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GUIDE / EM-SIMULATION-SOFTWARE

電磁波解析ソフトとは?高周波電磁界シミュレータとマルチフィジックスの違いと、解析手法・連成・価格の選び方

アンテナ・高周波部品・EMC対策の設計に使う電磁波解析ソフト2種類(高周波電磁界シミュレータ、マルチフィジックスの電磁波解析⁠)⁠の違い、解析手法、熱などとの連成、価格を、メーカーの公式ページをもとにまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

電磁波解析ソフトは、アンテナや高周波部品のまわりの電磁波の伝わり方を、パソコンの上で計算するソフトです。高周波の電磁界を専門に解くシミュレータと、熱や応力とまとめて解くマルチフィジックスのソフトに分かれます。選ぶときは「解きたい対象」「解析手法」「連成の要否」の3つを先に決めます。

電磁波解析ソフトとは

電磁波解析ソフトは、アンテナや基板、筐体のまわりで電磁波がどう伝わり、どこに集まるかを計算するソフトです。試作の前に、アンテナの性能やEMCの問題を確かめられます。

比較ページには、日本の会社が自社で開発するか、海外メーカーの日本法人が自社グループの製品として提供するソフトを、製品の単位で載せています。低周波の磁場解析だけのソフト、総代理店が売るソフトは載せていません。

2つの種類

  • 高周波電磁界シミュレータは、高周波の電磁界を3次元で解くことに絞ったソフトです。例は、アンシスのHFSS、ダッソー・システムズのCST Studio Suite、アルテアエンジニアリングのSimcenter Fekoです
  • マルチフィジックスの電磁波解析は、電磁波を熱・応力・流体などとまとめて解くソフトです。例は、ムラタソフトウェアのFemtet、フォトンのPHOTO-WAVEjωです

解析手法

  • HFSSは有限要素法(FEM)で、アダプティブな自動メッシングで精度を保ちます
  • CST Studio Suiteは、時間領域・周波数領域・FEM・積分方程式のソルバーを持ち、連結してハイブリッドで解けます
  • PHOTO-WAVEjωは、エッジエレメント法とICCG法の有限要素法で、パソコンで3次元の解析ができます
  • Simcenter Fekoは、ハイブリッドソルバーで幅広い周波数を扱います

連成

  • Femtetは、電場・磁場・電磁波・熱伝導・応力・流体・圧電・音波を1本で解き、ソルバを複数選ぶだけで連成解析を始められます
  • PHOTO-WAVEjωは、誘電体の中の減衰による発熱を求め、温度分布まで連成して解けます
  • HFSSは、AEDTの上で熱などとのマルチフィジックス解析につなげられます

値段

  • 価格を公式に出しているのは、ムラタソフトウェアのFemtetだけで、年間23.8万円からです
  • HFSS、CST Studio Suite、PHOTO-WAVEjω、Simcenter Fekoは、問い合わせて決めます

選び方

  • アンテナの設計と配置、SI/PI、EMC/EMIを詳しく解くなら、高周波電磁界シミュレータを選びます
  • 誘電加熱のように発熱と温度をまとめて見るなら、マルチフィジックスのソフトを選びます
  • 3次元の解析は計算機の性能が要るので、動作環境を先に確かめます
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