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GUIDE / HYDRAULIC-DISC-BRAKE

油圧ディスクブレーキとは?産業用の油圧ディスクブレーキの種類(正作動・逆作動・複動)と、制動力・使用油圧・作動油の選び方

スリッター・線材機械・クレーン・試験装置に組み込む産業用の油圧ディスクブレーキの3つの種類、正作動と逆作動(ネガティブ)の違い、制動トルクの計算、使用油圧と作動油、パッドの交換を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

油圧ディスクブレーキは、油圧の力でパッドを回る円板に押し付け、機械を止めたり保持したりする産業用のブレーキです。油圧で締める正作動、ばねで締めて油圧で解放する逆作動(ネガティブ)、作動も復帰も油圧で行う複動に分かれます。選ぶときは「油圧が切れたら止めたいか」「要る制動力」「使える油圧」の3つを先に決めます。

油圧ディスクブレーキとは

油圧ディスクブレーキは、軸に付けた円板(ディスク)をパッドで挟み、摩擦で止めるブレーキです。ディスクが外に出ているので熱が逃げやすく、止める回数が多い機械でも制動力が安定します。圧力を変えるとブレーキ力を無段階に変えられるので、止めるだけでなく、張力の調整や試験装置の負荷にも使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作る産業用の油圧ディスクブレーキを、各社の代表の型の単位で載せています。自動車・二輪車・自転車のブレーキ、電磁ブレーキ、海外ブランドの輸入品は載せていません。

3つの種類

  • 正作動(油圧で締める)は、油圧をかけるとパッドがディスクを挟む型です。例は三陽工業の DB-2021B ⁠⁠です
  • 逆作動(ばねで締め、油圧で解放)は、油圧をかけている間だけ解放する型で、ネガティブ型とも呼びます。例は友信の NDB-400A-2、三陽工業の油圧クランパ DB-5508YF ⁠⁠です
  • 複動は、締めるのも戻すのも油圧で行う型です。例は友信の RDB-10 ⁠⁠です

正作動と逆作動の使い分け

  • 友信の解説では、圧力を入れて作動するのが正作動、その逆が逆作動です
  • 正作動は、油圧が抜けるとブレーキが効きません。クレーンの走行・旋回の停止や、張力の調整に使います
  • 逆作動は、油圧が切れるとばねでブレーキがかかります。非常停止や、ブレーキをかけている時間の長い保持に使います
  • 複動は、ばねに頼らず油圧で戻すので、止める・動かすを短い間隔で繰り返す装置に向きます

制動力と使用油圧

  • 友信の RDB-10 の制動力は2,400N、NDB-400A-2 は2,000Nです
  • 友信のシリーズでは、DBL は1,200〜25,000N、RDB は2,400〜12,000N、NDB は2,000〜14,000N まであります
  • 三陽工業は、制動トルクを T=2×μ×F×r(μはパッドの摩擦係数、Fは押付力、rは有効制動半径)で計算します
  • 使用油圧は、DB-2021B が1.00〜6.86MPa、DB-5508YF が13.2〜16.7MPa、RDB-10 が常用最大6MPa、NDB-400A-2 が常用最大14MPaです

作動油とパッド

  • 友信は、作動油に鉱物油(粘度VG22〜32)を指定しています。ブレーキ液や水グリコールを使うときは、注文のときに相談します
  • 三陽工業の DB-2021B は、ブレーキ液(DOT3相当)か鉱物油(ISO VG32相当)を使えます
  • パッドの有効摩耗代は、DB-2021B が10.0mm、DB-5508YF が3.0mmです
  • 新品のパッドは、擦り合わせてから必要なトルクが出ます

選び方

  • 油圧が切れたときに止まっていてほしいなら、逆作動を選びます
  • 張力の調整や試験装置の負荷には、圧力でブレーキ力を変えられる正作動か複動を選びます
  • 油圧ユニットやブースタの圧力に合う使用油圧の型を選びます
  • 取り付ける場所が狭いときは、小形の型を複数並べて制動力を足します。友信の RDB-10 は60×90×67mmで0.75kgです
  • 値段は公式に出ていません。型と台数を伝えて見積もりをとります
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