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GUIDE / PARAFFIN-WAX

パラフィンワックスとは?工業用・試薬・病理の包埋用の種類と融点・形状・価格の選び方

ろうそく・加工紙・接着剤の原料や、試験研究、病理標本の包埋に使うパラフィンワックスの種類、融点と針入度の見方、板・粒・顆粒の使い分け、マイクロクリスタリンワックスとの違いを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月7日更新

この記事の答え

パラフィンワックスは、原油から分離精製した、常温で固形の石油ワックスです。使い道で、工業用・試薬・病理の包埋用に分かれます。選ぶときは「何に使うか」「融点は何度か」「どの形で買うか」の3つを先に決めます。

パラフィンワックスとは

パラフィンワックスは、原油の減圧蒸留留出油から分離精製した、常温で固形の白いワックスです。炭素数分布は約20〜40、分子量は約300〜550で、直鎖状のノルマルパラフィンが主成分です。

JIS K 2235は、融点で120パラフィンから155パラフィンまで8種類を定めています。混合物なので、純物質のようなはっきりした融点はありません。

比較ページは、常温で固形のパラフィンワックスを扱います。流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、塩化パラフィンは載せていません。

種類の違い

  • 工業用は、ろうそく・加工紙・ゴムの老化防止剤・ホットメルト接着剤の原料に使います。融点のほか、油分・針入度・色まで数字が出ます。
  • 試薬は、試験研究で融点を指定して買います。和光は融点違いを細かく揃え、500gで手配できます。
  • 病理の包埋用は、組織片を固めて薄く切るために使います。ポリマー入りと純パラフィンがあり、ペレットや粒で手配します。

融点と硬さの見方

融点は使う工程の温度に合わせます。融点が高いほど、溶かしたときの粘度も高くなります。

硬さは針入度で見ます。数字が小さいほど硬く、温度で大きく変わるので、測った温度をそろえて比べます。

  • 日本精蝋のParaffin Wax-135は、融点59℃、25℃の針入度11です。
  • 日本精蝋のHNP-10は、融点75℃、25℃の針入度5です。炭素数分布が狭く、硬い品です。

形の選び方

  • 板は基本の形で、1枚は約4.7kg、大きさは約480×300×40mmです。
  • 粒は径5〜15mm、厚さ2〜5mmです。量りやすく、速く溶けます。
  • 顆粒は径約0.9mmです。ほかの粉や顆粒と混ぜて練り込むときに使います。

病理の包埋用の選び方

  • パラベットは、ポリマーを少量含みます。融点は56〜58℃で、ひび割れのないブロックを作れます。
  • パラベット60 ナチュラルは、ポリマーを含みません。融点は58〜60℃です。
  • パラフィンワックスⅡ60は、ポリマーやDMSOを含まない純パラフィンです。融点は57〜60℃で、1種類で使えます。

価格の見方

公開価格を確かめられたのは試薬と包埋用です。工業用は見積もりで確かめます。容量が500gと2kg×4のように違うので、税区分と重さをそろえて比べます。

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