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GUIDE / HAISUI-TRAP

排水トラップとは?Sトラップ・Pトラップ・ワントラップの違いと選び方

ビル・工場・店舗で使う排水トラップの構造、封水の役割、接続口径と材質、防水層用と非防水層用の違い、清掃と臭い対策をメーカー公式資料で整理しました。

2026年10月27日更新

この記事の答え

排水トラップは、内部にためた水で排水管と室内の空気を隔て、臭気や害虫の侵入を防ぐ器具です。洗面器の床排水にはS形、壁排水にはP形を選び、床排水口はワン形や床排水用のP形を施工条件に合わせます。「取付先と排水方向」「口径と接続方法」「防水層の有無」を先に確認してください。

排水トラップとは

排水トラップにたまる水を封水と呼びます。水が排水管側の空気を遮るため、単にごみを受ける目皿や排水口金具とは役割が違います。ダイドレの公式カタログは、管を曲げて水をためる管トラップと、ワンなどで水を隔てる隔壁トラップに分けて説明しています。

排水トラップの比較ページは、ビル・工場・店舗の施工で使う床排水金物や洗面器用金具を、品番と呼び径の単位で掲載しています。洗濯機パン専用品やエアコン専用ドレントラップ、交換用のワン・パッキンだけの部品は分けています。

Sトラップ・Pトラップ・ワントラップの違い

  • S形は、洗面器から床側へ排水する管トラップです。SANEIのH7001-32は金属製のパイプ径32用で、カクダイの433-301-25はテール管付きの黄銅製です
  • P形は、出口を横へつなぐ管トラップです。洗面器用のLIXILのLF-105PALのほか、床排水用のダイドレのT3A-K(SU)、配管用の前澤化成工業のP50があります。同じP形でも取付先を合わせて比べます
  • ワン形は、床の排水口でワンを使って封水を作る形です。中部コーポレーションのT5A-A-50は鋳鉄ワン付きで、フック式ストレーナを使います

接続口径だけで発注しない

管の大きさに加えて、ねじでつなぐのか、管の内側・外側に接続するのかを確かめます。型式の末尾が似ていても、異なるメーカーの接続方法まで共通とは限りません。

  • 伊藤鉄工のPGは、流出口を管用テーパーねじでつなぐP型トラップです。呼び径は40・50・65・80・100を案内しています
  • 前澤化成工業のP50は、上流側をパイプ外径、下流側をVUパイプ内径へ接続します。P75も同じ接続方法ですが、呼び径が違います
  • LIXILのLF-105PALは、パイプ径31.75mm、A寸法396mm、B寸法171〜230mmです。壁側の管の位置と合わせて確認します
  • SANEIのH71-32はオーバーフロー用です。排水栓外径54、挟込範囲27〜36が案内されているため、洗面器側の形と厚さも照合します

出典:伊藤鉄工 PG、前澤化成工業 Pトラップ、LIXIL LF-105PAL、SANEI H71-⁠32⁠。

防水層用と非防水層用

防水層用の床排水トラップは、床の防水層を受ける金物と組み合わせます。非防水層用は、防水層のない床に使う形です。取り替えるときも、目皿の外観だけで判断せず、床の断面と防水の納まりを確認します。

中部コーポレーションのT5A-A-50は非防水層用、T5B-A-50は防水層用です。どちらもワン型で、上部金具は真鍮ですが、床に納める条件が違います。出典:T5A-⁠A、T5B-⁠A。

封水深と臭いの確認

ダイドレの解説は、一般的な排水トラップの封水深さを50〜100mmとしています。これは一般的な構造の説明で、掲載したすべての品番の封水深が確認できたという意味ではありません。封水深と、トラップ全体の高さ・床からの深さは分けて確認します。

  • 長期間使わない床排水口は、水が蒸発して臭気や虫が入ることがあります
  • ワンを取り外したまま使うと、トラップの役割が失われます
  • 臭いが出たら、部品を交換する前に封水とワンの状態を点検します

清掃で外した部品を戻す

目皿やトラップ内部のごみを取り除き、ワン・ストレーナを元に戻します。掃除口プラグのある仕様は、清掃後にプラグを確実に締めます。ストレーナを外したまま使うと、ごみが配管へ流れて詰まりの原因になります。

ダイドレのT3A-K(SU)はロック式のストレーナです。床厚に合わせる調節管は現場で用意する指定なので、金具本体に加えて配管側の手配も確認します。構造と維持管理の出典はダイドレの公式カタログです。

製品代と工事費を分ける

  • カクダイの433-301-25は、税抜価格8,100円です
  • SANEIのH7001-32は、税抜7,800円、税込8,580円です
  • LIXILのLF-105PALは、希望小売価格12,000円(税別)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 前澤化成工業のP50は設計価格2,500円で、P75は4,030円です。掲載ページに税区分の明示はありません

いずれも2026年10月27日に確認した公式掲載価格です。既設管の取り外しや配管の変更、防水の補修を含む交換工事費は別に見積もります。製品の取付先が違うため、価格が安いという理由だけで別方式へ置き換えません。

グリーストラップとは役割が違う

排水トラップは封水で空気を隔てる器具です。厨房排水から油を分離する槽はグリーストラップとして選びます。水質を処理する装置は排水処理設備の範囲です。臭いを遮る金具を付けても、油や排水の汚れを処理する設備の代わりにはなりません。

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