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GUIDE / BARIUM-TITANATE

チタン酸バリウムとは?MLCC・圧電素子に使うチタン酸バリウム(BaTiO3)の製法(水熱合成法・蓚酸塩法)と、粒径・比表面積・価格の選び方

MLCC(積層セラミックコンデンサ)の誘電体や圧電素子、樹脂フィラーに使うチタン酸バリウム(BaTiO3)の粉末について、水熱合成法・蓚酸塩法・試薬の違い、粒径と比表面積の見方、Ba/Ti比、純度、値段と荷姿を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

チタン酸バリウムは、MLCCや圧電素子の誘電体に使う、化学式BaTiO3の白い粉末です。作り方で、水熱合成・湿式合成の液相合成、蓚酸塩法、研究用の試薬に分かれます。選ぶときは「何に使うか」「粒径をどこまで細かく」「少量か量産か」の3つを先に決めます。

チタン酸バリウムとは

チタン酸バリウムは、比誘電率が大きい強誘電体の粉末です。MLCCの誘電体層と電極の共材のほか、圧電素子やサーミスタの材料、樹脂に混ぜるフィラーに使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るチタン酸バリウムを、品番やグレードの単位で載せています。ほかの複合酸化物、開発品の分散体、ターゲットやコート材は載せていません。

3つの製法

  • 液相合成は、水溶液の中で粒を育てます。堺化学工業のBT-01は水熱合成法、戸田工業の50nmグレードは湿式合成です
  • 蓚酸塩法は、組成をそろえやすい作り方です。富士チタン工業のHPBTと、日本化学工業のパルセラムBTがあります
  • 試薬は、研究や試作で少量を使います。関東化学の04057-02、富士フイルム和光純薬の025-08972、高純度化学研究所のBAF15PBがあります
  • 共立マテリアルの高純度チタン酸バリウムは、製法を公式に書いていません

粒径と比表面積の見方

  • 粒が細かいほど、比表面積は大きくなります
  • 日本化学工業のBT180nmは、粒径0.18μmで比表面積6.0m²/gです
  • 同じくBT580nmは、粒径0.58μmで比表面積1.8m²/gです
  • 富士チタン工業のHPBTは、粒径0.6〜0.8μmで比表面積2.5〜3.9m²/gです
  • ナノサイズなら、戸田工業が一次粒子径30〜150nm、共立マテリアルが50nmから400nmの粒子径をそろえています

Ba/Ti比と純度

  • Ba/Ti比は、バリウムとチタンのモル比です
  • 富士チタン工業のHPBTは0.994〜0.998、共立マテリアルの代表値は1.00です
  • 堺化学工業は、A/B比を調整して作れます
  • 純度は、共立マテリアルが99.8%超(代表値)、富士フイルム和光純薬の025-08972が99.0%以上、高純度化学研究所のBAF15PBが3N、関東化学の04057-02が96.0%超です

値段と荷姿

  • 関東化学の04057-02は、500gで6,100円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 富士フイルム和光純薬の025-08972は、25gで5,800円(税抜の希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • MLCC用の工業品と高純度化学研究所のBAF15PBは、値段を公式に出していません。営業部に規格と荷姿を問い合わせます
  • 戸田工業は、分散の難しい細かい粒をスラリーでも出しています

保管と取り扱い

  • チタン酸バリウムは毒劇法の劇物です。鍵のかかる場所にしまい、使った量を記録します
  • 粉を吸い込まないよう、保護具を着けて扱います
  • 試薬は試験・研究用です。原料に使うときは各社の営業部に問い合わせます
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