室温〜200℃です

塗り方と手入れ

  • ネオスの資料では、金型への塗布量は50〜100g/m²、塗る器具と金型の距離は30cmです
  • ダイキン工業のエアゾールは、金型から20〜30cm離して薄く吹きます
  • 塗りすぎると、成形品の表面が荒れ、金型に離型剤が積もります
  • 水で薄める型は、亜鉛・真鍮・鉄の設備で固まることがあるので、タンクや配管はステンレスかプラスチックにします
  • 種類を替えるときは、前の離型剤を金型から落としてから塗ります。ダイキン工業の資料では、完全に落とすなら約10%のアルカリ水溶液を60〜80℃にして漬けます

値段

  • 値段を公式に出しているのはオーデックで、ホワイティルブ・Nの420mL 1本のお試し価格が4,026円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかの製品は値段を出していないので、量と使い方を伝えて見積もりを取ります
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉