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GUIDE / SEIHYOUKI

業務用製氷機とは?キューブ・チップ・フレークの違い、価格、掃除の頻度、選び方

飲食店・ホテル・病院・食品工場で使う業務用製氷機を、氷の種類と製氷方式の違い、置き方(アンダーカウンター・バーチカル・スタックオン⁠)⁠、製氷量の読み方、価格、掃除の頻度、HACCPとフロン排出抑制法の決まりに分けて、日本冷凍空調工業会・厚生労働省・環境省の資料と各メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月13日更新

この記事の答え

業務用製氷機は、水道の水から氷を自動で作って庫内にため、減った分だけ作り足す厨房機器です。選ぶときは「氷の種類(キューブ・チップ・フレーク)」「夏の条件での製氷量(室温30℃・水温25℃)」「置き場所の幅と高さ」の3つを先に決めます。25kg級の台下のキューブアイスは、公開価格で134,750円(税込・通販)⁠か⁠ら516,000円(税抜)⁠ま⁠で開きがあります。

業務用製氷機とは

業務用製氷機は、レストランの厨房やホテル、スーパーなど、氷を多く・頻繁に使う所で使う全自動の製氷機です(日本冷凍空調工業会)。水道の水を製氷部で凍らせて貯氷庫(ストッカー)に送り、庫内がいっぱいになると止まり、氷を使うとまた作り始めます。家庭用の製氷機や冷蔵庫の自動製氷とは、作る量・氷の種類・置き方の選び方が違います。

比較ページでは、日本法人のあるメーカーが自社の型式で売り、公式サイトで今案内している業務用製氷機を並べています。家庭用だけの製品、冷蔵庫の自動製氷、かき氷機、中古品、他社の型式のまま売る代理店品は入れていません。

製氷の仕組みと氷の種類

キューブアイス(セル方式)

  • 製氷室の小さな型(セル)に水を送って凍らせ、外したものを貯氷庫に落とします
  • 均一な立方体で溶けにくく、透明です。お冷や・ドリンク・バーのグラスに使います
  • 比較ページでは、日産25kg級の台下(アンダーカウンター)を各社1型式ずつ並べています

チップアイス(オーガ方式)

  • 凍らせた氷をオーガ(らせんの刃)で削り取り、押し固めて小さな粒にします
  • すばやく冷えるので、紙コップのドリンクや、料理の盛り付けのアイスベッドに使います
  • 製氷のときの排水のむだが少なく、ランニングコストを抑えられます(日本冷凍空調工業会)

フレークアイス

  • 薄くてやわらかい氷で、食材にぴったり付いてむらなく冷やします
  • 魚介類・生鮮食品の展示や保存、輸送に使います
  • 大型機は1日に何百kgから何tも作ります。比較ページのホシザキ FM-1200DYK-2-LA は約1200・1300kg/日、前川製作所 FIM-100W は10t/日です
  • アイスマン WBM-01 は、海水や塩水からそのままフレーク氷を作ります

置き方の違い

  • アンダーカウンター:高さ800mm前後で、天板を作業台に使えます。ヨコ型の冷蔵庫や作業台と高さをそろえて並べます
  • バーチカル:同じ床面積のアンダーカウンターより多くの氷をためられ、取り出し口が高いのでかがまずに済みます
  • スタックオン:製氷部と貯氷庫を積み重ねる形で、量を増やしたいときは組み合わせを変えます。ホテルのバックヤードや大型スーパー向けです

製氷量の読み方

  • カタログの製氷量は、ふつう室温20℃・水温15℃のときの値です
  • 室温30℃・水温25℃では下がります。ホシザキ IM-25P は約24・26kg/日が約19・22kg/日に、パナソニック SIM-AS2500 は約29・31kg/日が約24・26kg/日になります(50Hz・60Hz)
  • 夏のいちばん使う日の量に合わせて選びます
  • 空冷の機械は夏に製氷量が落ちます。水冷は落ちにくい一方で水道代がかかり、ホシザキの大型機には両方を使う空水冷式もあります
  • パナソニックは、置き場所の室温を5〜35℃としています

値段の比べ方

  • 比べるときは、同じ氷の種類・同じ製氷量の級で見ます
  • 25kg級の台下のキューブアイス:JCM JCMI-25 134,750円(税込・通販)、パナソニック SIM-AS2500 465,000円(税抜)、ホシザキ IM-25P 516,000円(税抜)
  • チップアイス100kg級:ホシザキ CM-100M とパナソニック SIM-C120B がどちらも1,145,000円(税抜)
  • フクシマガリレイ・だいわ・前川製作所・アイスマンは値段を出していないので、見積もりを取ります
  • 値段に搬入・据付・給排水の工事費は入っていません

掃除と手入れ

日本冷凍空調工業会は、次の頻度で手入れするよう案内しています。

  • 凝縮器(コンデンサー)のフィルター:1か月に2回。目詰まりすると冷えが悪くなり、故障の原因になります
  • 扉と取っ手:汚れやすく細菌が付きやすいので、⁠⁠⁠毎日
  • 貯氷庫の中:日ごろの手入れで清潔に保ちます。長く使うと、水垢・カビ・サビが氷に入ることがあります

ホシザキは、IMシリーズの手入れを毎日・1週間に1回・1か月に2〜3回の3つに分けて動画で案内しています。ホシザキの一部の機種はフィルターの掃除時期をランプで知らせ、パナソニック SIM-AS2500 は防塵コンデンサーでほこりを付きにくくしています。

氷ができない・少ないとき

  • パナソニックは、まず凝縮器のフィルターの目詰まりを確かめて掃除するよう案内しています
  • 置き場所が暑すぎないか(5〜35℃)を確かめます

衛生の決まり(食品衛生法・HACCP)

  • 2021年6月1日から、原則としてすべての食品等事業者がHACCPに沿った衛生管理に取り組みます(厚生労働省)
  • 食品衛生法施行規則の別表第17は、食品に直接触れる氷を、適切に管理された給水設備の水で作り、衛生的に取り扱って保存するよう決めています
  • 製氷機の掃除と点検は、衛生管理の計画に入れて記録を残します

フロン排出抑制法

  • 業務用の冷凍・冷蔵機器で、冷媒にフロン類を使うものが「第一種特定製品」⁠で⁠す⁠。環境省の手引きは、その例に製氷機を挙げています
  • 管理者は、簡易点検を3か月に1回以上行います。圧縮機の電動機の定格出力が7.5kW以上の機器は、専門家の定期点検もします
  • フロン類以外の冷媒を使う業務用の冷凍冷蔵機器は、この法律の対象外です。比較ページでは、ホシザキ IM-25P がR600a(イソブタン)、CM-100M がR290(プロパン)、前川製作所 FIM-100W がアンモニアとCO₂を使います

シェア

ホシザキは公式サイトで、製氷機の国内シェアを59.1⁠%(2024年度、台数)と案内しています。日本冷凍空調工業会の自主統計(2024年度の国内出荷台数)を分母に、ホシザキが算出した数字です。

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