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GUIDE / XRD

X線回折装置(XRD)⁠と⁠は⁠?卓上型と床置き型の違い、XRFとの違い、置き場所・電源・冷却水の選び方

粉末の結晶の種類と量、結晶化度を調べるX線回折装置(XRD)の原理、卓上型と床置き型の違い、蛍光X線分析装置(XRF)⁠と⁠の違い、電源と冷却水の条件、試料の自動交換、価格の出し方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

X線回折装置は、試料にX線を当てて回折したX線の角度と強さから、結晶の種類と量を調べる装置です。XRDとも呼びます。置き方で、机に置く卓上型と、床に据える多目的の床置き型に分かれます。選ぶときは「粉末だけか薄膜もか」「置ける場所と電源」「続けて測る試料の数」の3つを先に決めます。

X線回折装置とは

X線回折装置は、単色のX線を試料に角度を変えながら当て、回折したX線のピークを測る分析装置です。ピークの角度は結晶ごとの面間隔を示すので、ピークの位置と強さから、どの結晶がどれだけ含まれるかがわかります。結晶子サイズや格子定数も解析できます。結晶を含まないアモルファスは幅広いピークだけになるので、結晶化度も測れます。

比較ページには、自社で作る会社と、海外メーカーの日本法人が売る製品を、公式の仕様で並べています。

2つの種類

  • 卓上型は、机や台に置ける小型の型です。粉末の同定・定量や結晶化度の確認に向きます。リガクのMiniFlex600、ブルカーのD6 PHASER、マルバーン・パナリティカルのAeris、サーモフィッシャーのARL X'TRA Companionがこの型です。
  • 床置き型は、床に据える多目的の型です。光学系や試料台を替えて、薄膜・残留応力・小角散乱まで測れます。リガクのSmartLab、ブルカーのD8 ADVANCE、マルバーン・パナリティカルのEmpyreanがこの型です。

XRDとXRFの違い

  • XRDは結晶の種類と量を調べます。同じ元素でも、結晶の形が違えば見分けられます。
  • 蛍光X線分析装置(XRF)は元素の種類と量を調べます。元素を知りたいときはXRFを選びます。

置き場所と電源

  • MiniFlex600は、100Vの電源と机1台分の場所に置けます。本体は80kgです。
  • D6 PHASERは、600W以下のX線発生器なら壁のコンセントで動きます。
  • SmartLabは、単相200〜230V 40Aの電源を引き、本体は約750kgあります。
  • Empyreanは、単相210〜230Vで最大4.6kVAを使い、本体は1,150kgあります。

冷却水と安全

  • D6 PHASERとAerisは、外部の冷却水がいりません。
  • MiniFlex600は送水装置を別に置く型で、送水装置を内蔵したMiniFlex600-Cもあります。
  • リガクは、MiniFlex600は完全密閉の構造とインターロックで、日本ではX線作業主任者の選任がいらないと案内しています。ほかの製品はメーカーに確かめます。

試料の自動交換と価格

  • 自動の試料交換は、MiniFlex600が8試料、D6 PHASERが12試料、AerisとARL X'TRA Companionが6試料、D8 ADVANCEはAUTOCHANGERで90試料です。
  • このページの7製品は、どれも公式に価格を出していません。値段は見積もりで決まります。
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