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GUIDE / CERAMIC-COATING-AGENT

セラミックコーティング剤とは?炉材・治具・るつぼに塗るセラミックコーティング剤の種類(部材の保護・断熱材の表面・熱放射)と、耐熱温度・塗り方・価格の選び方

炉材・治具・るつぼ・黒鉛の型を高温の酸化や溶けた金属から守るセラミックコーティング剤の3つの種類、主成分と耐熱温度の違い、炉の断熱材の表面に吹き付ける品、炉の放射率を上げる熱放射コーティング、塗り方と乾かし方、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

セラミックコーティング剤は、セラミックの粉を含む液で、高温の部材や炉の表面に膜をつくる材料です。耐熱セラミックコーティング剤とも呼びます。塗る相手と目的で、治具・るつぼ・黒鉛の型を守る型、炉の断熱材の表面を固める型、炉の放射率を上げる型に分かれます。選ぶときは「何に塗るか」「何℃で使うか」「どう塗るか」の3つを先に決めます。

セラミックコーティング剤とは

セラミックコーティング剤は、シリカ・アルミナ・ジルコニア・炭化珪素などのセラミックの粉と、無機のバインダーを水などに混ぜた液です。塗って乾かしたり焼いたりすると、高温に耐えるセラミックの膜になります。オーデックは、この膜が金属・カーボン・セラミックの表面を熱酸化や溶融金属から守ると案内しています。

比較ページには、日本の会社が自社で作る工業用のセラミックコーティング剤を、品番の単位で載せています。車や建物のガラスコーティング剤、設備に塗る耐熱塗料、金型の離型剤、加工を請け負うだけの会社、海外ブランドの輸入品は載せていません。

3つの種類

  • 部材の保護用は、治具・るつぼ・黒鉛の型・金属の部品に塗って、酸化と溶けた金属の付着を防ぎます。例はオーデックのセラコート 31とゼットコートです
  • 炉の断熱材の表面用は、断熱ウールやファイバーの内張りに吹き付けて固めます。例はイソライトのネオコート-S、ニチアスのスプレーコートとスプレーコートFA、新日本サーマルセラミックスのサーモプレグH-MとサーモプレグRです
  • 熱放射用は、炉の内壁や加熱する部品に塗って、熱を放つ力を上げます。例は日研のCRC-1500と、日本熱放射材研究所のHRCです

耐熱温度と主成分

  • オーデックのセラコート 31は、アルミナとシリカなどの混合体で、続けて1200℃、断続で1300℃まで使えます
  • オーデックのゼットコートは、ジルコニアが主成分で、続けて1400℃、断続で1500℃まで使えます
  • イソライトのネオコート-Sは、アルミナ79%とシリカ20%で、最高使用温度は1450℃です
  • ニチアスのスプレーコートは、ジルコニア50%とシリカ30%で、最高耐熱温度は1500℃です
  • 日本熱放射材研究所のHRCは、酸化クロムが主成分で、最高使用温度は1,650℃です

塗る素材に合わせる

  • オーデックは、製品ごとに膨張係数が違うので、塗る素材の膨張係数を確かめるよう案内しています
  • 鉄鋼やステンレスには、膨張係数がステンレスにほぼ等しいセラコート 31が合います。同じシリーズでも酸性の品は、鉄に塗ると錆が出ます
  • 炉のファイバーの表面用は、下地の繊維で品番が分かれます。ニチアスのスプレーコートはファインフレックスBIO用、スプレーコートFAはアルミナファイバー用です
  • ニチアスのスプレーコートをファインフレックスBIOに使うと、1100℃以上で接着の効果が落ちることがあります

塗り方と乾かし方

  • 日研のCRC-1500は、スプレー・ロール・ディップで60〜120g/m²を塗り、250℃で20分焼いて固めます
  • 日本熱放射材研究所のHRCは、リシンガンかスタッコガンで吹き付け、20kgで12〜15m²を塗ります。自然乾燥のあと、140〜160℃で3〜4時間加熱して乾かします
  • イソライトのネオコート-Sは、吹付けかコテ塗りで、厚み1〜2mmに3〜4kg/m²を使います
  • 吹付け用は沈みやすいので、使う前と作業の合間によくかき混ぜます

熱放射コーティングで気をつけること

  • 日本熱放射材研究所は、HRCを内壁に塗ると側壁と天井の放射率が上がり、ワークが受ける温度が上がる分だけ燃料を減らせると案内しています
  • HRCの輻射率は0.90以上です
  • 被加熱物が炉壁に触れる炉には、HRCは使えません

値段

  • 値段を公式に出しているのはオーデックだけです。お試しの100mlが、セラコート 31は4,070円、ゼットコートは3,685円(どれも税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかの会社は見積りです。イソライトのネオコート-Sとニチアスのスプレーコートは20kg単位、日本熱放射材研究所のHRCは20kgのペール缶で届きます
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