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GUIDE / JIKURYU-PUMP

軸流ポンプとは?斜流ポンプとの違いと、立軸・横軸・水中軸流の選び方

排水機場・雨水ポンプ場・農業用水・発電所の冷却水で、ごく低い揚程の大水量を送る軸流ポンプの3つの形(立軸・横軸・水中)の違い、斜流ポンプとの揚程の差、口径・吐出し量・全揚程の範囲を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

軸流ポンプは、羽根車で水を軸の方向に押し出し、ごく低い揚程で大水量を送るポンプです。斜流ポンプよりさらに低い揚程で使い、日立インダストリアルプロダクツは主に揚程1〜5mの用途としています。選ぶときは「全揚程と吐出し量」「立軸か横軸か」「建屋を建てるか」の3つを先に決めます。

軸流ポンプとは

軸流ポンプは、羽根車の回転で水を軸の方向に押し出して送るポンプです。低揚程・大流量用のポンプで、雨水や河川の排水、湛水防除、農業用の揚排水、発電所の冷却水などで使います。

比較ページには、日本のメーカーが自社で作る軸流ポンプを、型式の単位で載せています。斜流ポンプ、可搬の排水用水中ポンプ、渦巻ポンプは載せていません。

3つの形

  • 立軸軸流ポンプは、羽根車を水面下に沈めて使う形です。例は、酉島製作所のISV、石垣のIAFV、日立インダストリアルプロダクツのAP-V、クボタのSP-Vです
  • 横軸軸流ポンプは、ポンプと駆動機を同じ床に置く形です。例は、酉島製作所のIS、電業社機械製作所のPS、日立インダストリアルプロダクツのAP-H、クボタのSPです
  • 水中軸流ポンプは、水中モータと一体のポンプを水の中に据える形です。例は、石垣のIEAとIPUA、新明和工業のSAHです

斜流ポンプとの違い

  • 日立インダストリアルプロダクツは、軸流ポンプを主に揚程1〜5m、斜流ポンプを主に揚程5m以上に使うとしています
  • 酉島製作所の横軸軸流ISは横軸斜流SPより、立軸軸流ISVは立軸斜流SPVより低揚程です
  • 電業社機械製作所の横軸軸流PSは、同じ口径の横軸斜流PFより全揚程が低く、1.5〜4mです

立軸と横軸の選び方

  • 立軸は、羽根車が水に浸かっているのですぐに起動でき、満水の操作が要りません。駆動機を上に置くので、機場を小さくできます
  • 横軸は、主要部が陸上にあるので腐食が少なく、ケーシングを上下に分けて点検できます。ポンプと駆動機を同じ床に置くので、建屋を低くできます
  • 水中形は、ポンプ専用の建屋を建てずに済みます。石垣のIEAは着脱式で、引き上げて点検します

口径と吐出し量

  • 口径は、酉島製作所のISVが400〜4,600mm、クボタのSP-Vが200〜3,400mmです
  • 横軸の口径は、クボタのSPが300〜2,200mm、酉島製作所のISと電業社機械製作所のPSが400〜2,000mmです
  • 吐出し量は、クボタのSP-Vが4〜1,800m³/min、石垣のIAFVが12〜600m³/minです。酉島製作所のISVは流量600〜186,000m³/hです
  • 水中形は、石垣のIEAが口径400〜1,200mm、吐出し量18〜200m³/minです

浸水と省エネへの備え

  • 酉島製作所の耐水モータ一体型ISV-SMは、ポンプが浸水しても運転を続けられます
  • 可動翼にすると、羽根の開度を変えて吐出し量と全揚程を合わせられ、省エネになります。酉島製作所のISVは可動翼構造にできます

値段

  • どのメーカーも、公式ページに値段を出していません
  • 吐出し量・全揚程・口径・機場の条件・駆動機を伝えて、各社に見積もりを取ります
  • 立軸か横軸かで土木の費用も変わるので、機械と合わせて比べます
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