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GUIDE / DOJO-SAKKINZAI

土壌殺菌剤とは?根こぶ病・苗立枯病・そうか病に使う土壌殺菌剤の種類(粉剤・灌注・生物農薬)と、成分・使用量・有効年限の選び方

畑や育苗で土壌病害を防ぐ土壌殺菌剤の3つの種類、根こぶ病・苗立枯病・そうか病ごとの成分、10a当りの使用量、灌注のしかた、有機栽培で使える生物農薬、有効年限としまい方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

土壌殺菌剤は、土の中の病原菌が起こす根こぶ病・苗立枯病・そうか病などを、植える前に土や苗に処理して防ぐ農薬です。土壌病害用殺菌剤とも呼びます。土への入れ方で、粉剤をまいて土と混ぜる型・水に薄めて苗に注ぐ型・微生物をまく型に分かれます。選ぶときは「どの病気を防ぐか」「畑か育苗か」「有機栽培か」の3つを先に決めます。

土壌殺菌剤とは

土壌殺菌剤は、畑や育苗箱の土にいる病原菌を抑えて、根や地ぎわから入る病気を防ぐ農薬です。は種や定植の前に、土に混ぜるか苗に注いで使います。

比較ページには、日本の会社が自社で登録を持つか自社グループで製剤する土壌殺菌剤を、各社の代表の品の単位で載せています。ガスでくん蒸するクロルピクリンなどは土壌消毒剤の比較にあります。茎葉にかける殺菌剤と家庭園芸専用の品は載せていません。

3つの種類

  • 粉剤を土に混ぜる型:畑の全面か作条にまいて、耕して土と混ぜます。例は日産化学のオラクル粉剤、三井化学クロップ&ライフソリューションのネビジン粉剤、住友化学のリゾレックス粉剤、石原バイオサイエンスのフロンサイド粉剤です
  • 水に薄めて注ぐ型:液剤や顆粒水和剤を水で薄め、育苗箱・セル苗・苗床に注ぎます。例はオラクル顆粒水和剤、タチガレン液剤、日本曹達のモンセレン顆粒水和剤です
  • 微生物をまく型:病原菌に寄生する微生物を土にまいて混ぜます。例は石原バイオサイエンスのミニタンWGです

病気ごとの成分

  • 根こぶ病には、アミスルブロム(オラクル)、フルスルファミド(ネビジン粉剤)、フルアジナム(フロンサイド粉剤)があります
  • オラクルは休眠胞子から出た遊走子を直接殺菌し、フロンサイド粉剤は休眠胞子に効いて菌密度を下げます
  • 稲の箱育苗の苗立枯病とムレ苗には、ヒドロキシイソキサゾールのタチガレン液剤を使います
  • リゾクトニア菌の立枯病や白絹病には、トルクロホスメチルのリゾレックス粉剤とペンシクロンのモンセレン顆粒水和剤があります
  • 野菜の菌核病には、ネビジン粉剤と生物農薬のミニタンWGに登録があります

使用量と処理のしかた

  • ネビジン粉剤は、はくさいの根こぶ病に20〜30kg/10aを全面土壌混和します
  • リゾレックス粉剤は、花き類・観葉植物の立枯病に50kg/10aを定植前に土壌混和します
  • フロンサイド粉剤は、全面土壌混和でも10a当りの有効成分が0.15〜0.2kgと少なく済みます
  • タチガレン液剤は、稲の箱育苗で500〜1000倍に薄め、1箱当り500mLを灌注します
  • モンセレン顆粒水和剤は、てんさいの根腐病に200倍の液をペーパーポット1冊当り1㍑灌注します

有機栽培で使うとき

  • ミニタンWGは糸状菌を有効成分にした生物農薬で、有機農産物と特別栽培農産物にも使えます
  • 野菜類の菌核病には、10a当り800gを100ℓの水に溶かし、定植前にまいて土と混ぜます

有効年限としまい方

  • オラクル粉剤・ネビジン粉剤・リゾレックス粉剤・フロンサイド粉剤・タチガレン液剤の有効年限は5年です
  • モンセレン顆粒水和剤は4年、生きた菌を使うミニタンWGは4℃で5ヶ月です
  • 総使用回数は、同じ成分の土壌混和・灌注・散布を合わせて数えます。使う前は製品のラベルと最新の登録内容を確かめます
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