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GUIDE / ACRYLIC-EMULSION

アクリルエマルジョンとは?塗料・不織布・紙加工に使うアクリル樹脂エマルジョンの種類(アクリル系・スチレンアクリル系・自己架橋型)と、Tg・MFT・不揮発分の選び方

塗料・建材のコーティングや不織布・紙・繊維の加工でバインダーに使うアクリルエマルジョンの3つの種類、Tg(ガラス転移温度)とMFT(最低造膜温度)の見方、不揮発分と粘度、自己架橋型とホルムアルデヒド、価格の調べ方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

アクリルエマルジョンは、アクリル樹脂の細かい粒を水に分散させた液で、乾くと膜になります。塗料・建材のコーティングや、不織布・紙・繊維のバインダーに使います。主成分と架橋のしかたで、アクリル系・スチレンアクリル系・自己架橋型に分かれます。選ぶときは「何に塗るか・何を固めるか」「硬さ(Tg)」「膜になる温度(MFT)」の3つを先に決めます。

アクリルエマルジョンとは

アクリルエマルジョンは、アクリル樹脂の粒を水に分散させた、白色〜乳白色の液です。溶媒が水なので安全で、環境にも配慮されています。乾かすと粒がつながって皮膜になるので、接着やコーティングに使います。粒の大きさは数十nm〜数千nm程度です(日信化学工業)。

比較ページには、日本の会社が自社で作るアクリルエマルジョンを、品番の単位で載せています。粘着剤用のグレード、仕上がった水性塗料や接着剤、商社が売る他社の製品は載せていません。

3つの種類

  • アクリル系は、メーカーが主成分をアクリルと書くものです。例はDICのボンコート CE-6400とCG-8590、東亞合成のアロン A-104、日本触媒のアクリセット VAシリーズ、日本カーバイド工業のニカゾール RX-3002Lです
  • スチレンアクリル系は、スチレンを共重合したものです。例はジャパンコーティングレジンの752で、耐水性と耐アルカリ性があり、スレート瓦用塗料に使います
  • 自己架橋型は、熱をかけると自分で架橋するものです。例は東亞合成のアロン NW-400、ジャパンコーティングレジンの710A、日本ゼオンのNipol LX814です

Tg(ガラス転移温度)の見方

  • Tgが室温より高いと樹脂状で硬く、低いとゴム状でやわらかくなります(日本ゼオン)
  • 弾性塗料用のボンコート CE-6400は、-43℃と低いTgです
  • 硬い塗膜のアロン A-104は、45℃です
  • アクリセット VAシリーズは、6・30・49℃の低温度・中温度・高温度向けから、使う温度で選びます

MFT(最低造膜温度)の見方

  • MFTより寒い所では、エマルジョンが膜になりません
  • ボンコート CG-8590は、MFTが24〜30℃です
  • ジャパンコーティングレジンの710Aは、MFTが9℃です
  • ボンコート CE-6400は、MFTが5℃未満です

不揮発分と粘度

  • 不揮発分は、アロン A-104の40±1%から、ボンコート CE-6400の59.0〜61.5%まであります
  • 不織布にしみこませるNipol LX814は、粘度が27mPa・sと低めです
  • 日本ゼオンの全固形分とpHは設計値、ジャパンコーティングレジンの表の数値は代表値で、規格値ではありません

自己架橋型とホルムアルデヒド

  • 日本ゼオンは熱架橋性と呼び、以前は自己架橋型と表示していました
  • アロン NW-400は、ホルムアルデヒドを出さないレスホル型です
  • ジャパンコーティングレジンの710Aは、低ホルムアルデヒドで、耐煮沸性と耐溶剤性があります

価格

  • このページの製品で、値段を公式に出しているものはありません
  • 品番と使う量、荷姿を決めて、メーカーか取引のある商社に見積もりを取ります
  • ニカゾールの荷姿は、缶(18〜20kg)、ドラム(200kg)、コンテナ、ローリーです
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