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GUIDE / TORQUE-LIMITER

トルクリミッタとは?過負荷から機械を守るトルクリミッタの種類(摩擦式・噛み合い外れ式・小形)と、設定トルク・軸穴径・復帰のしかたの選び方

過負荷のときに動力を切るか滑らせて機械とモータを守るトルクリミッタの3つの種類、クラッチ・カップリングとの違い、設定トルクの決め方と精度、2軸突合せ用と巻き掛け用の違いを、メーカー公式の型番別資料でまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

トルクリミッタは、決めたトルクを超えたときに、動力を切るか滑らせて機械を守る部品です。過負荷保護装置・安全継手とも呼びます。過負荷のときの動き方で、滑って伝え続ける摩擦式、ボールやキーが外れて切り離す噛み合い外れ式、事務機向けの小形コイルスプリング式に分かれます。選ぶときは「設定トルク」「軸のつなぎ方」「戻り方」の3つを先に決めます。

トルクリミッタとは

トルクリミッタは、コンベヤや自動機の動力の通り道に入れておき、詰まりや異物のかみ込みで決めたトルクを超えたときに、動力を切るか滑らせて機械とモータを守る部品です。オリジンの解説では、過負荷による破壊を防ぐための安全装置としています。

比較ページには、日本の会社と、外資の日本法人が自社グループの製品として案内しているトルクリミッタを、型番かサイズの単位で載せています。販売店が扱う他社製品・販売終了品・交換部品だけのものは載せていません。

3つの種類

  • 摩擦式:ばねで押した摩擦板の間を滑らせて、決めたトルクより上を逃がします。例は椿本チエインのTL250-1、mayrのROBA slip hub、KTRのRUFLEX Standardです
  • 噛み合い外れ式:ボールやキーがポケットや溝から外れて切り離します。例は三木プーリのTT-2-01とTT-2-03、椿本チエインのTGB20-H、三共製作所の6TF、WITTENSTEINのTL2です
  • 小形コイルスプリング式:焼結の内輪に巻いたコイルスプリングの摩擦で滑らせます。例はオリジンのOTLC6です

クラッチ・カップリングとの違い

  • クラッチは、電気や空気の信号で動力を入れたり切ったりします。トルクリミッタは、決めたトルクを超えたときにだけひとりでに働きます
  • カップリングは2本の軸をつなぎっぱなしにする部品で、過負荷では切れません。三木プーリのTT-2-01は、カップリングの役目を兼ねたトルクリミッタです

設定トルクの決め方

  • 装置を回すのに要る最大のトルクより上で、機械やモータが壊れるトルクより下に決めます
  • 三木プーリのTTの設定トルクは1,500min⁻¹時の値で、それより遅い軸では補正係数で選び直します
  • 精度は製品で違います。椿本チエインのTGBシリーズは繰返し作動トルク精度±10%以内、三木プーリのTTは±20%程度のばらつきがあると公式に書いています
  • 選べる幅は、オリジンのOTLC6の9.81〜392mN・mから、KTRのRUFLEX Standardの最大12,000N・mまで広く分かれます

軸のつなぎ方

  • 2軸突合せ用は、モータ軸と装置の軸を直接つなぎます。三木プーリのTT-2-01がこの型です
  • 巻き掛け用は、スプロケットやプーリを付けてチェーンやベルトで動力を送ります。三木プーリのTT-2-03がこの型です
  • 三共製作所の6TFはフランジ面に、テーブル・ギア・スプロケット・アームを直に付けられます
  • 軸穴径は、椿本チエインのTL250-1で12〜22mm、TGB20-Hで10〜20mmです

戻り方と過負荷の検知

  • 多くの型は、過負荷が取れると自動で戻ります。椿本チエインのTGB20-Hは駆動側を回すだけで戻ります
  • 三共製作所の6TFは、遮断のあと正確に原点へ戻ります。割り出しや同期をとる機械に向きます
  • 椿本チエインのTGBは、オプションのTGセンサで過負荷を検出してモータを止められます。三共製作所の型は、トルクプレートの変位をリミットスイッチで拾えます

値段

  • この表の9製品は、どれも公式サイトに価格が出ていません。型番・軸穴の加工・設定トルクを決めて、見積を出してもらいます
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