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GUIDE / BUTYRIC-ACID

酪酸とは?化学式・分子量・沸点と、特級の違い・純度・価格の選び方

着香料や有機合成の原料に使う酪酸の性質と用途、和光特級・鹿特級・純正特級・ナカライ規格特級などの違い、純度と規格の見方、容量と値段、標準液の使い道を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月7日更新

この記事の答え

酪酸は、炭素4つの直鎖の飽和脂肪酸で、別名はブタン酸です。業務用は、特級の試薬、特級以外の試薬、悪臭物質の分析に使う標準液に分かれます。選ぶときは「どの等級で受けるか」「規格書の項目」「容量と値段」の3つを先に決めます。

酪酸の化学式と性質

酪酸の分子式はCH3(CH2)2COOHで、分子量は88.11、CAS RNは107-92-6です。無色澄明の液体で、腐敗バターのような臭いがあります。融点は-7.9℃、沸点は約162℃です。水、エタノール、エーテルに混ざります。

比較ページには、日本の会社が自社製品として出す酪酸を、品番・等級・容量の単位で載せています。イソ酪酸や酪酸エステルなどの誘導体、酪酸菌の製品、他社の製品を売るだけのものは載せていません。

何に使うか

  • 富士フイルム和光純薬は、用途を着香料と有機合成原料と出しています
  • 業務で買う試薬は、合成の原料や、試験・研究に使います
  • 標準液は、大気中などの酪酸をGCで分析するときに使います

3つの区分

  • 特級の試薬は、試験の手順が等級を決めているときに使います。和光特級・鹿特級・純正特級・ナカライ規格特級、キシダ化学の特級があります
  • 特級以外の試薬は、等級の指定が無い合成に使います。キシダ化学の1級、米山薬品工業のEP、国産化学の化学用があります
  • 標準液は、富士フイルム和光純薬の悪臭物質試験用で、濃度の規格は0.98〜1.02μg/μLです

特級で見る所

  • 和光特級は、含量98.0%以上、水分0.2%以下を決めています
  • 純正特級は、純度99.0%以上、水分0.1%以下、不揮発物0.005%以下を決めています
  • ナカライ規格特級は、純度99.0%以上と、屈折率1.396〜1.400を決めています
  • 鹿特級は純度>99.0%、キシダ化学の特級は含量99%を出しています

値段の見方

  • 500mLは、国産化学が3,500円、富士フイルム和光純薬が5,600円、関東化学が5,600円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 同じ500mLで、キシダ化学の1級は8,000円、特級は9,000円、米山薬品工業は9,300円、純正化学は22,000円です
  • 25mLは、関東化学が2,100円(税抜)、富士フイルム和光純薬が3,900円、キシダ化学が4,400円です
  • 税の表示が会社ごとに違います。比べるときは税の区分までそろえます

扱うときの注意

  • 国産化学の安全データシートでは、注意喚起語が「危険」、皮膚腐食性及び刺激性が区分1です。保護具を付けて扱います
  • 引火点は、富士フイルム和光純薬が76℃、関東化学の文献値が71.7℃、ナカライテスクが82℃です。消防法の危険物第4類第三石油類に入ります
  • 換気の良い涼しい場所で、容器を密閉し、施錠してしまっておきます
  • 試験研究用の試薬を、食品や医薬品に使いません
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