口コミを書く
GUIDE / HEAT-PIPE

ヒートパイプとは?仕組みと種類(丸型・薄型・高温用・冷却器付き)、外径・最大熱輸送量・価格の選び方

蒸発と凝縮で熱を運ぶヒートパイプの仕組み、4つの種類、銅とアルミの違い、最大熱輸送量と潰し厚さ、使用温度、価格の見方を、自社で作るメーカーの公式資料でまとめました。

2026年11月7日更新

この記事の答え

ヒートパイプは、管の中に封じた液の蒸発と凝縮で、小さな温度差のまま熱を運ぶ部品です。超熱伝導素子とも呼びます。形と温度で、丸型・薄型・高温用・冷却器付きの4つに分かれます。選ぶときは「運ぶ熱の量」「使う温度」「入る隙間」の3つを先に決めます。

ヒートパイプとは

ヒートパイプは、密閉した管の中に少量の液を真空で封じ、内壁に毛細管の構造(ウィック)を付けた部品です。熱い側で液が蒸発し、冷たい側で凝縮して熱を置き、液はウィックを通って熱い側へ戻ります。電気も動力も使いません。

自分で熱を作ることも冷やすこともありません。熱を移すだけなので、熱の逃がし先となるフィンや冷却先を別に用意します。

比較ページには、日本の会社が自社で作るヒートパイプを、各社の代表の品の単位で載せています。商社が売る品、製造委託の品、素管、制御盤用の熱交換器は載せていません。

4つの種類

  • 丸型は、丸い銅管に水を入れた基本の形です。例は下西技研工業の銅ヒートパイプ、NJT銅管の水-銅ヒートパイプ、片岡線材のCWK、エヌ・テックのグルーブヒートパイプ、新日電熱工業の熱盤用です
  • 薄型は、管を潰した品や板、シートの品です。例はフジクラの潰し加工品、下西技研工業のアルミヒートパイプ、エヌ・テックの薄型焼結、東芝ホームテクノのシート型です
  • 高温用は、200℃より上で使う型です。例は片岡線材のKN1型です
  • 冷却器付きは、受熱部とフィンまで組んだ品です。例はNJT銅管のヒートパイプ式ヒートシンク、高木製作所のHP-100Wです

運べる熱の量

  • 下西技研工業の銅ヒートパイプは、20〜120Wです(例の値)
  • 下西技研工業のアルミヒートパイプは、5〜200Wです(参考値)
  • フジクラの潰し加工品は、元の外径6mmで厚さ1.5mmなら最大67W、厚さ1.0mmなら最大34Wです
  • 同じ径でも、長くなると運べる熱は減ります。公式の表を見るときは長さの条件までそろえます

使う温度と作動液

  • 銅と水の型の最高使用温度は200℃です。下西技研工業の銅ヒートパイプは5〜200℃です
  • 片岡線材のKN1型は、最高310℃です。使う前に技術的な打ち合わせをします
  • 下西技研工業のアルミヒートパイプは、アセトンを使い、-40〜150℃です
  • 氷点下の屋外なら、NJT銅管の低温起動型のように、立ち上がりを工夫した品を選びます

向きとウィック

  • 熱源が上に来る向きでは、液が戻りにくくなります
  • エヌ・テックの特性表では、グルーブは上向きの評価がC、焼結と薄型焼結はA+⁠⁠⁠です
  • グルーブは最大熱輸送量の評価がAで、熱源を下に置けるなら多くの熱を運べます

買い方と値段

  • 値段を公式に出しているのは高木製作所のHP-100Wで、1個79,800円(税の記載なし)⁠で⁠す⁠。まとめ買いで49,800円まで下がります
  • 片岡線材は受注生産で1本から受け、直径6mmと8mmの在庫本数を公開しています
  • エヌ・テックは単体では売らず、放熱部品として受けます
  • フジクラは全品カスタムで、曲げと潰しを指定して頼みます
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉