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GUIDE / GLASS-CERAMICS

ガラスセラミックス(結晶化ガラス)⁠と⁠は⁠?種類(極低膨張・超耐熱・防火・高強度)と、熱膨張係数・耐熱温度・価格の選び方

望遠鏡の鏡材・焼成の治具・防火窓・カバーガラスに使うガラスセラミックス(結晶化ガラス)の4つの種類、熱膨張係数と耐熱温度の読み方、価格の出し方を、メーカーの公式資料の数字でまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

ガラスセラミックスは、ガラスを熱処理して微細な結晶を析出させた材料で、結晶化ガラスとも呼びます。効かせる性質で、極低膨張・超耐熱・防火・高強度の4つに分かれます。選ぶときは「何に使うか」「どの温度で使うか」「形と大きさ」の3つを先に決めます。公開の価格は無く、見積で確かめます。

ガラスセラミックスとは

ガラスセラミックスは、特殊な組成のガラスを熱処理して、熱膨張の極めて小さい微細な結晶をガラスの中に析出させた材料です。普通のガラスとの違いは結晶で、クリアセラム-Zはガラス中に約70%の結晶を析出させています。

比較ページには、自社か自社グループで作り、公式の製品ページで案内している品を載せています。普通のガラスとガラス基板は別の比較に載せています。

4つの種類

  • 極低膨張:室温付近の熱膨張をほぼゼロに抑えます。例はショットの ZERODUR とオハラのクリアセラム-Z ⁠⁠⁠です
  • 超耐熱:高温で使い続けられ、急に冷やしても割れにくい型です。例は日本電気硝子のネオセラム N-0 とショットの NEXTREMA ⁠⁠⁠です
  • 防火:超耐熱の結晶化ガラスを防火区画の窓に使います。例は日本電気硝子のファイアライトです
  • 高強度:結晶を細かくして硬さと透過率を両立します。例はオハラのナノセラムです

熱膨張係数の読み方

熱膨張係数は温度範囲とセットで読みます。範囲が違う値は、そのまま比べられません。

  • ZERODUR の膨張クラス0は、0〜50℃で0±0.020×10-6/Kです
  • クリアセラム-Z の標準品は、0〜50℃で0.0±1.0×10-7/℃です。HS は0.0±0.2×10-7/℃です
  • ネオセラム N-0 は、30〜750℃で1×10-7/Kです
  • ファイアライトは、30〜750℃で-0.3×10-6/Kです

耐熱温度の読み方

耐熱温度は、連続で使える温度か、加熱の条件つきの最大かを見分けます。

  • NEXTREMA は最大950℃で、均質加熱で1時間の条件です。種類と加熱のしかたで変わります
  • ネオセラム N-0 は、連続で750℃です。白色の N-11 は連続で850℃です
  • ZERODUR の最高使用温度は600℃です

急な温度差がかかる工程では、耐熱衝撃も確かめます。ネオセラムは800℃に熱した後に冷水をかけても割れず、NEXTREMA の透明は最高820℃です。

使う場面で選ぶ

  • 望遠鏡や人工衛星の鏡材なら、ZERODUR かクリアセラム-Z です。クリアセラム-Z は人工衛星の反射望遠光学系に使われています
  • 高温焼成の治具なら、板・管・プレス品を選べるネオセラムです。板厚は0.7〜8mmです
  • 赤外線ヒーターのカバーや塗装乾燥なら、透過特性を6種類から選べる NEXTREMA ⁠⁠⁠です
  • 防火区画の窓なら、ファイアライトです。可視光線透過率は5mm厚で87%です
  • カバーガラスなら、ナノセラムです。粒子径は約6nmです

価格と見積

載せた製品に公開の価格はありません。形・大きさ・厚さと、必要な等級を伝えて見積もりを取ります。

  • ネオセラムは、板サイズを問い合わせます
  • ファイアライトは、ガラスの製作の最大サイズと認定サイズが別です。認定サイズは別冊カタログの各社認定一覧で確かめます
  • ZERODUR は、膨張クラスと大きさで条件が変わります

買う前に確かめること

  • 熱膨張係数の温度範囲が、使う温度と合っているか
  • 耐熱温度が連続の値か、条件つきの値か
  • カタログの値が、化学強化の前か後か(ナノセラム)
  • 形と大きさが、作れる範囲に入っているか
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