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GUIDE / CARBON-TOOL-STEEL

炭素工具鋼(SK材)⁠と⁠は⁠?SK85(SK5)⁠・SK95・SK120の違いと、みがき帯鋼・熱延鋼帯の選び方

刃物・ばね・ゼンマイ・座金の材料にする炭素工具鋼(SK材)の鋼種の読み方、SK85・SK95・SK120の炭素量と硬さの違い、みがき帯鋼と熱延鋼帯の使い分け、仕上げと見積もりの決まり方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

炭素工具鋼は、炭素を多く含み、焼入れ・焼戻しで硬くして使うSK材の鋼です。SK85(旧SK5)⁠・SK95(旧SK4)⁠・SK120(旧SK2)のように、記号の数字が炭素量を表します。帯鋼では、冷間圧延で薄く仕上げるみがき帯鋼と、熱間圧延のままの熱延鋼帯に分かれます。選ぶときは「どの鋼種か」「冷延か熱延か」「どの仕上げか」の3つを先に決めます。

炭素工具鋼とは

炭素工具鋼は、炭素のほかに大きな合金を入れず、焼入れで硬くして使う鋼です。JIS G4401で決まった鋼で、SK材とも呼びます。帯鋼にして、刃物・工具からばね・ゼンマイ・メリヤス針・メジャーテープ・座金まで使います。

比較ページには、日本の会社が自社の工場で圧延する炭素工具鋼の鋼帯・鋼板を、1社1〜2製品載せています。商社が売る品、焼入れ焼戻し済みの帯鋼、合金工具鋼は載せていません。

鋼種の読み方

  • 今のJISの記号は炭素量の数字で、SK85は炭素0.80〜0.90%です
  • SK120は炭素1.15〜1.25%で、旧記号はSK2です
  • SK95は旧SK4、SK85は旧SK5にあたります
  • 炭素量は、焼入れ性・耐摩耗性・加工性を大きく左右します

2つの種類

  • みがき帯鋼・冷延鋼帯は、熱延のコイルを冷間圧延で薄く仕上げた鋼帯です。例は特殊金属エクセル・日本金属・大同特殊鋼・高砂鐵工のみがき特殊帯鋼と、日本製鉄の冷延高炭素鋼帯です
  • 熱延鋼帯・熱延鋼板は、熱間圧延のままの品です。例は日本製鉄の熱延高炭素鋼帯と、JFEスチールの熱延鋼板です

硬さと仕上げ

  • 特殊金属エクセルの焼鈍仕上の硬さは、SK85がHV150〜190、SK95がHV160〜200、SK120がHV170〜210です
  • 日本製鉄の冷延鋼帯の硬さは、SK85がHV200以下、SK120がHV220以下です
  • 高砂鐵工のSK85Mは、なましAでHV200以下です
  • 仕上げは焼なまし・スキンパス・圧延のままなどがあり、仕上げで硬さが変わります
  • みがき帯鋼は、ほとんどが打ち抜いたあとに焼入焼戻をして使います

各社の違い

  • 特殊金属エクセルは、SK120MからSK65Mまでのみがき特殊帯鋼と、SK95を改良した高清浄度鋼MB-1を作っています
  • 日本金属は、1930年からみがき特殊帯鋼を作り、JISより厳しい板厚精度の自社の規格を持っています
  • 大同特殊鋼は、SK85の磨き特殊帯鋼をベアリング向けに作っています
  • 日本製鉄は、SK85・SK95・SK120を熱延と冷延の両方で作ります
  • JFEスチールの熱延鋼板は、全体で厚さ1.2〜25.4mm・幅610〜2,175mmです

選ぶときの注意

  • 焼入れ焼戻し済みの帯鋼は、熱処理をしないでそのまま使えます。このサイトでは「ばね鋼」のページで扱います
  • SKS・SKDなどの合金工具鋼は「工具鋼」、S45Cなどの機械構造用炭素鋼は「S45C」のページで比べています
  • 寸法は鋼種ごとに作れる範囲が違うので、厚さと幅を伝えて確かめます
  • 日本製鉄に頼むときは、熱延か冷延かを必ず指定します

価格

載せた8製品は、どれも値段を公式に出していません。鋼種・冷延か熱延か・仕上げ・板厚と幅・数量を書いて見積もりを取ります。MB-1のような各社の独自鋼は、JISのSK材と分けて見積もります。

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