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GUIDE / GOKIN-KOU

合金鋼とは?SCM・SCr・SNCM、ボロン鋼、軸受鋼SUJ2の種類と違い・寸法・価格の選び方

自動車・建設機械・産業機械の歯車・軸・ボルトに使う合金鋼の3つの種類(機械構造用合金鋼・ボロン鋼・軸受鋼⁠)⁠、JIS規格、H鋼とは何か、丸棒と線材の寸法、S45Cとの違い、価格の決まり方を、メーカーの公式資料でまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

合金鋼は、鋼にクロム・モリブデン・ニッケルなどを加えて、強さや粘り強さ、焼入性を高めた鋼です。歯車・軸・ボルトに使う鋼は、JIS G 4053の機械構造用合金鋼(SCr・SCM・SNCMなど)、ボロンを加えたボロン鋼、ベアリングに使う軸受鋼(SUJ2など)の3つに分けられます。焼入れ・焼戻しや浸炭をしてから部品にします。値段はどのメーカーも公開していないので、鋼種・形状・寸法・数量を決めて見積もりを取ります。

合金鋼とは

山陽特殊製鋼は機械構造用鋼を、ニッケル、クロム、モリブデン、炭素などを含み、強度や靱性、耐疲労性、焼入性を高めた特殊鋼と説明しています。自動車や建設機械、産業機械の重要な部品の素材に使います。

比較ページには、日本の会社が自社やグループの工場で作る合金鋼の鋼材を、鋼種の単位で載せています。機械構造用炭素鋼(S45Cなど)、ばね鋼・工具鋼、商社や鋼材店が売る品、加工済みの部品は載せていません。

3つの種類

  • 機械構造用合金鋼は、JIS G 4053のマンガン鋼(SMn)、クロム鋼(SCr)、クロムモリブデン鋼(SCM)、ニッケルクロムモリブデン鋼(SNCM)などです。愛知製鋼、合同製鐵、JFEスチール、神戸製鋼所、大同特殊鋼、日本製鉄、三菱製鋼の7社を載せています
  • ボロン鋼は、少しのボロンで焼入性を上げた省合金の鋼です。愛知製鋼、JFEスチール、神戸製鋼所の3社を載せています
  • 軸受鋼は、ベアリングに使う高炭素クロム軸受鋼(JIS G 4805)で⁠す⁠。山陽特殊製鋼、大同特殊鋼、三菱製鋼の3社を載せています

強靭鋼・肌焼鋼とH鋼

  • 強靭鋼は、焼入れ・焼戻しで粘り強さを出す鋼です
  • 肌焼鋼は、浸炭で表面を硬くして、すり減りと衝撃に強くする鋼です
  • H鋼は、焼入性を保証した構造用鋼で、規格はJIS G 4052です。大同特殊鋼、合同製鐵、JFEスチール、三菱製鋼がSCM415HなどのH鋼を作っています

S45Cとの違い

  • 機械構造用炭素鋼のS45Cは、炭素の量と熱処理で硬さを調整する鋼です
  • 合金鋼は、合金元素を加えて、強度や靱性、疲労強度、焼入性を高めています
  • 愛知製鋼の10B33Mは、S45C・S48Cを使う高周波焼入部品に使うボロン鋼です

ボロン鋼

  • 愛知製鋼のSMnB440は、SCM440と同等の高周波焼入性、機械的性質、疲労強度を持つ鋼種です
  • SMnBシリーズは、SCM440などの合金鋼を使う部品の材料コストを下げるのに使います
  • 神戸製鋼所の硬打ち用鋼は8T・10Tボルト用で、冷間鍛造の前の焼なましを省けます
  • JFEスチールのボロン鋼は、10B21〜10B38、15B23〜15B41などの鋼種で、高力ボルト・ナットやロードチェーンに使います

軸受鋼SUJ2

  • 三菱製鋼の資料では、SUJ2のCは0.95〜1.10%、Crは1.30〜1.60%です
  • 焼入性はSUJ2<SUJ4<SUJ3<SUJ5の順に高く、ベアリングの寸法や肉厚で使い分けます
  • 山陽特殊製鋼は、直径25mm以下のボールやローラーには、ほとんどSUJ2を使うとしています
  • 山陽特殊製鋼は、棒鋼・線材に加えて鋼管でも軸受鋼を作っています

寸法

  • 愛知製鋼の丸鋼は、直径10.0〜230.0mmです。平鋼は幅40.0〜90.0mm、厚さ5.0〜12.0mmです
  • 大同特殊鋼の棒鋼は直径19〜310mm、線材は直径5.5〜48mmです
  • 三菱製鋼の丸棒は直径19〜350mm、角鋼は80〜350mm角です
  • 合同製鐵の標準寸法は、直径42〜200mmです
  • JFEスチールの線材・バーインコイルは直径4.2〜38mm、丸鋼は直径450mmまであります
  • 神戸製鋼所の線材は直径5.5〜60.0mmで、コイル単質量2tです
  • 鋼種によっては作れない寸法があります。注文の前にメーカーに確かめます

値段と注文

  • 載せた13製品は、どれも値段を公式に出していません
  • 鋼種、丸鋼か線材か、直径、数量を決めて見積もりを取ります
  • 外国規格で買うときは、愛知製鋼(SAE・ASTM・EN)、大同特殊鋼(ASTM・SAE・EN)、JFEスチール(SAE・AISI・DIN)に相談します
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