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GUIDE / ISOVALERIC-ACID

イソ吉草酸とは?化学式・分子量・融点と、特級・一級・標準液の違いと選び方

着香料や有機合成の原料に使うイソ吉草酸の性質と用途、和光特級・鹿特級と純正一級・ナカライ規格一級の違い、標準液の使い方、容量と値段を、メーカー公式の資料からまとめました。

2026年11月7日更新

この記事の答え

イソ吉草酸は、3-メチル酪酸とも呼ぶ炭素5個の脂肪酸です。業務用の試薬は、特級、一級、等級なし、標準液に分かれます。選ぶときは「等級」「純度の測り方」「容量」の3つを先に決めます。

イソ吉草酸の化学式と性質

イソ吉草酸の示性式は(CH3)2CHCH2COOHで、分子量は102.13、CAS RNは503-74-2です。C5飽和脂肪酸の一つで、別名は3-メチル酪酸やイソペンタン酸です。

ナカライテスクの製品ページでは、融点は-29℃、沸点は176℃、引火点は79℃です。富士フイルム和光純薬は、変質したチーズ様の不快臭があると書いています。

比較ページには、日本の会社が自社製品として出すイソ吉草酸を、品番・等級・容量の単位で載せています。イソ吉草酸のエステルやイソ酪酸は載せていません。

何に使うか

  • 富士フイルム和光純薬は、用途を着香料原料と有機合成原料と出しています
  • 悪臭物質の試験では、標準液を濃度の基準に使います
  • 業務で買う試薬は、合成の原料や、試験・研究に使います

4つの区分

  • 特級は、メーカーが特級の等級を付けた試薬です。関東化学の鹿特級は純度>98.0%、富士フイルム和光純薬の和光特級は98.0%以上です
  • 一級は、メーカーが一級の等級を付けた試薬です。純正化学の純正一級とナカライテスクのナカライ規格一級は、どちらも98.0%以上です
  • 等級なしは、仕様書の項目で品質を決めた試薬です。サーモフィッシャーの156690100は、GC 98.5%以上です
  • 標準液は、濃度を決めて水に溶かした液です。富士フイルム和光純薬の093-03431は、1μg/μLの水溶液です

選び方

  1. 試験の手順が等級を決めているかを確かめます。決めているなら、その等級から選びます
  2. 純度の測り方を見ます。どの試薬もGCですが、数字の書き方は「>98.0%」「98.0%以上」「98.5%以上」と違います
  3. 容量を決めます。少量で試すなら25mL、合成にまとまった量を使うなら500mLです
  4. 悪臭物質の試験に使うなら、標準液の093-03431を選びます

値段

  • 関東化学の鹿特級は、25mLが2,300円、500mLが7,000円で、どちらも税抜です
  • ナカライテスクのナカライ規格一級は、25mLが4,000円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 富士フイルム和光純薬の和光特級は、25mLが4,300円(希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 純正化学の純正一級は、25mLが9,000円、500mLが21,800円です
  • サーモフィッシャーの品は、価格を出さず見積もりです

税の書き方がそろわないので、比較ページでは安い・高いを付けていません。

扱うときの注意

  • 消防法では、危険物第4類第三石油類(非水溶性液体)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 関東化学の品は、GHSの注意喚起語が「危険」⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 不快臭があるので、開けるのは換気のよい場所にします
  • 試験研究用の品を、医薬品や食品に使いません

悪臭防止法との関係

イソ吉草酸は、悪臭防止法の特定悪臭物質の一つです。特定悪臭物質は22物質が指定されています。

神奈川県の資料では、敷地境界線の基準(臭気強度2.5相当)が0.001ppmで、においはむれたくつ下のようなにおいです。静岡県の資料では、臭気強度に応じた濃度の範囲が0.001・0.004・0.01です。基準は地域で違うので、工場のある市町の担当課に確かめます。

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